3本のカギ

わけあって長男の車（ミニクーパーＳ）を借りることに。





昔は乗ってみたい車の一つだったんですが、実際に乗ってみると現代の車に慣れてある意味軟弱？になってしまっているせいか
数時間程度の運転ではミニの魅力を理解するまでには至りませんでした。



まずは足の短い私が乗ってもシートのスライド量が足りず、自分の好きなポジションが取れない。
要するに乗る人が車に合わせろと言うこと何でしょうね。



ペダルの位置も現代の車からするとかなり狭く、軽自動車の方が断然広くゆったりしています。
長男のミニはマニュアルの為、特に狭く感じます。



そして、軟弱になってしまった私が一番気になったのが空調。
イギリスは日本のように高温多湿ではない為、オリジナルのミニにはヒータはあるもののクーラーは標準でついていません。
長男のミニには一応後付のクーラーはついているんですが、現代のエアコンと比べれば扇風機程度の代物。
したがって当然窓は全開、今の季節遠出はご遠慮というのが正直な感想です。
ただ、運転席からでも助手席のドアに手が届くので、助手席側の窓の上げ下げも簡単にできます。
もちろん、クルクルと手動ですけど。

そして、一番めんどくさいのがカギなんです。
実はミニを運転するにはカギが３本必要なんですよ。

まずはドアキー。



これが無いとドアが開かない為、車内に入れません。
次にエンジンキー。



これが無いと当然エンジンがかかりません。
そして、給油口キー。



これが無いと、ガス欠になっても給油もできません。
今の車からは想像もできないでしょうが、この3本のキーのどれが欠けてもミニには乗れないんです。

そして、最後にシフトレバー。
ＭＴミニのギアチェンジはちょっとしたコツがいるんです。
普通にバックギアに入れようとしても、シフトは全く動きません。
バックに入れるには、いったんシフトを上に持ち上げてからでないとバックギアに入らないんです。



何も聞かされずにＭＴミニを借りると、車に乗れない、前進はできてもバックができないなど、とんでもないことになりかねませんのでくれぐれもご注意を！
ちなみに写真のミニカーは長男が幼稚園か小学校1,2年の頃夢中でで遊んでいたものです。
この頃はまさか将来自分がミニのオーナーになるなんて思ってもみなかったでしょうね。