所在地:長野県伊那市横山大田山
現状:山林
遺構:郭、空堀
状態:遺構の一部が破壊されていますが良く残っています
表示等:あり
駐車場:あり
鳩吹公園の西方に見える大田山の山頂が城跡となります。
山頂部が主郭となっており尾根に空堀、斜面側には数段の帯郭を見ることができます。
北東側の二重堀の半分が開発で破壊されていますが、全体的には遺構はよく残っていました。
ただ熊笹の繁茂が酷く遺構を見るには厳しいです。
山頂付近にはパラグライダーの離陸場があり林道が通じていますが当然未舗装です。
取り敢えず高度を稼ごうと思い、愛車で行ける所まではと林道を進みます。
別荘地を過ぎ、車体の底に不安を感じたところで徒歩に切り替えました。
日影部分はもう冬の粧いでした。
歩き始めてから40分ほどで山頂西の広場に到着。
左側から登って来ました。
正面の尾根上を東側に進み山頂を目指しました。
登り始めて直ぐ堀切がありそこを越えると暫らく細尾根が続きます。
100m程で主郭西側の空堀に出会います。
堀から登ると山頂の主郭に到着です。
「鳩吹山城址」の標柱が木に立てかけられていました。
南側斜面には三段程の帯郭が見られます。
熊笹に覆われていて足元が不安でしたので下っては見ませんでした。
主郭北東側、土塁状の盛上がり部分がありその先に二重の堀が見られます。
堀とその先の尾根は南側部分が崩されパラグライダーの離陸場になっていました。
凸凹に荒れているのはイノシシの食痕でしょうか。
離陸場の縁からは伊那の市街地と右手には甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳。
左手遠方には八ヶ岳連峰の山並みが望めました。