音も刃もない（新ことわざ辞典）

●意味…証拠を残さないこと。
　「いやあ、その時間には、コトリとも音がしませんでした」。
　事件直後の聞き込みにも、目撃者はもちろんのこと、音を聞
　いた人もいないのです。
　凶器も見当たりません。犯人がだれか、まったく見当がつか
　ないのです。こんなに手がかりが見つからないため、迷宮入
　りしそうな気配が漂ってるんです。
　どんな事件ですかって？　だれかがこの壁に、ナイフで落書
　きしたんですよ。

　＊旧ことわざ
　　　「根も葉もない」
　　　　　　なんの根拠もない。


　　　朝青龍騒動、これでようやく落ち着きそう。
　　　奇蹟の復活を祈りたいものです。　

不詳無粋（新ことわざ辞典）

●意味…なぜかパッと垢抜けしていないこと。
　本当にいいやつなんですけどねえ。もうひとつセンス
　が、良くないんです。
　昔風に言えば“無粋”、今風に言えば“ダサい”とで
　も、なるんでしょうか。
　いや、はっきりと、そうだったら、改めようもあるん
　です。でも、その理由が、よく分からないもので、本
　人も周りも「なんでやねん」て、頭を抱えて困ってい
　るんです。

　　＊旧ことわざ
　　　「夫唱婦随」
　　　　　夫が言い出したことに、妻が従うこと。


　　　内閣改造の件で、妻がテレビの街頭インタビューを
　　　受けたそうです。でも、あえなくボツになっていま
　　　した。残念！　

鼻もみもある（新ことわざ辞典）

●意味…サービスが行き届いていること。　　
　この前、駅前にオープンしたエステ、もう行きましたか？
　建物もきれいだし、新しい器具もいろいろそろってるんですけ
　ど、とにかく珍しいサービスがついているんですね。
　なんだと思います？
　これが、“鼻もみ”というサービスなんです。肩や腕や足をも
　んでもらうことはあるけれど、鼻をもんでもらうのは初めてで
　した。最初はくすぐったい感じがしたけど、なかなかいい気持
　ちでしたよ。
　なんだか、花粉症も軽くなったような気がするんです。　　　　　　　　　　　

　＊旧ことわざ
　　「花も実もある」
　　　　外見だけでなく、中身も優れていること。


　　　息子を空港で見送った時のこと。入り口のチェックで、何と
　　　３回もひっかかっていました（大笑い）。　

タンカーを切る（新ことわざ辞典）

　●意味…できそうにもないこと。　　
　　啖呵（たんか）を切るのは、勇気があれば、やれます。短歌
　　を切るのは、短歌名人だったら造作もありません。
　　担架をなぜ切らなければならないのか、理由はこの際わきに
　　置いとくとして、強力な電動ノコギリで時間をかけたら、な
　　んとかなりそうな気がしないでもありません。
　　しかし、これがあのタンカーとなると、もうお手上げです。
　　どういうふうにして切ったらいいのか、全く想像もつきませ
　　ん。

　　　＊旧ことわざ
　　　　「啖呵（たんか）を切る」
　　　　　　歯切れのいい口調でまくしたてる。


　　　　娘の飼っているミニチュアダックスが、昨日２歳の誕生日
　　　　を迎えました。　

拙者、食わん（新ことわざ辞典）

　●意味…意味不明の言動。　　
　　「武士は食わねど高楊枝」ということわざがありますね。
　　武士の誇り高い様子を言ったわけですが、こちらはちょっ
　　と違います。
　　自分は食べないということを、意思表示しているわけです。
　　ダイエットの最中なのか、さっき食品売り場で試食してき
　　たのか、理由はよく分かりません。
　　しかし、ここはバイキングの店なんです。食べ放題で食べ
　　ないで、どうするんでしょう？
　　それも、「拙者」だなんて、いつの時代の言葉、使ってい
　　るんです。人をおちょくるのも、いいかげんにしてほしい
　　ものです。

　　＊旧ことわざ
　　　「切歯扼腕」
　　　　　非常に悔しがったり、怒ったりすること。


　　　篠田三郎主演の演劇を観てきました。そう言えば、昔、
　　　「篠田三郎に似ている」と言われたことがあります。
　　　「ザ・ぼんち」の「おさむちゃん」に似ていると言われ
　　　たこともあります。　
　
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　　　くださいね。

仏の顔もサンド（新ことわざ辞典）

　●意味…度を超しているということ。　　
　　そういえば、童話で、お菓子の国ゆう話がありましたね。
　　もう、とにかくなんでもお菓子でできてるんです。家から、
　　ベッドから、テレビから、いやテレビは出てきてなかった
　　と思いますけど。
　　だから、パンの国というのも、ひょっとしたら考えられる
　　かもしれません。
　　だけど、いくらなんでも、仏様の顔をサンドイッチにする
　　とは、あんまりだと思います。

　　＊旧ことわざ
　　　　「仏の顔も三度」
　　　　　　　我慢するにも限度があるということ。


　　　九重夢吊大橋に行ってきました！
　　　なかなか壮観でした。人の多かったこと、多かったこと。
　　　紅葉の時期だったら、最高のような気がします。　

これも衣装あれも衣装（新ことわざ辞典）

　●意味…一見、同じように見えても、天と地の差があること。　　
　　人類が、着るものに興味を持ち始めたのは、いつのころで
　　しょうか？
　　「ねえねえねえ、この青がええやろか。それともこっちの黒
　　の方が、映えるやろか。どっちがええと思う。ねえねえねえ」
　　「ねえねえねえ」と問い詰められる前から、こちらの答えは
　　決まっています。安い方を指さし、「こっちが似合うで」
　　「そうかなあ？　私は、こっちの方がええと思うんやけど」
　　結局、衣装の選択権は、権力者に委ねられる運命にあるんで
　　すね。

　　＊旧ことわざ
　　　「これも一生あれも一生」
　　　　　人間の生き方は、さまざまであるということ。

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　　　くださいね。　　　

なんかずーっとバス（新ことわざ辞典）

　●意味……気がつかぬ間にマンネリ化してしまうこと。　　
　　そこまで行く交通手段だったら、いくつか考えられます。
　　ＪＲ、地下鉄、私鉄電車、バス、タクシー、自転車、駆け
　　足、徒歩、ウサギ跳び、馬車、人力車…。
　　いや、だんだんウソっぽくなるから、このへんでやめてお
　　きますけど。
　　なぜかよく理由は分かりませんけど、気がついたらいつも
　　バスで来てばっかりなんですね。

　　＊旧ことわざ
　　　「鳴かず飛ばず」
　　　　　長い間、活躍できない状態が続いているという様子。

　　
　　　昨日は、長崎で被爆記念式典。つくづく「しょうがない」
　　　発言は、「どうしょうもない」発言だったことを思い知ら
　　　されてます。　

どうしょう？ ウム（新ことわざ辞典）

　●意味…いろいろと迷うこと。
　　そうですねえ。これもいいけど、あれもいいんです。
　　これは柄はいいけど、値段が高すぎます。
　　では、これにしようか？　いや、ちょっと地味すぎる
　　みたいです。あっ、これもいいなあ。
　　結構、安いんですね。デザインもなかなかセンスいい
　　んです。
　　よし、これに決めよっと。
　　えっ、ダメです。サイズが合わないんです。もうちょ
　　っと、生地が伸びて大きくなりませんかねえ。うーん、
　　無理みたいです。
　　で、どれにしょうかなあ？

　　＊旧ことわざ
　　　「同床異夢」
　　　　境遇は同じでも、考え方はそれぞれ違っていること。


　　　ホームページのアクセス数が、おかげさまで５万件を
　　　突破しました。　　

テグス値引く（新ことわざ辞典）

　●意味…あまり実効性のないこと。
　　「これ、もうちょっと、どうにかならんやろか。あと、
　　　３０円だけ、勉強してんか」
　　　しかし、テグス（釣り糸）というのは、大した値段
　　　ではないと思うんです。値切ったところで、どうと
　　　いうことはないはずなんですけどね。
　　　こうなると、値切りそのものを楽しんでいる、マニ
　　　アとしか考えられません。こんな客に来られたら、
　　　店の方は大変でしょうねえ。

　　　＊旧ことわざ
　　　　「手薬練（てぐすね）引く」
　　　　　　十分に準備して、その時が来るのを待つこと。

　
　　　　筒井康隆の講演会に行ってきました。小説のリアリズ
　　　　ムについて、なかなか興味深い話が聞けました。