びんのふたを開けるのが、得意である。
「それがどうした?」と言われれば、「ただ、それだけのことで
す」と答えるしかない。
それにしても、自慢ではないがびんのふたを開けるのが得意な
のである。妻がどんなに力いっぱいねじってもびくともしなかっ
たびんのふたが、私の手にかかると魔法のようにするりと開いて
しまうのだ。
口げんかには滅法強いが、手の力は意外に弱い妻のことを差し
引いても、結構びんのふたを開けるのは得意な方だと思う。
腕相撲では150人中138位ぐらいの私でも(「色男、金と
力はなかりけり」ということわざの冒頭と後半部分を思い出して
ほしい)、びんのふた開けコンテストでは、30位以内に入る自
信があるのだ(もちろん、こんなコンテストが絶対に開かれない
ことを前提にしている。
開かれそうになったら、その自信はたちまち100位ぐらいに
後退してしまうだろう)。
でも、どうだろう。
「特技は、びんのふたを開けることです」と言っても、あまりプ
ラスイメージは持たれないような気がする。
もっと違うものが得意だったらいいのに。
びんが目の前にあると、いつも自分の手を見ながらこう考えて
しまうのである。
「SANYO」の名前が消滅することになりました。
うちの電話はSANYO。ちょっと寂しい気がしますね。
「それがどうした?」と言われれば、「ただ、それだけのことで
す」と答えるしかない。
それにしても、自慢ではないがびんのふたを開けるのが得意な
のである。妻がどんなに力いっぱいねじってもびくともしなかっ
たびんのふたが、私の手にかかると魔法のようにするりと開いて
しまうのだ。
口げんかには滅法強いが、手の力は意外に弱い妻のことを差し
引いても、結構びんのふたを開けるのは得意な方だと思う。
腕相撲では150人中138位ぐらいの私でも(「色男、金と
力はなかりけり」ということわざの冒頭と後半部分を思い出して
ほしい)、びんのふた開けコンテストでは、30位以内に入る自
信があるのだ(もちろん、こんなコンテストが絶対に開かれない
ことを前提にしている。
開かれそうになったら、その自信はたちまち100位ぐらいに
後退してしまうだろう)。
でも、どうだろう。
「特技は、びんのふたを開けることです」と言っても、あまりプ
ラスイメージは持たれないような気がする。
もっと違うものが得意だったらいいのに。
びんが目の前にあると、いつも自分の手を見ながらこう考えて
しまうのである。
「SANYO」の名前が消滅することになりました。
うちの電話はSANYO。ちょっと寂しい気がしますね。
