寒来光一の日替わり笑話

お笑い作家・寒来光一(さむらいこういち)が、毎日(たぶん?)、笑いのネタをお送りします。

押しボタン式信号(笑ートエッセイ)

2007-09-27 00:51:20 | 笑ートエッセイ
 幅5mほどの1車線のところに、押しボタン式信号がある。
ところが、「このボタンを押せ」という表示が分かりにくい。
だれもそれに気づかず、ずっと赤信号のまま。もちろんみんな、
だんだん不機嫌な顔になってくる。
 しかし、時がすべてを解決してくれた。5分もたてば、さす
がにだれかが気づくものである。
「なんだ、そうゆうことなのか」
気づくと、ちょっぴり照れくさくなる。小さないたずらを見つ
けられたような顔、顔、顔。さっきとは打って変わった、和や
かな雰囲気になる。
 青に変わるまでの、ほんのわずかの間だが、そこに居合わせ
た人々の中に、無言の連帯感が生まれる。一期一会。こんな出
会いを演出するために、押しボタン式信号は設けられたのかも
しれない。


  今日は、本当の満月でした。 
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三度バッグになる(新ことわざ辞典)

2007-09-24 09:35:54 | 新ことわざ辞典
●意味…ムダにならないこと。
 うっかり新聞紙をゴミ箱に入れたりしようものなら、いつ逮捕
 されてもおかしくないほど、環境問題に関する意識が高まって
 きています。
 本当にいいことだと思います。使い捨てではなく、リサイクル
 の世の中ですね。一度や二度は、当たり前。バッグを三回リサ
 イクルできる日も、近いのではないかと思います。
 そんな時が来たら、材料になったワニも、往生できるのではな
 いでしょうか。

 *旧ことわざ
  「サンドバッグになる」
       袋叩きにあうこと。


   しばらく更新ができずに、申しわけありませんでした。今日
   から、また毎日更新していきま~す! 
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一石儲ける(新ことわざ辞典)

2007-09-12 01:32:27 | 新ことわざ辞典
●意味…偶然の幸運に恵まれること。
 いやあ、よく考えたら、あの時眠り込んでしまって、
 一駅乗り過ごしてしまったんですが、それが運命の分
 かれ目でした。
 あわててホームに降りると、足で何か踏んでしまった
 んです。それが、なんと10カラットのダイヤモンド
 だったとは、本当に人生、何が起こるか分からないも
 のです。
 ええ、結局、落とし主が現れなかったもので、私のも
 のになりました。それ以来、もう贅沢三昧の毎日です
 よ。
 てな話を夢見てる人は、結構多いんではないでしょう
 か?

  *旧ことわざ
   「一席設ける」
     宴会を設けて、接待すること。


   mixiに参加しています! 「寒来光一」で検索してみて
  くださいね。 


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交際愛、半ばする(新ことわざ辞典)

2007-09-09 01:02:58 | 新ことわざ辞典
●意味…うまくいっているカップルのさま。
 人間の付き合いというのは、本当に微妙なものです。それが、
 男女の仲だったら、なおさらです。
 ひとめぼれ、片思い、プロポーズ、そしてめでたく交際開始。
 しかし、お互いの愛情の強さには、隔たりがあるものです。そ
 の隔たりを努力して埋めていかないと、破綻につながることに
 もなりかねません。
 五分と五分、この絶妙なバランスを保っているカップルだけが、
 本当の幸せをゲットできるわけです。

 *旧ことわざ
   「功罪相半ばする」
     功と罪とが半々ぐらいで、良いか悪いかなんとも言えない。


   夜が随分涼しくなりましたね。虫の鳴き声が聞こえてきます。 
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妻は投げられた(新ことわざ辞典)

2007-09-06 00:31:36 | 新ことわざ辞典
●意味…女性の地位が向上したということ。
 「女は黙っとかんかい。これ以上、口ごたえするんやっ
 たら、ほたり投げたるで」。
 いや、こんな暴言を吐くような男は、もうこの世の中に
 はいません。
 “ら”抜き言葉は確かに違和感がありますけど、“ら”
 を入れると、“受け身”なのか“可能”なのか“尊敬”
 なのか、よく分かりません。
 しかし、妻が夫から投げられるはずはありませんから、
 これは、「妻が(夫を)投げた」ことを尊敬して言って
 るんだと思います。

  *旧ことわざ
   「賽は投げられた」
     一旦決断した以上、やるしかないということ。


   台風が、関東付近に近づいていますね。お気をつけて。  
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提灯に釣りがねえ(新ことわざ辞典)

2007-09-03 00:57:19 | 新ことわざ辞典
●意味…だまされたような気がすること。
 いやあ、提灯なんて、めったに買うものではありませんからね。
 だから、いくらぐらいするものか、見当がつかなかったわけです。
 ちょっと心配しながら店に入ったんですけど、安いのは2000
 円ぐらいからあったんです。
 「思ったより安いもんやな。ほな、3000円のにしょ」と、1
 万円札出したら、「小銭を切らして、6000円しか釣りがあり
 まへん」と言うんですよ。どうしようと思いましたけれど、仕方
 がないので4000円のを買ってしまったんです。
 よく考えたら、なにかだまされたような気がしないでもありませ
 ん。
  *旧ことわざ
    「提灯に釣鐘」
      差があり過ぎて、釣り合いがとれない。


   土佐選手の粘り、見事でした。 
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