会社の人を見ていると、ほとんど雑談をしない。
そして「話しかけられる」のをひたすら待っている。
と言う感じがヒシヒシと感じられます。
そりゃテレワークとかホームワークと言う言葉がもてはやされるわけですよ。
言われたことをやるのが仕事と思っていたら、話す必要が無いわけですから。
でもね・・・これって悲しいことで
「知っていることしか知らない」
という自分を作ってしまうんですよね。
人に引っ張ってもらって、挙句の果てに「人を評価する」という、とてつもない失礼な人間が出来上がってしまう。
これは、弱者である(雑談が出来ない弱い自分である)ことを武器にしていることに他ならないと思うんですよ。
ひどい話です。
ネットを見ると「雑談力をつけるには?」という記事があふれていますが、そもそも雑談力をつけようなんて人は少ないわけですから、あまり意味がない。
「話しかけてくるなら、聞いてやってもいいけど」
というスタンス人には、雑談力をつける必要ないでしょうしね。
では、なぜ雑談が必要なのか?
私はシステムエンジニアなので、その立場から言うと
「雑談の中でひらめきや気づきがあるから」
ということ。
自分の話の中に「あっ!」と思う時もあれば、人の話のなかから「あるものとあるものを組み合わせればできるかも」と思ったりします。
これは、雑談の「音」の中から脳のシナプスが刺激されるからですかね(笑
そういう事が多い。
そして、ひらめき・気づきから、違うものに発展して・・・と芋づる式に知識や知恵が広がり、色々な社会や世界のノウハウが身につくという訳。
そう、雑談をすることで世界・・・物理的な世界や知識の世界ね・・・が広がっていくんです。
すごく重要なことだと思っています。
さて前述の「雑談をしない人」と言うのは、一定のパターンがあって
・話しかけると、かぶせるように話を返してくる
・すぐ揚げ足を取ろうとする
・1人称でしか話さない(自分に都合がよいかどうか)
・話し方が速い
・話し方が怒ったようにまくしたてる
・あなたが悪い、人が悪い、自分は正しいを連呼しようとする
・怒られると黙る
・表情が常にムスッとしている
・語尾が常に知りしぼみ、もしくは語尾が下がる
と言う感じがします。
私は、そういう人には近づきたくないのです。
だって・・・面白くないでしょ。
そして、私の世界を広げてくれそうもないですし。
でもね、そうすると
「あなた私に何もしてくれない」
って平気で言ってきたりもします(笑
そりゃそうだよ、逆が成り立たないですから・・・って本人は気が付いていないでしょうけど。
これが「Give & Takeが成り立たない」というやつです。
「未来、AIに仕事を奪われる」
ということを、すごく気にするのもこのタイプじゃなかとろうか?
私は「まだまだAIには負けんのじゃ~」とエンジニアとして思っています。
でも雑談が苦手な人は、常に生成AIに聞いているのを見かけます。
「おいおい、それって生成AIの言いなりじゃないか」
と思うわけです。
知り得たものを自分の血肉にするのならまだしも、答えだけ教えて状態というのは、すごくもったいない。
ただ、彼らも自分には何も残っていないという事を「うっすら」感じているのか、AIに仕事を奪われるという事を最も危惧していたりする。
「先輩の背中をみて学べ」
というのは、先輩の技術や振る舞いを学び、自分の血肉にしろということですよ。
先輩は、後輩が育ってくれることを喜んでくれるものです。
そして逆を言えば、育ってくれない後輩は・・・言わずもがななんですね。
その重要なファクターが「雑談」だったりします。