少し前の事ですが 一人で晩酌をして楽しんでいる時に、隣の家に 訪問客が来たらしく、
玄関で喋っている声が聞こえました。
聴くつもりは無かったのですが 婆ちゃんの 「 ウチはいいです。 」 という言葉が 何度も聞こえるので
何だろう? って思っているうちに だんだん 新聞の勧誘だという事が 分かってきました。
( アララ~、 婆ちゃん 苦戦してるなぁ、 ) って 思いましたね!
次はオイラの家に来るに 5000点! などと考えていたら やっぱり すぐにウチのチャイムが 「 ピンポーン! 」 って鳴りました。
「 ごめんくださーい! 」 と言いながら 20代後半? なくらいの 若者が立っていました。
背中にリュックを背負っていて、そのリュックの下に そこのマスコットの縫いぐるみがぶら下がってます。
いきなり、「 おたく、新聞は何を読んでいますか? 」
・・・・。
しょっぱなから 話をする気持ちが イッキに無くなってしまいました。
それでも彼は 喋ります。 「 今ですね、ウチの新聞を三か月 取ってもらうと 500円の 商品券を 差し上げているんですね、 」
「 全然欲しくないし 興味もないよ 」 と言ったら 「 それでは 僕が困ってしまうんですよね、 何とかお願い出来ないでしょうかね! 」
話を聞いていると 言葉の最後の 「ね、」っていうのが 耳に着いて来て だんだん 「カン」に触る様になります。
若い勧誘員は まだ諦めずに 一生懸命 喋ります。 でも世の中はそんなに甘くありません、
「 そんなに頑張っても無駄だから 他行った方が 良いと思うよ(^。^) 」 と言うと、
「 そんな事言われても このまま帰れないんですよね、 何とか 3カ月だけでもお願い出来ませんでしょうかね! 」
他の人は どう言うのか分かりませんが、オイラは そろそろ飽きてきました。
昔は情けで 勧誘を受けた人がいたかも知れませんが、今となっては新聞勧誘も大変でしょうねぇ^^;
気持ちは解りますが 今の世の中は 厳しいのです! オイラも生活が厳しいっす(-_-)
「 タダでもいらないよ、 ゴミを貰っても邪魔だからね、 」
若者は 二言三言、何か独り言を言ってましたが、 突然、横を向いて そのまま行ってしまいました。
玄関の戸は半分 開いたままでした。
馬鹿だなぁ、 最後にそんな失礼な 帰り方したら 評判悪くなるぞ!
この辺は まだイナカなんだから 悪い噂は あっという間に広まっちゃうよ(^。^)
そう云えば ウチの父ちゃんは、15年前まで九州で 新聞勧誘をしてた、って言ってたなぁ、
そんな事が 脳裏をよぎり 若者が開けたままの 玄関の戸を閉める時に 彼の後ろ姿を見ると、
背中のリュックにぶら下げている オレンジ色のマスコットが 歩幅に合わせて ユラユラと揺れていました。
「 新聞くらい とってあげたらいいじゃない、 」
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