「 あ~眠てっ、 もう少し寝かせてくれててもいいのになぁ 」
「 うわっ! 下見るとおっかねぇよっ!」
とても小さなカラスが一羽、 電線にとまっていました。
何か不安げに 鳴いていますが 鳴き声も まだ大人のカラスの声とは違い
明らかに 子供のカラスに違いありませんが こんなに小さくても飛べるのか?
って思うほど、小さくて動きもぎこちなく 頼りなさそうな感じです。
「 そこのチビガラス! そんなに小さくてよく飛んでこれたよね 」
「 オラ、母ちゃんと喧嘩して巣から出て来たサー、 初めて飛んだから
もう必死だったサー、で、気が付いたらここに止まってたサー ・・・ 」
「 必死だったから 迷子になって、しかも飛ぶのが怖いと? 」
「 下見ると足がすくんで 飛べる状態じゃない訳サー!」
「 ママと喧嘩するからだよ、ヤギさんなんて無理やりママから離されちゃったんだからね 」
「 オラが悪かったサー、巣に戻りてぇサー 」
「 勇気を振り絞って 飛んでママの元に帰るのですよ、ポッポー 」
と、キジバトさんが 応援してくれてますが
子ガラス君は ヘンな鳴き声だすばかりで 飛ぶ勇気がまだありません^^;
「 親元を離れた瞬間、もう不安でいっぱいサー 」
反省したのか、不安そうに鳴く 子ガラス君、
そしたら、 何と!
お母さん登場(^^)/
「 どこに行ったかと思えばこんな所にいたっ!」
「 あっ、母ちゃんサー 」
「 アンタってば、まだクチバシも黄色いくせに 何処行ってたのよー!」
「 オ、オラが悪かったサー・・・ 」
「 グズグズしてないで帰るよ、 ほらっ!」
「 ヒェー、オラ、まだ空飛ぶのが怖いサー 」
「 さっきは怒った勢いで平気で飛んでたじゃない! 行くよ!」
こうして 子ガラス君は 無事に巣に戻る事ができました(^^)/
「 あのチビ、同じグチでも 今のグチは 聞いていて心地良かっただろうね 」
「 アタイも早く帰って オヤツもらおうっと 」
その前に、ウンチしてくれー!