そんなに食うなら走らんと

食道楽(ラーメン中心)とカロリー消費(ランニング中心)の葛藤の日々

可以@神保町 「醤油らあめん」

2011-01-30 08:37:40 | ラーメン 千代田区
地方に赴いて
歴史のあるラーメン屋を訪ねるとき
しばしば思うことがある


九州全般もそうだけど
その後とくに
広島で食べ歩いたときに
強く感じた


どこも
出てきたラーメンがどれも

ミョーに美味そうに見える ってこと


今すぐに啜りこんでくれ!!

アッピールが
スゲェこと



今となっては
このご時世を反映してか
猫も杓子も
山と盛り上げた例のヤツ


店もお客も
身も心も
ウリまくって
しまっているけれど



地方の
イイラーメンって
実はおおむね
小ぶりだったりする


円錐型の
切立ちっていうのか


おばちゃんが
おぼんに乗せて
運んできてくれて


おう!!
そんなんこぼれちゃうよ!!


おう!!
上手いもんだね!!
慣れたもんだね!!


って
やっぱり
こぼすんかい!!


そんな雑感が
ますます
ウマソゲさを加速させて


目の前には
ドーン!!と


めいっぱい!!


早く啜らないと
あふれちゃうかもよ!!


オレ様だって
全身をバネにしながら
飛びついていくしかない


食べる前から


美味いじゃ (゜д゜lll) ないっスカ!!


キマりだよ
そんなの


そういえば
東京にもあったね
そういうの


興奮するわけだね
ああいうの




一方
最近のオサレといえば


演出が度を超して
メイクが怪物を生むのに似た
本末転倒の過電流


深めの丼に
のぞきこまないと
全貌がわからない水面


斜めに写すと
汁エッジが隠れてしまうほどの
谷の深さ


ただでさえ
麺を躍らすことのできない舞台に
邪魔するかのような
空間恐怖症アクセサリー


ダメを押すがごとく
デカすぎたり
柄が長すぎたり
メンドウなレンゲが
添えられていたりして


ああ
もう
誰がそう
しちゃったのかしら



でも今日は
アンシン
アンシン




いまさら
初訪と書くのが
恥ずかしくもあるお店で




味噌と思いきや
まさかの醤油にしたりして
驚きに驚きを重ねつつ




水位が低く見えて
丼自体がかなりの小ささという
かつての失敗を
克服した形で




水面も真円に近く
裏の奥まで見えそうな全貌感に




食べてみると
その満腹感たるや
小宇宙のような
四畳半




あの山頭火が
「小さく見せることで女性でも食べやすく」と
ネラったあの日のように




極小に見せることで
3軒目のラヲタにも食べやすく




これぐらいの
美しくも可憐な一杯を
線の細い美少女が食しているのを想像して
無理にでも興奮する

なんて


本能と反することを回すのも
どうやら最近では
文化と言うらしく


興奮の仕方も
どうやらメンドウに
なってきたようです
Comment (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする