まるぞう備忘録

無題のドキュメント

多重層。あなたは柔らかいでしょうか?。

2013-11-07 10:17:15 | 多重層

ユダヤ教パリサイ派の人たちが陥った罠とは

彼らの信仰深さゆえの真面目さでありました。

彼らはこう考えました。



我らのユダヤ民族は、

古来からヤハウェと共にいた神との契約の民族でした。

にも関わらずイスラエル王国の滅亡にいたり、

民族はとらえられたりバラバラになってしまいました。

これは我らの預言者を通して得られた戒律を守らなかったからです。

ですから我々ユダヤ民族が生き延び繁栄し、

再びヤハウェの元に戻るためには、

戒律は厳重に守らなければなりません。

特にゾロアスター教との邂逅で開示された真実。

神と悪魔との闘い。

悪魔と戦ってヤハウェの天国に参るためには、

厳格に戒律を守らなければならない。

そのパリサイ派の「硬さ」に知恵深き悪魔がつけこみました。



自らの魂の神性を維持するために、自らを律することは重要です。

しかし他人を律することはとても難しいです。

ほんの隙間でも悪魔が入り込みやすいからです。

他人を支配することは自我欲では快感です。

まして神の名の元に他人を縛ることはとてつもない快感です。

誰も自分にさからえません。自分が他人を支配できます。

この戒律による支配欲に悪魔がつけこみました。



たとえば私たちのまわりでも、

人を「規則でしょ」や「常識でしょ」で、縛るのが好きな人はいます。

彼らは他人のため、社会のため、と思っておりますが、

それにかこつけて他人を縛ったりいうことをきかせるのが好きなだけ。

ということも多々あります。

ではその境界はどこにあるのでしょうか。

それは「柔らかさ」です。

もし他人のため、社会のためという動機であるならば

その人の空気には「柔らかさ」が残っています。

しかし人を支配したい人には「柔らかさ」がありません。

人のため、社会のため、神のため、と名目はあったとしても

「硬さ」しかない人は、支配欲という我欲に溺れた人です。



私たちが常に気をつけなければならない点です。

◯◯さんは「硬い」人だなあ。とか、

◯◯さんは、支配欲の人だなあ。など、

私たちは他人の評価は得意です。

しかし重要なのは自分が他人に今どうであるか、だけです。

自分は人に対して柔らかさを保てているでしょうか。

柔らかさ=良心 です。



さて戒律主義という悪魔の罠に陥ってしまったパリサイ派から

「柔らかさ」のメッセンジャーがあらわれました。

その人は後世、イエス・キリストと呼ばれます。



つづく





おひさま、ありがとうございます。