まるぞう備忘録

無題のドキュメント

多重層。聖イッサ伝。

2013-11-14 10:18:37 | 多重層

黒眼黒髪のイエスの幼少時代の記録は聖書には残っていません。

しかし聖書には書かれていない黒眼黒髪イエスの一生の伝記がチベットで発見されました。

ニコラス・ノートビッチというロシアのジャーナリストによってです。

百年以上も前の1887年のことです。

この内容は「知られざるイエス・キリスト伝」として発刊され当時物議をかましました。

http://ngomisumaru.blog19.fc2.com/blog-entry-949.html

しかしイエスがペルシャで当時のゾロアスター教の僧侶の会話は興味深いです。

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17 「永遠の霊は、いのちあるものすべての魂です。あなたがたはそれを、悪の霊と善の霊とに分けるという、大きな罪を犯しました。神が、善なるものの外にいるはずはないのに。

18 「子が悔い改めるなら、すべてのあやまちを許す家庭の父と同じように、神がどうして、悔い改めた子どもに、善くないことをするでしょう。

19 「悪の霊は、地上の神の子たちを、まっすぐな道からそらしてしまう、不正な輩の心の中に住むものです。
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善悪二元論がもたらした弊害に光をあてることが、イエスのメッセージです。

善と悪を分ける心に悪が芽生え始める。と。



以下に一部翻訳を掲載します。

長文であるため本日は前半部分の抜粋です。

(http://yusan.sakura.ne.jp/library/issa/ より)



まずイエスが誕生する前のイスラエルの話。

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7 パロに二人の息子があった。弟の名をモッサといい、イスラエル人の学者が彼にさまざまな学問を教えた。

8 イスラエルの民はエジプトのモッサを愛した。彼の善良な人柄と、苦しみを持つものに見せる憐れみのゆえに。

9 耐え難い苦しみに耐えながら、イスラエルの民は神を捨てず、人の作ったエジプト人の神々信仰に走ることもないのを見て、

10 モッサは彼らの萎えていく力を、それでも絶望に追いやることのない、彼らの目に見えない神を信じた。

11 イスラエル人の教師は、モッサの高い志に訴え、同じ神を信じるものの利益になるよう、彼の父パ口と、イスラエルの民との間を取りなしてくれるよう依頼した。

12 王子モッサは父のもとに行き、彼ら不幸な人々の運命を改善してほしいと願った。だがパ口は王子に対して怒り、奴隷たちに加えられる苦しみは、かえって倍増しただけだった。

13 やがて怖ろしい災厄がエジプトを襲った。若きも老いも、弱者も強者も、多くが突然のぺストによって倒されたのである。パ口はエジプトの神々の恨みを買ったと考えた。

14 ところが王子モッサは父に告げた。干渉しているのは奴隷たちの神であり、彼らの神が、苦しめられた民を助けようとして、エジプト人を懲らしめているのだ、と。

15 パ口は彼の子モッサに、ユダヤ族の奴隷を連れて町を出るようにと命じた。首都を遥かに遠く離れたどこかに町を作り、奴隷とともに住むように、と。

16 そこでモッサは奴隷たちに告げた。彼らの神、イスラエルの神の名において、彼らは自由になった。彼らとともに彼も町を出て、更にエジプトの地を離れよう、と。

17 モッサはこうしてイスラエルの民を、彼らが多くの罪のために失った先祖の地へ導いた。彼は民に律法を与え、見えない彼らの創造主、無限の慈愛の神に向かって絶えず折れと命じた。

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イスラエル王国の崩壊について。

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1 イスラエルの富の輝きは、全地に広がり、近隣の諸国はイスラエルを羨んだ。

2 至高の神が、常にイスラエルの勝利の軍隊の先頭に立っていたので、異教徒もあえて彼らを攻めようとはしなかった。

3 だが不幸なことに、人は必ずしも自らに忠実ではあり得ない。神に対するイスラエル人の忠誠も長くは続かなかった。

4 イスラエルの民はまず、神に与えられたすべての恵みを忘れることから始め、神の名に頼らず魔術師、魔法使いらの保護を求めはじめた。

5 王と民の指導者は、モッサが民のために書き与えた律法に替え、彼らの作った法を民に押しつけた。神の宮と信仰のつとめとは放棄され、人々は快楽に身をゆだね、かつての純粋さを失った。

6 エジンプト出立から数世紀が過ぎて、神は再び彼らの上に懲らしめを下そうと決意した。

7 異邦人らがイスラエルの地に侵入を始め、国を荒らし、村々を廃墟にし、民を捕囚として遠く連れ去った。
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イエスの誕生とインドへの旅立ち。

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1 慈愛に満ちた裁き主が、いま人の姿を取って、世に現われようとする時が来た。

2 完全な無為と至福にあった天の永遠の霊が目を覚まし、時を定めず永遠なるものから分かれて地を目指した。

3 人の姿を取ってなお、神であることを示す道、永遠の至福に至る道を明かすため、

4 また、人がいかにして道徳の純粋を獲得し、世俗の煩いから魂を切り離して、至福不変の天国に至る資格を得るかを、身をもって示そうとして。

5 その後やがて、イスラエルの地に不思議な子が生まれ、この幼な子の口を通して、神みずからが肉体のはかなさ、魂の気高さを語った。

6 ここに新たに生を受けた幼な子の貧しい両親は、生まれは高名な信心の家系に属していたが、昔の地上の栄華はいま念頭になく、ひたすら創造主の名を崇め、不運の中にも神に感謝を棒げていた。それが、神により彼らが選ばれた理由でもあった。

7 真理の道をそれることのない彼らに報いるため、神はこの家族の初子を祝福した。神は選びのものとしてこ子を立て、罪に堕ちた人々を助け、悩める人々を癒やすため、この子を世に送った。

8 イッサと名づけられた神の子は、早くから、唯一にして不可分の神について語りはじめた。

9 全地の人々が、イッサのことばを聞きに来た。彼らは、あどけないこの子の口から出る説教に驚いた。イスラエルのすべての民が、この子に永速の霊が宿っていることを認めた。

10 イッサが十三歳、イスラエル人の妻を迎える年になったとき、

11 生活の資を得るため、両親がつましい商いをしていた彼らの家は、金持ちや高い身分の人々の集会の場になった。彼らはみな、若いイッサを自分の婿にしたがっていた。全能の神の名による教化の説教は、すでにイッサを有名にしていたから。

12 イッサがひそかに両親の家を離れ、エルサレムを立ち、商人たちとともにシンドに向けて出発するときが来た。

l3 神のことばにおける完成を日指し、大いなるブッダの法を学ぶために。
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つづく





おひさま、ありがとうございます。