まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【台風19号】紙一重で駆け抜けた。

2019-10-13 09:28:43 | 防災情報。


台風19号 東北や関東など複数の河川で氾濫発生
tenki.jp 2019年10月12日23:51
・・・
台風19号の影響で12日午前中から東海地方や関東甲信で大雨となりました。台風の北上に伴って強い雨の範囲は12日夜遅くには東北地方に移っています。この記録的な大雨により、各地の河川が増水し、多くの川で氾濫危険水位に達したほか、宮城県の吉田川、福島県の宇多川と新田川、栃木県の田川と秋山川、埼玉県入間川流域、東京都の多摩川、長野県の千曲川などで氾濫が発生しました。流域にお住まいの方は、市町村からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとって下さい。
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2019/10/12/6284.html


紙一重で駆け抜けた。

 今回の台風で亡くなられた方のご冥福と被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
 また大量の雨で地盤が緩みこれから数日の間に土砂災害が起きる可能性があること。そしてこれから大きな被害が出ていたことが明らかになることも多いでしょう。

 しかしそれでも今回は小難にやり過ごせたと感謝の気持ちであります。



1000万人が想定して備えて覚悟したら本当に避けられるのか。

 台風19号が東京都のど真ん中を通過することがわかった時、私は「おうおうおう。上等じゃねえか。」と呟きましたが、あれは本音です。

 東京圏民1000万人のポテンシャルがどのようなものか。人の想念が現実に干渉する。それを測る良いチャンスだと思っておりました。
 たとえば前日からスーパーで水も食糧も品切れ。防災用品も品切れ。そのような悲鳴が上がり始めたのは良いことでした。うむ。追い詰められた時にこそ。
 そして12日土曜は交通機関が計画運休。それを受けてコンビニやスーパーを含むお店の大部分が臨時休業。うむ。良いことです。危機感が増します。
 東京圏民のほとんどは、外に出ることも、買い物に行くことも出来ず、家の中で台風情報をまんじりとせず観るしかありませんでした。良い。本当の実力が観られる。かねてから知りたかったんだ。

 そして本当に。東京圏は、12日の朝から強い雨。そしてゴゴゴという暴風。台風が近づくにつれて天気がどんどん悪くなって行きます。

 これから夜にかけて
・停電が起きる。
・屋根が吹き飛び窓ガラスが割れる。
・家が浸水する。

 その事態から逃げることも出来ず、ただその被害起きることを。あるいは起きないことを息を潜めて待機しています。

 前触れなく襲ってくる地震や噴火と異なり、台風は実況中継で秒読みでその時が知らされます。実は「人の意識が未来を変える」実験としては好条件であります。

1000万人東京圏民が
・自分たちの住んでいるところは大きな被害を受ける。
・出遅れて売り切れも多かったけれど出来る最大の備えはした。
・もしこれで家が吹き飛ばされるなら水に浸かるなら仕方ない。
多くの人がそのように腹を括って、台風が刻一刻と近づいてくるのを、真正面から観ていたのでした。



SF映画「宇宙船の衝突を回避せよ。」

 ここからは空想小説です。もうそれはハリウッドのSF映画のようです。
 巨大な宇宙貨物船が敵に乗っ取られ、あろうことか母星に向かって激突させられる。
 主人公たちは何とかその激突を食い止めるべく、その巨大宇宙船に潜り込み、操縦室に辿り着くことができました。
 敵星からのリモートコントロール装置を外し、ようやく操縦桿を握ることが出来ました。しかしもう時はすでに遅し。母星にぶつかるまで秒読みです。
 そんなハリウッドSF映画。

「舵を東にとれ。母星を避けるんだ。」
「キャプテン。駄目です。舵が破壊されていて言うこと聞かない。東への転回は間に合いません。」
「では。減速。せめて衝突速度を下げろ。」
「だ。だめです。逆噴射も出来ない。速度はこれ以上下げることが出来ません。」
「・・・」

 そのような状態で、キャプテンは思いもよらない選択をします。

「このまま加速。最大船速で突き進む。」
「でも。そうすると母星に激突します。」
「東に逃げるんじゃない。西側に舵を切る。」
「で。でも太平洋側の東ではなく、西側は日本列島ど真ん中。被害は更に甚大に。」
「だから最大船速で駆け抜ける。コンピューター。このまま西側進路最大船速の時の被害予想は。」
「被害甚大。小難で駆け抜けられる確率10%。」
「キャプテン。成功する確率が低すぎます。」
「しかしこのままでも母星に衝突は避けられない。たとえ10%でもこれに賭けるしかない。
 そしてひょっとして追い風があれば。コンピューター。もし追い風が発生したら成功の確率は?」
「ピピピ。計算不能です。」
「キャプテン。追い風って?」
「運の追い風のことだよ。コンピューターの計算外。
 よし。最大船速。全てのエンジンを限界まで噴射。」
「ラジャ。全てのエンジンを限界を超えて噴射。」



進路を変えて速度を上げた19号。

 当初台風は大潮の発生の午前4時。東京湾を通過する予定でした。
 しかしどんどんその時間帯が早まります。結果的に東京を通り過ぎたのはずっと早まって夜9時ごろ。しかも東京湾から西にはずれた町田付近でした。


 ああ。もうこりゃ最大船速で駆け抜けてるなあ。そのように私は思いました。
 そして台風が西にずれるほど、房総半島の被害は抑えられます。

 しかしその代償として、相模川の城山ダムの貯水量が当初の予定を大幅に増量します。
 そして荒川水系の埼玉県山間部の雨量も増え続けます。西側に進路をとったリスク。


 入間川が氾濫し始める。これは72年前のカスリーン台風と同じパターンです。あの時も熊谷からでした。今回も荒川本流は熊谷でレベル4の警戒でした。


 ただしカスリーン台風の時も上流が決壊してから江戸川地域に浸水が到着するのに数日かかっています。夜中に荒川上流が決壊しても、下町デルタ地帯に辿り着くには翌朝台風が去って明るくなってから。
 それならまだ救われる可能性がある。そのように思いました。

 しかし台風はその想定を超える速度で日本を縦断して行きました。そう。あともう少し速度が遅ければ、荒川水系が増量していたことでしょう。
 そしてもし雨量に耐えきれず荒川水系の二瀬ダム、利根川(江戸川)水系の川俣ダムが緊急放流する事態になっていたら、状況は悪化したことでしょう。下町デルタ地帯にとって、上流からの津波。が、紙一重で、19号は駆け抜けました。

 ただしその分、本来想定されていなかった地域の雨量が増大しました。荒川で起きるはずだった氾濫が、他の地域の川の氾濫に分散されました。悲しいことです。被害に遭われた方のお見舞いを、改めて申し上げます。
 ただ。多くの人が、想定し、備えて、覚悟する。ということがどのように現実の災害に干渉するか。そのことを改めて知ることが出来ました。本当に紙一重でしたが、日本が守られました。小難については言葉はありませんが、もしあのままであれば、東京は数週間事実上首都機能を失い、外交安全保障的に大きな○○を受けたことと思います。




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おまけ(読者の方が教えてくださったこと)

 今日は余韻。明日はここ数日頂いたコメントについてまとめて考察させて頂きたいと思います。
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