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【防災備蓄】 被災時に必要なのは野菜だ!

2020-05-18 09:19:43 | 防災情報。

防災カレンダー
17日。新月週間。

横浜市(立つ雲)





備蓄する前に実際に作って食べることが重要。

 電気・ガス・水道が使えない非常時の食事の調理の条件は、

・水はペットボトルの貴重な水を節約して使う。
・火はカセットコンロのガスを節約して使う。
・調理器具や皿類は基本洗えない。

 となります。この条件で備蓄してある食材を調理するとやはりいろいろ「厳しいな〜」ということがわかってきます。

 サバ缶などは、これをベースに簡単であっても調理する食材として考えると良い食材です。あるいはお弁当のようにいろいろなおかずがあって、そのうちの一品である時も良い食材です。
 しかしこれをメインとして常温のままレトルトご飯と一緒に食べるのは、ちょっときついかもしれません。一食ならいいですが、何日も続くのであれば。
 またそのレトルトご飯ですが、電子レンジでは2分ですが、湯煎では15〜20分。パックのまま鍋に入れるとなると大きい鍋に水も使いますし貴重なカセットコンロが。。。
 (パックご飯は開封して湯煎用ビニール袋にいれれば、10分ほどに時短になるようです。あるいは値段は少しお高いですが、アルファ米にするか。あるいはレトルトのお粥にするか。)

 こちらについても実際に作って試行錯誤してみようと思います。



まずは冷蔵庫の中のものから食べる

 さて災害で水道・電気・ガスが止まってしまった場合。家屋が床上浸水してしまったり、1階部分が倒壊してしまった場合は、もう避難所に行くしかありません。命があって良かったです。
 ただ家屋はほとんど無傷だけれど、水道・電気・ガスが3日〜1週間止まってしまった時を想定します。その時の季節や食材によりますが、半日〜2日は持つようです。従って最初の1〜2日は冷蔵庫の中を整理すること。

 ご飯はレトルトかアルファ米かお粥にする。あるいはうどんなどの乾麺にしても、おかずは冷蔵庫にある常備おかずから食べていく。ということになります。
 冷蔵庫の食材でも一度調理したものであれば、冷蔵庫に移してゆっくり解凍させれば、おかずとして頂けます。
 ただ未調理の冷凍食材(焼いたり揚げたり火を通さないといけないもの)は、残念ですが廃棄を覚悟しなければならないかもしれません。


©旭化成



被災の一週間後から。根菜類が貴重な食糧に。

 今回のコロナ騒動で、東京では「ロックダウンあるかも?」という噂からスーパーの食糧が売り切れる事態となりました。売り切れたものは
・パン類
・乾麺類
・御米
・お肉
・納豆
 など。でした。

©ecori
 私が真っ先になくなると思っていた玉ねぎ・ジャガイモ・人参などの根菜類はずっと残っていました。ふうむ。みなさん、そうなのか。でも本当に被災した時に欲しくなるのは野菜なのですよ〜。

災害時に足りない野菜 ~備蓄のコツ~
2014年8月28日 甲南女子大学名誉教授 奥田 和子

災害時に最も食べたかったのは野菜

 阪神・淡路大震災の発生後、一番食べたかったものは何か。料理名を一つ答えてもらいました(1995年4月 避難所生活者270人に対する聞き取り調査―男107人、女163人、避難所数9か所―神戸市4、芦屋市3、西宮市2)。回答の料理を分類すると「野菜類」が34.4%で最も多く、魚類、肉類を上回りました(図1)。

 なぜ野菜なのでしょうか。それは野菜が最も不足していたからです。同上の聞き取り調査によると、避難所入所後に約4割が便秘になり、その半数が食べ物のせいだと答えています。また入所前に体調がよかった52%は入所後に21%に減り、眠れないなどの不調を訴える人もいました。そこで神戸市は配給食に野菜ジュース、カット野菜を付け加えました。

 その後、東日本大震災でも同様のことが起こります。岩手県野田村役場では、栄養士の聞き取り調査により、便秘・野菜や魚類の不足・義歯の不具合・口内炎・肌のトラブル・血圧の上昇・運動不足・不眠・疲れ・食欲不振などの問題があることを知りました。そこで便秘を訴えた人にサプリメントや野菜ジュースなどを配って対応した結果、便秘が減少しました(図2)。


災害時、なぜ野菜が不足するのか

災害時に野菜が不足する原因を、いくつか挙げてみましょう。
(1) 野菜不足の最大の原因は、私たち個々人が野菜の備蓄をしていないからです。「備蓄食品とはなにか」と尋ねると、乾パン・アルファ米・インスタント麺など主食の答えが多く返ってきます。野菜の重要性が認識されていません。自治体の市民向け広報にも、野菜の備蓄をどうすればよいか適確に伝えられていないように感じます。

(2) 自治体の救援物資に野菜がないことも原因の一つです。災害が発生すると自治体は被災地に向けて救援物資を放出しますが、備蓄内容が主食に偏っているため、野菜の加工品の救援物資はほとんどありません。内容を見直す必要があります。

(3) 交通事情の悪化、流通機能の停滞により、野菜が入手しにくく価格が高騰し野菜不足に拍車をかけます。

(4) もし生野菜が大量に送られてきたら、料理はできるでしょうか。被災地で野菜を料理するのは困難です。なぜなら肝心のライフラインがストップしているため、野菜を洗う水、煮炊きする燃料がないからです。電気がないため電子レンジも使えず、冷蔵庫も使用不可能です。

(5) 野菜料理は水分が多いため腐敗しやすく、生野菜は未加熱のため衛生管理が行き届きません。
・・・
野菜の体内での守備範囲は極めて大きく、その威力は大です。災害時には野菜がとりにくい環境に追いやられますが、仕方がないでは済まされない事態です。事前に準備しておくことを心がけましょう。そのためには野菜の缶詰、レトルト食品などを毎食1つ備蓄することを勧めます。それでも足りませんから、野菜ジュース缶も1食1本程度備蓄することを勧めます。体調を整え、健康維持のキーポイントを握るのは野菜なのですから。

https://www.nhk.or.jp/sonae/column/20140821.html


 なんと備蓄食糧で一番必要とされるのは「野菜」でありました。水道・ガス・電気が止まる3日間は、野菜ジュースや青汁などの備蓄が良いようです。
 ただインフラが復旧しはじめて来た時のために、冷蔵庫の野菜室にはいつも野菜がストックされている状態が望ましい。今まで被災した方たちのアンケートからわかります。



キャベツ(結球野菜)は日持ちする貴重な生野菜。

 さて冷蔵庫で以外に約に立つのは野菜室の野菜たちです。
 結球する葉物は長持ちします。私は個人的にキャベツが大好きなので野菜室にはいつもキャベツが常備してあります。うむ。いろいろ制限の多い非常食であっても、キャベツの千切りさえ添えられているのであれば私は嬉しいです。(^^)

©マイナビ農業

 またキャベツは漬物としても有用な食材です。乳酸菌漬けやぬか漬けをしている方にとってもキャベツの備蓄が使えます。いつも食べている発酵食品は、非常時の身体に優しいことと思います。


©キナノリ



根菜類もいつも野菜室に常備しておくことの大切さ。

 野菜室にローリングストックしておきたい野菜。いずれも日持ちし、調理が簡単でいろいろなメニューへの応用範囲が広いすぐれた野菜たちです。私は特に次の野菜をストックしておきたいと思います。このあたりは皆さんやご家族の好みでいろいろあるでしょう。

・キャベツ(日持ちする結球生野菜)
・玉ねぎ・ジャガイモ・人参(いろいろな料理に使える万能トリオ)
・長芋(調理しやすく便秘対策)

 特に女性に大切な便秘対策としての長芋。長芋のレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が便秘に絶大な効果があるというのは「ためしてガッテン」で証明されておりました。

参考サイト:腸内パワーを引き出す新成分!あのネバネバ食材で便秘改善SP
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20200115/index.html
「番組では、長年便秘にお悩みの方々にご協力をいただいて実験を実施。1週間、レジスタントスターチを多く含むナガイモを毎日100gずつ、ふだんの食事に加えてもらいました。すると、12人中8人の便の回数が増加。便の状態がよくなったという声も多く挙がり、レジスタントスターチに便秘改善効果が期待できることが確かめられました。」

そして長芋は切り口をキッチンペーパーで防げば野菜室で長期保存が可能です。

©irotori
 長芋は長期保存ができて、生でも食べられ調理簡単(短冊切りにしてご飯の上にのせて海苔と醤油でOK!)。何より便秘に効果がある。防災食糧としてローリングストックしておきたいです。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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普通、腸管免疫というところ、「腸内免疫」という造語に重要な意味がありますね。

→ 正式な用語は「腸管免疫」なのですね。腸内細菌の免疫ということで「腸内免疫」と造語してしまったようです。^^;

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カセットコンロですが、一度最初からカセットコンロで煮炊きをしてみることをおすすめします。
思ったよりたくさんカセットが必要になるかもしれません。

→ 本当に。
・限られたペットボトルの水と
・限られたカセットコンロと
・調理後の後片付け
被災時を想定して実践することで随分いろいろなことがわかりますね。

==========
今日、コロナ患者からの感染リスクは、患者体内のウイルス量の減少により、発症から1週間でゼロになる。
というニュースを見た。
台湾からの報告。
もし、そうだとすると、遺体からの感染リスクもゼロに近いかもしれない。

→ 日本の場合当日または翌日お通夜ですから、やはりその期間では死体からの感染は十分警戒する必要があると思います。

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