まるぞう備忘録

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【防災備蓄】 試してみた3(乾麺釜揚げうどん他)

2020-05-21 08:28:22 | 防災情報。

防災カレンダー
21日。新月週間。奇数日。




実際試して失敗することが重要だった。

 約3日間の備蓄食料生活。事前に良く考え計画を練ったつもりでありましたが、実際行ってみると想定外ばかりでありました。普段の何不自由ない生活の中でもこうなのですから、

・実際の被災で家屋に被害がある状態
・被災によって自分や家族が怪我や体調を崩している状態
・この先どうなるか見通しのつかない不安な状態

 こういう状態であれば、なおさら大変なことだろうと思います。事前にわかって良かったことが沢山。有益な3日間でした。



丁寧な備蓄が大難を小難に替えると考える理由。

 今回わかったことの一番の収穫は、防災備蓄は「保存期間の長いものを安く大量に買って備蓄する」ではなく、「自分たちが食べるのを楽しみにするぐらいちょっと良いものを、日常生活の延長でローリングストックすること」が重要だということです。

 普段買わないようなちょっと良いものを、被災時の備蓄にしておく。災害に遭わないにこしたことはないけれど、でも被災したら1週間これらを食べることが出来るのか。というものを用意すると。
 「実際に被災してそれらを食べる可能性が低くなる」というのが私の陰陽仮説の視点であります。被災する因子が(一部であっても)昇華する。という仮説です。

 だからこの記事を読んだ方で興味が湧いた方は、食料備蓄に手間と隙とお金をかけて頂きたいと思います。という実験です。
 「手間と隙とお金」をかけるというのは、その因子を代理行為で昇華している。という仮説です。

 災害に遭うことは誰しも嫌なことです。避けたいことです。でも避けたい避けたいだけだと逆に引き寄せます。しかし災害に遭うことで少なくとも食料備蓄は楽しみ。という状態にしておくことで、その分だけ災害に遭う因子が昇華され減じられる。つまり備蓄にかけた「手間暇お金」の分だけ、災害に遭う因子が昇華されたということです。

 もしある家庭が丁寧な備蓄をすれば、その分その家庭はその備蓄を使う羽目になる可能性が減る(=大きな災害を受ける可能性が減る)。
 もしある地域で丁寧な備蓄をする家庭が多ければ、その地域はそれらの備蓄を使う羽目になる可能性が減る(=その地域が大きな災害を受ける可能性が減る)。

 私が家庭で実際に備蓄食料を体験することで、実際に災害に遭う可能性が減る。私が書いた記事を脳内で共有して実際に丁寧な備蓄に向けて行動する方々。そういう方々が一人でも増えれば、その分その方々が、その地域が、大きな災害を受ける可能性が減る。という陰陽仮説=因子の仮説。



防災備蓄パーフェクトガイド!水・食料・ライフライン対策|死なないための防災対策・命を守る環境づくり3つのポイント[第4話]

 昨日たまたま見つけた動画です。食料備蓄は普段より良いものを。家族が競って食べたいような良いものを。未来への自分への仕送り箱だと思うこと。という点は、私の考えに共通いたします。1時間という長い動画ですが、時間がない方はスキップしながらでも要所要所を観て頂きたいと思います。
 (ただ一ヶ月以上の備蓄のために10箱を用意するという方法については少し異論があります。なぜなら長期備蓄は電気・ガス・水道は利用できるので、備蓄の観点はまた変わると思うので。御米や大豆や小麦などの食糧。味噌、醤油、塩、砂糖、食用油などの調味料など。)



 さて我が家の避難生活最終日。3日目です。

3日目朝食(カップスープと豆乳グラノーラ)

私の朝食。野菜たっぷりのカップスープ。

普通に美味しいです。「野菜たっぷりコンセプト」の最近のインスタントは優秀ですね。


ヨメの朝食。豆乳グラノーラにドライフルーツを加えました。

一昨日の反省からドライフルーツを買ってきて足しました。「美味しい」とのこと。ふむふむ。昨日は肌寒い天気でしたので、ヨメは湯煎して温めて食べておりました。

反省点
・特になし。普通に美味しく頂きました。



3日目昼食(乾麺釜揚げうどん)

今日のお昼はうどんです。パスタと同様に乾麺うどんを1時間水につけておきます。乾燥わかめも投入。

1時間たつとこのように柔らかくなりますので

お鍋で水から茹でます。


大根おろし器にラップを巻いて生姜をすります。


 おろし生姜と天かすと備蓄ネギを刻んで釜揚げうどんの出来上がり〜。と食べてみると塩っぱい。食べ続けると胸がドキドキしてくるぐらい塩っぱい。こりゃダメだ。本来はNGですが背に腹はかえられない。大量のお湯を沸かして薄めてうどんの塩気をとりましたが、それでも塩っぱい。もどしわかめにも塩分が入っていたこともありますが、そもそも乾麺うどんが塩っぱい。

 パスタと異なりうどん(特に乾麺は)お塩が大量に使われています。だからたっぷりのお湯で茹でて水で〆る。釜茹でうどんの時もたっぷりのお湯で茹でる。うどんというのは本当に大量にお水を使う食べ物でありました。香川県がしょっちゅう水不足になるわけです(冗談です)。
 私はうどんは大好きですが、残念ながらお水けちけち節約生活中の被災時は無理のようです。

反省点
・とにかく塩っぱくて食べられまへ〜ん。大失敗。



3日目おやつ(カップ焼きそば)

3時過ぎ。まだ口の中が塩っぱいですが実験を続けます。カップ焼きそばを水だけで戻して食べてみます。


 被災者の体験談で避難所で「カップ麺の汁は捨てないで飲み干してください」と言われて難儀した。というものがありました。
 確かに脂っぽい飲み残したスープを大勢の人が捨てれば下水が詰まってしまうかもしれません。し、お水ケチケチ節約生活なのですから、スープを捨てるのは水分として勿体ないです。
 このため、水分を出来るだけ節約できるように、カップ焼きそばを少量の水だけで戻してみました。

かやくを底に敷いたあと麺を載せます。麺がちょっと浮き始めるまで水を入れます。麺は8割ほど水につかる程度です。

 1分ほどしたらひっくり返して10分ほど置きます。そのあとひっくりかえして15分ほど。
 麺が水分をすったら、箸でめんをほぐします。本来はたっぷりのお湯が仕事をしてくれますが、今回は少量の常温の水です。その分お箸で丁寧にほぐすという仕事をします。
 ほぐれたらソースをまぜてふたたび底から良くかき混ぜます。

備蓄常備菜であるキャベツを千切りしたものをたっぷり載せて

できあがり〜。

 食べてみて「悪くない」です。お湯で作った焼きそばよりは風味はおちます。でもこういうものだと思って食べるとこういうものか。と食べられます。食べたあとも特に気持ちが悪くなることもなくいたって普通。
 火を使わなくても良い。スープの残り汁が出ない。水が節約できる。値段もお手頃。という点で、被災時の食糧としては優秀であります。

反省点
・特になし。こういうものなかと思って食べれば食べられます。



3日目夕食(レトルトカレー)
 初日のカレーは成功でしたので、今回は激辛カレーです。デリーのカシミールカレーは激辛でありながら本当に美味しいスパイスカレーの激辛です。昨今の薄っぺらい激辛ブームのカレーとは違います。激辛カレーの一つの頂点です。私が落ち込んだ時に心身を元気にしてくれる特効薬です。
 被災時に落ち込んだ時、このカシミールカレーを食べられるかどうか実験しました。

 ご飯は初日の反省から「玄米2パック+白米1パック」を2つのビニール袋に入れて良く混ぜてからレトルトカレーと共に湯煎します。この玄米白米混合にカシミールカレーを加えます。

 感想。辛〜い。もう身体の毛穴から汗が吹き出てきます。でもうま〜い。もう辛いから食べられないと思いつつ、食べ終わると次の一口が食べたくなる。身体中のアドレナリンが吹き出る感じ。

 人の感情とは波のごとし。気分が高揚する時もあれば、気分が落ち込む時もある。落ち込む時は自然に落ち込むのが良い。さっさとお風呂に入って布団にくるまって寝込むのが良い。
 でも仕事をしている時はそうそう落ち込んでられない時もある。元気出さなきゃと自らを鼓舞する時もある。その時のこのカレーです。

 でも辛い。お水が欲しくなります。水分ケチケチ節約生活には不向きかもしれません。あと被災時は体調を崩しているかもしれません。その時は胃腸に優しい食べ物が適していると思います。

反省点
・普段は美味しくても被災時はあまり辛い食べ物は向いていない。身体に優しい食べ物を。



 さて約3日間の備蓄食料生活。体験して改めてわかったこと。明日はまとめです。たった3日でも大切なことがいろいろ見えて来ました。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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非常時でも水とカセットコンロは使える前提で、
私は乾物と根菜をローリングストックしてますよ。
ひじき、かんぴょう、干し大根などは普段から調理も簡単で使いやすいです。
乾物も根菜も室温で日持ちもするのでオススメです

→ これらの乾物は水につけて戻しておいて、乾燥野菜や常備野菜などと一緒に味噌汁にすると身体に優しそうですね。ありがとうございます。

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好みの味の物と言えば、東日本大震災の時、友達が東北の知り合いと連絡が取れ、宅急便を送るけど至急いるものは?と聞いたら「納豆」だったそうです。(宅配は普通便のみで、相手が支店まで受け取りにこれるならという条件で送れた)
3月20日頃、関西でも雪がチラチラしており、寒いし、納豆傷まないよね…?と思いながら他の食材と一緒に送ったそう。一緒に入れた少し日持ちする和菓子も涙を流して喜ばれたそうです。普段はあまり食べないけど、甘いモノが食べたかったとか。とにかく、食料確保が大変だったと聞きました。避難所へ行けばもらえるかもしれないけれど、あまりにも家を失った人が多く、もらいに行くのは気が引けたそうです。
納豆が大好きな方は、冷凍庫に少し入れておいてもいいかもですね。解凍したら普通に食べられますし。

→ 貴重な情報ありがとうございます。納豆の冷凍ローリングストックも良いですね。

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Barilla のポモドーロというパスタソース瓶でハズレはないと思います。そのまま鍋で温めて蓋を開けて食べてもGoodです。以前はolive というのでオリーブが沢山入ってよく買ってました。(一人ならフライパンで軽く火を通してただかけるだけ)販売されなくなりました。ナポレターナもまあまぁですけれど他は食べたことはない。ちょい高い

→ イタリア人が作っているのであれば間違いない。試してみます!情報ありがとうございます。

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オートミルはお好きなら手軽な主食です、ミネラルや繊維も豊富。
・蓋付きの丼か、無ければ蓋用の皿を。
・温めるために、一人前180ccの湯を鍋で沸かし器を温め、湯をまた鍋に戻して再加熱。
・温まった器にオートミル一人前を入れて鍋の湯を少なめに注いでかき混ぜます。
・蓋をしてタオルや布巾で包み5〜6分。
・味付けは塩、醤油、佃煮ですがおじや風に味噌と豆乳がおすすめです。

→ オートミールは優秀なお粥だと思います。ご案内いただいたように和風のお粥の友と相性がいいですよね。情報ありがとうございます。

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まるぞうさんがSlackをお使いと拝見し、社内スケジュールでカレンダー等を連携されていらっしゃいますか?
Google カレンダー、Google Calendar for Team Eventsなどですか?
もし宜しければ、Slack初心者で予定の閲覧共有をする際のお勧めの方法や、設定のアドバイス等ございましたら、教えて頂けたら有難く思います。

→ 弊社はSlackは利用していますが、メッセージのやりとりだけです。GoogleカレンダーのSlack共有は行っておりません。
ただ調べるとネットを下記の情報がありました。ご参考になるでしょうか。

SlackとGoogleカレンダーの連携【非エンジニアでもできるITによる業務効率化】
https://note.com/shinji_yamagishi/n/n3543d4b799bf

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死亡者の少ない日本韓国台湾の共通するところは発酵食品や海産物を食するところにあると思います。欧米人はハンバーガーやパンや肉が主食で野菜も少なく身体は大きいが腸内細菌は貧弱で免疫が弱いようです。
我々年金世代は早く死んだほうが国の為にはいいですが。

→ 日本では被災者の多くが野菜が食べたいと願うこと。日本人の体質が食物繊維=腸内免疫を保つように出来ているのだと改めて実感しました。

これから日本は100歳現役の時代になります。年金世代の方はボランティアという形で日本を支える柱を成して頂きたいと思います。趣味は人助け。という高齢者が加速度的に増えるという個人的な心象風景です。いかがでしょう。

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穏やかで温かな人柄が素敵なロピアさんのサイトで、先日よりイタリア料理界のレジェンドの日?良実シェフとのコラボ動画が上がっているのですが、この日高シェフのお人柄、イタリア料理に対する尊敬の念、愛情がひしひしと伝わって来るのを感じる素晴らしい動画でした。

ちょっとボリュームがあるのですが、リンクを貼らせてください。

ユーチューブ:Chef Ropia
https://www.youtube.com/channel/UCTNUzGFfCdUldW6SL_3fAVA

巨匠に教わる【ボロネーゼ】日?良実シェフに教わる
https://www.youtube.com/watch?v=_UeUw6i_BD8&list=PLqCIPWX5mSrbNC00LqvAk3_7o5G_biskJ&index=2
→巨匠に教わるシリーズは、カルボナーラやリゾットなど、合計6本動画があります。サイト内を探してみてください。

巨匠 日?シェフ【ボンゴレビアンコ】イタリア料理界のレジェンド
https://www.youtube.com/watch?v=L_URkLMjvMc
→シンプルなレシピだけど、本当に美味しくってびっくりしました!

Youtube史上最高【アクアパッツァ】 日本最高峰の名店 日高良実シェフ直伝
https://www.youtube.com/watch?v=b06xfSfwqjc

一流店の【厨房風景】 リストランテ アクアパッツァ「ランチ営業風景」
https://www.youtube.com/watch?v=NrutJ1IfHtw
→一流のお店の営業中の厨房動画って、凄いです!沢山のスタッフが居るのに、聞こえるのはほぼ調理音だけ・・・。そして開店から19年経っているとは思えない清潔さ。

イタリア料理界の巨匠 日高良実シェフ【対談動画】 アクアパッツァ
https://www.youtube.com/watch?v=Xs39WNNn8BU
→日本のイタリア料理界の第一人者は、とても柔らかな物腰で素敵です。

→ 情報ありがとうございます。ゆっくり観ますね。先週のおかずのクッキングは日高シェフのアクアパッツァでした。土井先生と日高シェフ。そして小林カツ代さんとウー・ウェンさん。私の中の心の師であります。

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