まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【大人のしたたかさ】 日本人の宿題。

2022-12-11 10:41:17 | 今日のひとり言

防災カレンダー

東京都杉並区から西方向(捻じれ雲)





日本人の常識は世界の非常識。

 我が家のテレビの録画設定はどういう仕組になっているのか。全く設定した覚えがない番組が録画されていることがちょくちょくあります。
 先日もある旅番組が勝手に録画されておりました。不思議。それはあるお笑いタレントさんが、海外に行ってアポ無しで食堂に入るというような内容でした。

 そのお笑いタレントさんはスギちゃんという方で、一時期は非常に流行ったのですが、最近はめっきり観ないなあ。という方はBS番組のように予算が限られた番組の司会をしたりすることはよくあるようです。



カップ麺が1200円?

 私が観たのは、その国の地方鉄道に乗って最初に降り立った小さな田舎町でした。食堂らしきものは見当たりません。
 目の前に雑貨屋さんのようなお店があります。中にはテーブルもあります。どうやら雑貨屋さんで買ったカップ麺を、そこで食べられる仕組みのようです。

 スギちゃんは早速その雑貨屋さんの中に入り、一つカップ麺を選び、これを食べさせてくださいといいます。

 店主の女性は、日本円にして1200円だといいます。
 驚くスギちゃん。
 どうみても、普通のカップ麺にお湯入れて貰うだけなのに、これで1200円? 円安時代とは言え、アジアの田舎の街の雑貨屋さんでその値段?

 通訳の人がその店主のおばさんに尋ねたようです。おばさんは、スギちゃんを含むスタッフ6人全員が食べるのだと思い、6人分1200円と答えたということでした。

 スギちゃんは一人200円か。なら納得。でも私一人分だけでいいですよ。と身振り手振りで伝えます。

 おばちゃんは、なんだ一人分でいいのかい。というようなことを言っているようです。カップ麺を一人分を開けてヤカンのお湯を注ぎます。



お金返してくれるだろうか。気もそぞろのスギちゃん。

 スギちゃんは、そのカップ麺を食べながら、「1200円払っちゃったけど、ちゃんとお釣り1000円返してもらえるんだよなあ。」とつぶやきながら食べています。

 スギちゃんは、人が良いのか、気が弱いのか。一度おばちゃんに払った1200円のうち、食べたのは一人分だから1000円返して、とは言えないようでした。

「きっとお店出る時、ほらこれお釣りの1000円。と渡してくれるよな。」と呟いています。

 食べ終わって「どうかな。1000円返してくれるかな。」と呟きながらお店を出ます。
 しかしお店のおばちゃんは、お金を返すそぶりはサラサラなく、またね。という感じで手を振りながらスギちゃんたちを送り出します。

 スギちゃんは「ああ、やっぱり返してもらえなかった。」とお店の外で落胆しています。いかにも人の良い日本人観光客がぼったくられる典型の風景でした。
 私は「スギちゃんはいかにも日本人的な人の良さだなあ」と思ったと同時に、日本人はハングリーな外国の人と渡り合うのが、今の日本人の課題だな。と思いました。



ぼったくられる方が悪い。という現地のルール。

 読者の方には、このような「騙される方が悪い」というルールの国で旅行や商売をされたことのある人はいらっしゃることでしょう。
 やはり「人の良さにつけこまれる」という苦い体験を何度もくりかえすうちに、スギちゃんのように「心の声で呟く」だけで払い過ぎたお金が返って来ることなどは、そういう国ではあり得ない。ということも身をもって体験された方も多いことでしょう。

 そういう国では、きちんと「買わない分の5人分1000円を返してください。」と主張しないと払いすぎたお金が返って来ることはない。
 ひょっとしたら「勝手にキャンセルしたのはそちら。キャンセル分は払い戻さない。文句があるなら6人分食べるか?」という口論になる可能性があるぐらい。



高度な空気を読むのは日本だけ?

 でも日本の社会では、日本人の大部分は、お互い空気を読んで「あ、じゃあ、もらい過ぎた1000円はこちらにお返ししますね。」と言ってくれる人は多いことでしょう。しかしそれは閉じた日本の世界だけのルール。世界では稀な社会です。

 この1000円はスギちゃんの自腹なのか、番組持ちなのかはわかりませんが、これがスギちゃんの勉強代になればいいなと思います。



勉強1:つけこんで来る人間の臭い。

 こちらの人の良さにつけ込んで来る人は必ずいる。特に外国なら、日本で暮らす時とは全く違う価値観で生活することがアタリマエ。
 世界では「騙される方が悪い」というルールがアタリマエな人たち前提で暮らすこと。

 日本に来た外国人がまず驚くのは日本人が正直であること。落とした財布が必ず現金ごと戻ってくることはあり得ない。とみな驚きます。
 ということは、日本人が日本の外に出た時は、逆の「覚悟」がいるということです。



勉強2:きちんとNOと言うこと。

 日本人は滅多なことがない限り、相手に直接NOとは言わない。その代わり自分も相手の空気を読んで、相手がNOと思うだろうなということは気を配る。
 そういう芸術的な機微の社会を創り上げております。

 でも外国に出た場合は、日本人が最も苦手な「相手にきちんとNOと言う」交渉力が必要となります。



勉強3:絡んじゃいけない相手とか関わらない

 ただし相手によってはこちらが「NO」と言うと、逆恨みしてくる場合もあります。危険な相手。
 今回の雑貨屋のおばさんならば、きちんと交渉するべきと思いましたが、場所と相手によっては、逆恨みされ危害を加えてくるかも。

 その場合はもう本当に1000円で済むなら安いもの。関わらず距離を開けることが生命を守る。そういうケースもあり得ます。その頃合いの見極めは場数を踏まないと難しいかもしれませんが。



日本人全般の宿題。「したたかさ」は、私たちが一番苦手かも。

 私は「日本人の大半が相手にNOと直接言うのが苦手だ」ということを知っております。だからこそ、この世界でも稀な芸術的な機微の社会を創り上げて維持していられる。

 ただしこれからは、その苦手な部分と対峙することが起きるだろうな。と思います。それは振り子の現象として。

勉強1:つけこんで来る相手の臭いを察知する。
 「無防備」や「見ないふり」している人のところに災いはふりかかるから。

勉強2:言うべきNOはきちんと主張する。
 心の中で「空気読んで」と願うほど、相手はつけ込んで来ると思った方がいいです。

勉強3:危険な相手からは逃げる距離を開ける。
 ただし正論が通じない相手粘着な相手は、これから日本社会でも増える可能性があります。そういう相手とは距離を開ける。(上記の2と矛盾するかもしれませんが)大人の対応。



・人の良さ
・したたかな強さ

 両立出来るやじろべえ。難しいですが、日本人がどこまで出来るか(自分を含めて)観てみたいです。



 保守を自称する方の中には「したたかさ」など日本人にはいらない。そういう相手とは、断行鎖国するべきだ。と主張する方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそうは思いません。
 人類が次世代の人類に進化できるかの鍵が、地球の上で日本人という種族が、他の地域の人たちと互角に渡り合える「大人のしたたかさ」を身につけられるかどうか。という未来小説です。

 私たち日本人がミジンコ一票を持っている。がんばろ〜。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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低体温の不調って怖いですよね。腰回りにカイロも考えてみます。お腹周りを温めるのも腸内細菌を活性化してくれるかもしれませんし。寒さに負けず何とかして36.0台をキープ出来るように頑張ります!

→ 体温が低い原因に、塩分が極端に少ない食事もありえるかもしれません。低体温でかつ低血圧なら、食事の塩分を増やしてみることも試す価値はあるかもしれません。
(注:体温も血圧も両方低い方へのコメントです)

参考サイト:島人の宝・塩(マース)4~過ぎたるは及ばざるがごとし。健康は「適塩」から~
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/50276

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世の中のニュースを見ても、「ああ、いろんなものが出てきているな」と感じることが多いので、きっと今は全体でそんな時期なのでしょうね。
いま起こっている偶然に「世界は相似形」をすごく実感しています。

→ 日本人にとって
・子供のような人の良さ
・大人の知恵のしたたかさ

両方を同時に兼ね備えることが今後の課題と思います。薬液キャンペーンをみてもそう思いました。
イスラエルのように大人のしたたかさの国は、もう国民が自分の判断で接種をするのを止めているようです。

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わたしは3週間経過したいまも、1日に一回くらいタンがでます。ソレも白濁した物です。
風邪の最後に出るタンは黄緑でしたが、
これは細菌とウイルスの違いでしょうか?

→ コロナの後遺症については、腸内環境が大きく関連しているというレポートから、我が家では強ミヤリサン錠を購入して飲んでおります。酪酸菌がキーワードのようです。

ただミヤリサンの酪酸菌は数日で体外に排出されるので、今回のように「特に腸内環境を強化したい期間」だけ服用しようと思っております。

これから人類に起きる感染症を考えると、ワクチンではなく身体の免疫の力で得た獲得免疫は役に立つストーリーもあり得ると思っております。「腸内フローラ」は大切なキーワードだと思います。100兆個の微生物の世界です。

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日本人て優しいですよね。

→ 本当に。世界の宝だと思います。もし人類が次世代に進化できるとしたならば、日本人が鍵であると思う理由です。

ただし私たち日本人は「人の良さにつけこまれない、大人の知恵のしたたかさ」を習得する必要がありそうです。日本人が一番苦手な課題かも。

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巻き込まれても、淡々と。社会のルールに従って。身を守りながら、距離を置く。大人の対応。
これができません。どうしたらできますか?
これを受け入れることは身を守らないことになるからです。離れられるなら離れたいです。思い切って生活をすてて離れるべきかもしれないと思っています。90%今はそうしようとおもっています。あと10%がそこにとどまりマウントに仕返ししたい自分だと思います。90%を施行します。

→ マウント合戦は結局は不毛な消耗戦です。という視点が半分。
でも身を守るために、したたかに相手とわたりあう視点が半分。

これはね。日本人の大半が一番苦手な課題だから。場数が必要だと思います。腹を括って、大人のしたたかさを習得する試行錯誤の場数。
・逃げたいと願う限りは追いかけてくる。
・仕方ないと腹を括ると消えていく。

皮肉ではなく相手に対して「お気の毒な方」と感じることが出来るようになり始めたら卒業間近のサインだと思います。腹を括って昇華が進むと景色が変わり始めるという仮説です。

・逃げたいやめて欲しいと願うか?
・yesなら「じゃあ本格的に腹を括る」と決心する。
・このマウント合戦は不毛だという視点が「半分」
・これは「大人のしたたかさを習得する場数だ」という視点が「半分」

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以前、災害時の便の処理について、バケツに米ぬかか何かを入れる、というような内容の記事を書かれていたと記憶してます。興味深い内容だったのに、メモし忘れてしまいました。

→ 籾殻とナルナル菌です。よろしくお願いいたします。
参考サイト:http://www.narunaru.info/photo1021.html

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「半分半分」は、ある時点で切り取ったときの説明ですが、「季節」には時間軸が入り、決して固定化されず移り変わっていく。そしてどの季節にも良い面もあれば、悪い面もある。

日本には四季があるが故に、柔らかい考え方をする人が多いのかなーと思いました。教えて頂き、ありがとうございます!

→ ありがとうございます。この宇宙。無限の彩りのリズムです。

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うう、やっぱり冷えには血管年齢も関係あるんですね。循環器科で測定できるので測定したところ、あまり良くなくて砂糖を控えるきっかけになりました。血管をしなやかに保ちたいです。

→ もし血圧も低めなら、良い塩を少しだけ増やすのも試す価値があります。人間に一番必要なミネラルは良い塩だと思います。

塩分の摂りすぎは身体に良くありませんが、摂らなさすぎも良くない。
年齢や体質に応じて、塩分バランス(ミネラルバランス)を保ちたいです。

血圧にはお酢が良いというお話も興味深いです。

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低体温についてIn Deepさんの記事続報 
・ターゲットは視床下部 : 体温と身体維持システムが破壊されるメカニズム
https://indeep.jp/spike-protein-targets-the-hypothalamus/
視床下部は何ができるのか記事では未決。記事内で取り上げていた、以下注目。
とりあえず、低体温には腸内環境を良くすること、多様性を広げていくことが今できることだと思いました。
>2019年には、中国科学アカデミーの研究者たちが、「寒い中で体温を維持できるのは、腸内細菌環境の働きによる」
・人間の体温は19世紀以来、一貫して「下がり続けている」ことが判明。ついでに「人間の体温を維持しているのは腸内細菌」…
https://indeep.jp/human-bodie-temperature-have-steadily-grown-loewer/

→ 情報ありがとうございます。
体温も血圧も低い方は、良いお塩(人体に一番大切なミネラル)を適量にすることもヒントになるかもしれません。

身体の血液が塩っぱい理由は、何億年前私たちが海の中で長い間生活していた名残です。「古代の海水=血液」という一面もあると思います。

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