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親切なクムジャさん

2005-11-21 01:21:21 | 劇場&試写★6以上


「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」に続く,
パクヌチャク監督
の復讐三部作、完結篇!!




他に、「JSA」というちょっとお堅い作品もあるけど(あんまりピンとこなかった)
この監督は、やっぱりスゴイ!
三部作といっても、続編でも何でもないのでどれから観てもOKだし、
韓流に馴染みない人でも比較的すんなり観られるんじゃないかな?
ただし、痛さや激しい精神的苦痛を画面上で受けるのに耐えられれば、、、。
意外と今回は痛いシーンをもろに見せないからたいしたことないけど。。。

3つの作品を比較すると、この「クムジャ」さんが一番すんなり観られるはず。
人の親切には要注意!
13年にも及ぶ、クムジャさんの復讐計画とは!?


           

7(10段階)
「オルドボーイ」8 「復讐者に憐れみを」8寄りの7
なので、三部作ではこの作品が一番下だけど、migの中の7は
結構高いほうで、、。3作品とも、秀逸!!

【監督】パク・チャヌク
【出演】イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン/
キム・シフ/ナム・イル/キム・ビョンオク/オ・ダルス ほか
【日本公開】2005 11 12
【製作】韓国  114min


役者たちも、演技派たちの競演。
今回は女の復讐。
「復讐者に憐れみを」では、主人公をヘンな緑の髪にしてたけど、
今度は復讐に燃える悪魔に変身する時、真っ赤なアイシャドウをつける。
これが、けっこう良かった、普通の人がしたら変だけど妙に似合ってるし。



実の娘を人質に取られて、やむなく無実の罪で服役したクムジャさん。
刑務所内では模範生、後輩受刑者からも慕われる、誰にでも親切なクムジャさん。
13年間の刑期中、自分をハメた憎い男への復讐を着々と練ってきた。
出所と同時に"親切"をやめ、復讐の鬼と化す。
まずは娘を取り戻し、親切にして恩をきせた仲間たちに助けを借りる。
ついに男を見つけだし、目の前にして、更なる事実を目の当たりにする。
そして、更なる復讐を実行する!



親切なクムジャさん 公式サイト

ちょっとネタばれ込みでいきます!これから観る人は、要注意 ↓ ↓ ↓

前2作は、そこまでやるってほどの猟奇的な復讐劇だった為、ラストの展開に愕然としたりしたんだけど、
今回はそこまでじゃない。というよりも
ワタシの中では同情、同調、納得。という感じ。
でも直接的でなくても、被害者の家族たちにとっては相当な精神的ダメージ。

普段ニュースで惨い殺人事件を見る度に、
もし、ワタシの身内や愛する人たちを殺されたら、犯人が憎くて憎くて、殺してやりたい!!
と絶対思うはず。というのがあって
その部分で、驚きが無くむしろ当然の酬い、当然の復讐。と感じてしまった、、、。
(我ながらコワイね、、)

確かに、殺したって死んだ愛するひとが戻ってくるわけじゃないけど、
憎い殺人犯が、のうのうとこの世に生きてると思うだけでぞっとすると思う。

とはいっても、あの
共通の人間に恨みを抱いた集団復讐劇には圧倒!
考えつきそうで考えつかなかった。「そうきたか」という感じがさすが

そしてシリアスな状況下にあってもブラックユーモアが効いてて、
ところどころでいい感じに気を抜かせる。

吉幾三な伝道師が差し出した豆腐の皿を、片手で払いのけ「余計なお世話です」
刑務所で石鹸片手ににっこりクムジャさん
刑務所内の憎たらしい魔女を殺すため、親切な人を装って漂白剤を入れて本人の前で、「早く死んでね」
皆で共犯の罪を、犯行後、証拠のために全員で記念撮影したり
殺す前に、用意した凶器のオノが、取り外し可能の付け替え式になってたり
慕ってきたケーキ屋の若い男のこと、「こいつはもしかしたらバカかもしれない」とこっそりつぶやく。(ココ、おもしろい)


「何でも、美しいものじゃなきゃ」とクムジャさんが言ってるだけあって、
映像と美術&小道具もなかなか洗練されてて

移植手術の時の、ふたリにかけてある毛布
ハート柄の色違いで可愛いし
タトゥーの男の腕から手にかけての模様(デザイン)銃をもつ手に銃のタトゥ。
銃に施された模様
全編通してBGMのバイオリンクラッシック。
クムジャさんの顔に後光?がさしてあるところ。(ここは、ちょっと笑可しくもあり★)
細部にもこだわり見せて美意識高め


前2作品と、リンクさせた部分もあって全部観てればなお楽しめる仕掛け。
カメオ出演で、過去のパクヌチャク作品に出演したことのある俳優たちが。
オ・ルダス/キム・ビョンオク/ソン・ガンホ/イ・スンシン/ユ・ジテ(一瞬だけど存在感アリアリ)など。
特に、「復讐者には憐れみを」チームにはもっと出て欲しかった~。すぐ死んじゃうのはもったいなかった
「誘拐には、いい誘拐と悪い誘拐がある」というセリフも「復讐者に憐れみを」の中でのセリフと全く同じ。



でも、疑問や?もある。
1.あの伝道師、吉幾三は結局金もらって雇われてて、その後全く出てこないのもただのそれだけの役割??最後まで出そうよ。

2.前半が、人間関係と過去の説明だから仕方ないのかもだけど結構ダラダラ。

3.クムジャの子供を誘拐する=自分の子なはずだけど、一瞬、自分の子を誘拐するってこと??と疑問に。ちょっとややこしい。

4.ケーキ屋の若い男は、クムジャが若い男をも誘惑する悪い女のイメージを入れたかったのかもだけど、ラストシーンにもいたけどあんまり必要ないんじゃないか~?

5.頭がおかしい犯人、チェ・ミンシクはもちろん凄ーく巧い人だけど、
イメージがなかったせいか、どうもギリギリまで悪人だとは信じられなかった。
それとも、凶悪犯って意外と見た目普通で、それとは見えず、「あんな人が」というカンジを狙ったのか。



6.ラスト、真っ白なケーキに顔を突っ込むクムジャさん。
やっと心も清めました、、、、。なんだろうけど
ちょーーーっとあっさりしすぎた気がする、、、
え。終わり??ってちょっと思ってしまった

7.出所してからも、クムジャさんに助けてもらったお礼に、
一番器量がよいからといって
あんな男と、愛もない(あったかも?)結婚生活をするハメになった
あの子は相当かわいそう。

8. 自分を罪人に陥れて、
子供と引き離され、人生をめちゃめちゃにされた事を考えれば、
生きてる時に足に二発食らわせて、最終的に皆の復讐が終わったあとで
最終的に死体に撃つ、ということで
本当に報われたのか???

ワタシなら、「覚悟」または、「観念!!」「地獄へ堕ちろ!!」(こわっ)
と生き地獄にして殺すでしょう。
 
怖いね、恨みって。オンナって。いやワタシって。



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