我想一個人映画美的blog

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ゆれる

2006-10-02 06:34:22 | 劇場&試写★6以上
恥かしながら...オダギリジョーの演技、初めて観た、、、、

あまり関心なくって、ドラマも観てないし、、、、でもびっくり☆
自然で素晴らしい役者さんなんだ。(今頃

やっと観てきましたー。
どうしても公開中に観たかったの、
観た周りの人にも勧められてたから。皆の評判もどこからともなく聞いてたし、、、。

初めに予備知識として知ってたのは、
男兄弟の物語、どちらかが罪を犯してしまう、、、ということのみ。

"ゆれる"って、何がゆれるんだろう??   と思っていた

いやいや、、、、、
ほんと素晴らしかった
西川美和、まだ32歳!の女性監督が描いた、脚本もひとつひとつのシーンの演出も見事だけど、

オダギリジョーと香川照之が、とにかく素晴らしく良かった!!


ゆれる 単行本

東京へ出て売れっ子カメラマンとなった弟,猛と、
田舎町で家業を継ぎながら家族を支える兄,稔。
幼い兄弟の記憶に残る渓谷にかけられた、一本の吊り橋。。。。
対照的な二人の兄弟の心の奥底に隠された葛藤が、吊り橋でのある事件をきっかけにして
次第に露わになっていく。。。



     

どんなに脚本(ホン)が良くっても、役者ももちろん重要。
あれほどの、演技してると感じさせない自然な会話のやりとり、そして心の葛藤、
心情の変化は この二人だったからこそ良かったのだと感じた。

     
都会に出て成功した自由人の弟
田舎で、平凡だけどまっすぐ正直、真面目に生きてきた兄

対称的ながらも、お互い信じあってた。
弟は兄を、尊敬し、
兄は弟を羨ましくもあり、、、


裏切り、裏切られ
、、、、。

        
ひとつの事件で、ふたりは自分の心の中に潜んでいた何かが爆発する。

普段温厚で、滅多に怒らなかったり感情を露にしない人がキレると怖いというけど、
そういう人が何かの拍子でぷつっといってしまうと
思ってもみなかった結果を招いてしまう場合がある、、、。
現実によく起る事件などもそういう風なのかもしれない。
ーーーー"気がついたら、、、、"

この作品ではこの、
正直で真面目に生きてきた人間が、罪を犯してしまうというところに恐ろしさがある。


自分では兄の事を、信じていると思っていた。

兄が自分に対して抱いていたのは、自分の思っていたそれとは違っていた。

自分では気づいてなかった、心の奥底に潜んでいた兄弟への思い。



自分と弟は何故こんなに違う?

何故こうなってしまった?



二人の兄弟の心の行き違い、葛藤ときずな。そして心の"ゆれ”

そのふたりの心のなかの心情が、痛いくらい伝わった、、、、

どちらにも感情移入して観ていた。


この日かなり睡眠時間少ない状態で観たのにも関わらず
どっぷりこの世界に浸ってみてしまった。
時間を感じさせない120分でした
音楽もさりげない70年代~80年代風のどこかなつかしい感じ。


      
二人のお父さん役、伊武雅刀との関係もすごく良かった★


ただ、唯一ミスキャストと思ったのがこの人、木村祐一

一人よがりで自意識過剰な演技、ちょっとやりすぎって感じで一人浮いてた 

あ、それから 真木よう子という女優の役設定が28(もうすぐ29歳)というのは違和感。
香川照之が35歳で幼なじみというセリフにはちょっとびっくり。
明かに随分若いし、、、、
と思って後で調べたら今年24歳だもん、、、



9/10
とにもかくにも、お二人の息の合ったコンビネーションと
自然な演技がかなり良かった 

スピルバーグがトムハンクスの『グリーンマイル』を観た時のコメントで
「私は3回泣いた....」(4回だったかナ?)というのがあったけど、
わたしもこの作品で3回泣きました 

親子のきずな、兄弟のきずな、血の繋がりは永遠、、、、
深いテーマ。観ていない人はまだやっているうちに是非劇場へ......



 公式サイト


既に観ている皆さまのレビュー読むのも楽しみ♪♪


ほんとは夜、日比谷に『カポーティ』を観に行ったの。
1時間以上前だったのにチケットは売り切れ   
日曜日の映画の日を甘くみてマシタ、、、。

急遽、渋谷に移動してギリギリこれを鑑賞できたのでした☆
DVDになったらまた観なおしたいかも





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