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潜水服は蝶の夢を見る/le scaphandre et le papillon

2008-02-12 09:03:20 | 劇場&試写★6以上

原題はle scaphandre et le papillon
"ー身体は潜水服を着たように重たくても、僕の想像力と記憶は蝶のように自由に羽ばたくー"

実話です。

ジャンドミニクは三人の子の父親であり、雑誌ELLEの編集長として充実した人生を送っていた。
ある日突然、倒れ気がつくと病室。脳梗塞によって身体は全く動かず、
唯一動くのは左目のみとなってしまう。。。。
「死んでしまった方がまし」とも思え、絶望的、、、
言語療法士に瞬きでコミュニケーションをとる方法を教えられ、次第に希望が見えてくる。



原作はこちら潜水服は蝶の夢を見る


筆記方法は、フランス語のアルファベットを順番に読み上げ、該当する文字にきたらジャンが瞬きをして合図、
そしてまた最初から読み上げて一文字一文字繰り返し
文章にしていく、という途方もない作業で 130ページの本にするのに
20万回以上の瞬きで愛の自伝を書き上げた。

生きる希望を失わずに前向きに生きたジャンも凄いけど、懸命に書き留める方も凄い根気が必要だった事でしょう。




監督は『夜になるまえに』『バスキア』を撮り、画家でもあるジュリアン・シュナーベル。
ちなみに、わたしはこの↑2作とも観てるんだけどどちらも正直ピンと来なかったな~。
カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞。
美しく、独創的なカメラワークは同じくカンヌ映画祭で高等技術賞を受賞したヤヌス・カミンスキー。

主演は"『ミュンヘン』の"とどこを見ても書かれているけどあまり印象にない、、、。
マチュー・アマルリック。 これはもう、演技とは思えぬほどの素晴らしい演技でした
この役は、当初ジョニー・デップが演じることになっていたとか。
でもマチュー・アマルリックで正解☆

ジョニーは監督の前作『夜になるまえに』に出演していて、本人も出演を熱望してたらしいけど
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の撮影スケジュールとの兼ね合いで降板したらしい。
ジョニー・デップはこの作品は2007年の映画のナンバーワンだそうで。


その他のキャスト、内縁の妻セリーヌに『赤い航路』のエマニュエル・セニエ、
言語療法士アンリエットに『ミュンヘン』のマリー=ジョゼ・クローズ、
編集者クロードにアンヌ・コンシニ、
理学療法士役にシュナーベルの妻でもあるオラツ・ロペス・ヘルメンディア、
そして過去の恋人ジョセフィーヌを『レディ・チャタレイ』でセザール賞主演女優賞を受賞したマリナ・ハンズ。
ジャン=ドーの父親役を名優マックス・フォン・シドーが演じているのも見所の一つ。





7/10


こういう実話で評価された映画に偉そうに☆つけるのも恥ずかしい、、、、(←なんだ今更 笑)
キャスト、演出、音楽、文句があるわけではないし評価されているのもわかる、、、
でもどうにもこうにも淡々としすぎているせいで眠くなってしまう。
(その前にしゃぶしゃぶ食べ放題で散々食べて満腹そのあとであったかい劇場だったからっていうのもあるかもだけど、
3人で観て3人とも違うシーンでちょっとづつ寝ちゃった
(話わからなくなるほどじゃなくてちょっと、だよ)映画館で観ててめったに寝ないのに~)←自分のせい
同じやりとりの繰り返しシーンも多いし静かな作品なので(と言い訳するわけじゃないけど)

観ている時にジャンに感情移入し、一緒に感じ取り、過去の想いに浸り、どれだけ同化していたか(出来たか)で評価は変わってくるかも、、、。
事実を映画化した作品だけあって、映画として面白くしようと下手に脚色して
泣かせようという演出をしてみたり、というのがないのがすごく良かったけど
逆に映画としての"面白さ”というものはあまりなかったような。
面白さを求める作品ではないのかもしれないけど、観ていて引き込まれるという部分はなかったな。。。
もちろん、この映画そのものがジャンドミニクボビーという人間の愛と、希望のある人生の一つを見せたものであって、
もし、自分だったら? 自分の身の回りの大事な人だったら?
と考えさせられる作品です。
劇場で(大画面で)無理矢理観なくてもいいとは思うので、興味ある方は是非DVDででも


私ももう一度観ようっと☆





自分の小さな子供の身体を抱きしめてあげる事も出来ない、、、
目の前にいるのに、、、、。
とても切ないね、、、、、。



でも豊かなイマジネーションがあれば、蝶のように空を飛んで、何だって出来る

元々美食家だったジャンは、想像の世界で美味しいものを目一杯食べる。
牡蠣を沢山
(その食べ方がまた豪快で!めちゃ美味しそう







 公式サイト
le scaphandre et le papillon  フランス=アメリカ    125min
2月9日より公開中~



2007年第60回 カンヌ映画祭 監督賞、高等技術賞受賞
2007年第32回 トロント国際映画祭正式出品
2007年第55回 サンセバスチャン国際映画祭正式出品 ヨーロッパ映画賞受賞
2007年第20回 東京国際映画祭出品作品
2008年 アカデミー賞 監督賞・脚色賞・編集賞・撮影賞にノミネート



オープニングタイトルのレントゲン、エンドクレジットでは氷河が崩れ落ち、また元に戻るという映像の連続が印象的、、、。





話は違うし比べるものではないけど、なんとなくこれを観て思い出した。
大好きなアレハンドロ・アメナーバル監督の
海を飛ぶ夢
こちらは尊厳死というものがテーマとなっていて、観た当時すごく考えさせられた作品

いずれにしても、いつ自分や身近の人間の身に起こるかも分からない病や死。
それに直面する時、強くいられるか? 希望を捨てずに前向きにいられるか?

出来ればそうありたい、、、、。





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