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TOKYO!

2008-08-18 12:31:03 | 劇場&試写★6以上

ソウル、NY、パリという大都市で活躍する個性的な3人の監督たちが、
「東京」を舞台に独特な視点で描いた1作をまとめた本作。


世界上映に先駆けて16日から渋谷で先行上映だったので観てきました~。

これ、短編ではなくそれぞれ40分弱、3作はリンクしていなくて別のストーリー。
レビューも短めに1本づついきます

まず1作目。 いちばん楽しみだった『エターナル・サンシャイン』などの
ミシェル・ゴンドリー監督作『インテリア・デザイン』



駆け出しの映画監督アキラと共に上京してきたヒロコ。
部屋探し、就職…、物事が上手くいかない中で、ヒロコは自分の居場所が次第になくなっていくのを感じる...。
"私は何のために生きているの?"という普遍的な問いを、
ゴンドリーワールドともいえるファンタジックな世界で包み込む。

キャスト
藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、大森南朋、妻夫木聡、でんでん 他


6/10

はじめ、どの監督の作品がどういう順番で出るかわからないで観たんだけど、
途中から あ、これはミシェル・ゴンドリーだなってわかる展開に。(笑)
わざと日本人監督(それもアマチュアくらいの)が撮ったような雰囲気のある
作品だった。
なんというか、主演の加瀬亮はゴンドリー監督のたっての希望で出演したらしいけど
演技のわざとらしさは頼まれてやってるのかな、と思えるくらいちょっと素人っぽい。
全体的な演出でとくに 「へんちくりんな勘違いニッポン」はなかったけど
あまり東京らしさはなかったかなぁ? 
東京に出て来て部屋探しするけどなかなかいいところが見つからない。
そして親友の部屋はワンルームの狭ーい部屋で、、、。
あ、そんなところは十分東京らしいかな。


主演の子はオーデションで選ばれた理想の女の子っていうだけあって自然っぽい演技が良かった。
ストーリーは、途中まではわりと真面目に進んで行くけど突然ファンタジーにころっと切り替わるから
最初はちょっと唖然。オチにしても、
そうきましたか~って。でもゴンドリー監督らしい作品でした~。

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2作目はフランスから『ポンヌフの恋人』の
レオス・カラックス監督作『メルド』


東京の下水道から出没する謎の怪人「メルド」。
人々が恐れる中、ついに大きな事件が起こり…。
キャスト
ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメール、石橋蓮司、北見敏之、嶋田久作 他


6/10

ゴジラのテーマソングをバックに、マンホールから緑の服着たこきたない男が現れるっていう初めの登場から面白かったんだけど
ラストに向けて失速しちゃった感じ。
この監督、『ポーラX』から9年振りに撮ったのだとか。
『ポンヌフの恋人』も観てるけど同じ監督が撮ったという感じはあまりしない。
シリアスなテロの恐ろしさを描いてるのかとも思いきや、
けっこう実はコメディテイスト。
でも日本人にはちょっと笑えない、、、。
日本人に対する侮辱的なセリフもあったり、、、
あ、途中で出てくるニュース番組のタイトルが変。 雲っていう番組。
なんじゃそりゃ(笑)  
もしかしたらこの作品、海外だったら劇場内、笑いの渦になるのかもなー。

でも近頃の無差別な通り魔事件とかそういう事件を想起させて怖い。
男の風貌も気持ち悪いし。

怖さと笑い(あまり笑えないが)がミックスされた不思議な作品。
投げやりっぽいオチは嫌いじゃないけど、、、。

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そして3作目。 韓国からは、『殺人の追憶』『グエムル』などの
ポン・ジュノ監督作『シェイキング東京』



10年間引きこもりの生活を続けている一人の男。
ある日、ピザの配達に来た美しい少女と目が合い…。
キャスト
香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々、山本浩司、松重豊 他


6/10

こちらはちょっと変わったラブストーリー。
引きこもって出て来なかった男があるキッカケで引きこもり精神から抜け出すっていうアイディアがいい。
途中の竹中直人の出現でちょっとがっくりきちゃったけど、
演技の方はさすが香川照之。

引きこもりをやらせたら右に出るものはいない、と豪語してるだけあります☆
蒼井優も純粋そうで可愛らしいけどタトゥーしてたりイマドキっぽいギャップと
冷めた感じが良かった。
こちらも、つっこみたくなる部分もあるけど 突っ込んじゃいけないんだろうな。
そういう世界なんだと受け入れて観なきゃいけない。


言ってしまえばどれも好みの問題だけど、
わたしはどれが一番好き!とか良かった!っていうのは今回なくて
どれも同じ感じでした~  アレ?
世界の様々な監督が、日本を愛してくれて 東京をこういう形で映像にしてくれるということが醍醐味だし、喜ばしい事で 
こういう企画はどんどんやって欲しいなーって思う。
短編『パリ、ジュテーム』に続きニューヨーク編は現在撮影中だし
東京編もあるらしいからそちらも楽しみです



 公式サイト
TOKYO!     2008年  仏=日=韓=独  110min

8月16日より世界先行ロードショー


7/2  記者会見にて。ポン・ジュノ監督とキャスト。





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