今月一番気になってた作品、初日に早速観てきた☆
監督は、「十二人の怒れる男」や「狼たちの午後」の巨匠、シドニー・ルメット。
現在84歳、監督として45本目の作品
最近多い、実話でもなければ社会派のお堅い映画でもなく
古典的というか、脚本が実によくできた重厚な人間ドラマ。
原題は「Before The Devil Knows You're Dead」で、
「死んだのが悪魔に知られる前に」という意味で映画の冒頭でもテロップが入る。
邦題についてはどんなのでも賛否両論だろうけど
わたしはこれけっこういいタイトルつけたなって思った。でも映画全体は表してないかな?
原題かっこいいけど、これじゃ意味わかんないしね。
それとキャッチコピーの[その瞬間、一つ目の誤算]もなかなかいいなと。
そして良かったのはそれでけではなくー。
何をおいてもキャスティング
「カポーティ」でアカデミー賞最優秀男優賞をとったフィリップ・シーモアホフマンと、、、
やっぱりうまい!という一言!
「カポーティ」でのなりきりとはまた違った、俳優としての力量を見せつける。
冒頭のセックスシーンにびっくり。
過激ではないんだけどなんかやけにリアルで、この人のぷよぷよのカラダなんぞ見たくねーって思っちゃった。
でも相手はマリサ・トメイ。
全米の映画ファンが選ぶ映画誌のベストヌードシーンに選ばれたらしい
対する弟にはイーサン・ホーク。
イーサンって普段の実生活をゴシップなどで見てるイメージもあってダメ男って感じなんだけど
この役もまさにそう。別れた妻と子供いるのにお金もなく慰謝料も払えず、不甲斐無いダメ男。
イーサンも毎度観るたびうまいなぁって思わせる。(表現チープだけど)
濡れ場シーンから登場、フィリップ・シーモアの妻役。
マリサ・トメイっていつからこんな娼婦みたいなすぐ脱いじゃう?女優に転身したんだ?
(マット・ディロン共演の「酔いどれ詩人になるまえに」でも確か脱いでたような、、、、)
でも、女のわたしから見ても魅力的なボディ!
それにちょっと頭悪そうな妻って感じが可愛いのがこの人ならではかな。
NY郊外の小さな宝石店に強盗が現れ、店員の女性と2人組の犯人のひとりが死亡。
この犯罪計画を3日前に決めたのはアンディ、ハンクの兄弟だった...。
話の進む途中で映像がそれぞれ数日前や当日に戻ったりして、
人生に行きづまった彼らの境遇と秘密が次第に明らかになっていく。
8/10
あちらでの評価も高くて期待していた作品だったけど裏切られない面白さ
脚本も良くできているし、キャストの見事なアンサンブルもイイ!
二人の兄弟の掛け合いも目を離せない演技合戦。
二人の父親役のアルバート・フィーニーのさすがの名演も見どころ☆
もがけばもがくほど、事態は思ってもみなかった最悪の結果を招く、破滅劇
内容を全く知らずに見たので余計に面白かった~!
一見リッチで苦労もないように見える兄が、実は会社の金を横領、
妻との関係もうまくいかず、麻薬に頼って精神を落ち着かせ、人生をやり直したいと思っている。
弟の方はもう人生の敗者、事件の真相とそれぞれの心情をゆっくりあぶりだしていく演出にひきつけられる。
人間の弱さ、もろさ、
追い詰められて迎える結末、、、、、。
最初から、自分の両親の営む店に強盗に入るのを計画するなんて意外。
オチにびっくりというタイプの映画ではないんだけど、
どういう結末を迎えるのかという興味で、目が離せなかった。
重いけれど、見応えありでオススメの1本
公式サイト
Before The Devil Knows You're Dead 2007年 アメリカ 117min
10月11日より、公開中~
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