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ダイアナの選択 / The Life before Her Eyes (2度目鑑賞)

2009-03-06 12:55:30 | 劇場&試写★6以上


2007年トロント映画祭で観て来た、
永遠に大好きな女優、ユマ・サーマン主演のこの映画、ついに日本公開
今度は字幕付きで再観してきました。
都内14日から公開、全国順次ロードショー。
今回はネタバレで書くので、気になってる方は観たあとで読んでネ



監督は『砂と霧の家』(ジェニファー・コネリー主演)でアカデミー賞3部門ノミネートのヴァディム・パールマン。
脚本 エミール・スターン。
原作はローラ・カジシュキー作の小説「The Life Before Her Eyes」(春に葬られた光

美しい花や昆虫のズーム、まるでゆっくりと流れるようで早い人生を象徴してるかのようなオープニングの数分後、
高校で、それは起きる。
最初から惹き込まれる。


銃乱射事件が話の核となっているのではなく、その時、生涯忘れられない衝撃的な出来事を体験した人間が受ける影響について描かれる。

物語は、事件で命拾いした一人の女性の二つの人生が交錯しながら進む。

事件に巻き込まれるまでの17歳、不安定な青春期。

アクロス・ザ・ユニバース』でも印象を残したエヴァン・レイチェルウッドが若き日のダイアナ。

前回はわからなかったけど一緒の写真あって気づいた
この重要な親友役、エヴァ・アムリはスーザン・サランドンの実の娘でした

事件のトラウマを抱えながら生きる30代。

小さな子供といる姿は『キルビル2』を連想させる?ユマ・サーマン。


高校の銃乱射事件が生んだ、もう一つの悲劇。


8/10


もう観てから1年半も経ってたのでラストは結局どうだったのか、
半分忘れて観てたのでまた惹き込まれちゃった。
中盤はわりと淡々としてるけど、現代(30代のダイアナ)と過去のシーンがどんどん切り替わりながらみせるフラッシュバックならぬ
フラッシュフォアードという手法を取り入れながら
どうなってるんだろうという興味で引っ張る。

今回もまた、宣伝側で「衝撃的な結末」「ラストは秘密にして下さい」なんてうたってるから
またかってなるだろうし、疑いながら観ることになるのは逆効果のように思えるんだけど。。。。

この原題、わたしが映画祭で観たときははじめ『IN BLOOM』ってタイトルだったんだけどあとで変更になりました。
でも実はこの『The Life before Her Eyes』っていう新たな原題はよく考えたらネタバレしてる。

観てるときは、助かったのは完全にダイアナだと思って観てるわけで、
本当はダイアナの方があの時 ○されてた(自分を選んだ)

じゃあ、あの娘や夫は何だったのか、未来のダイアナは、、、、、
ってことになるけど存在しなかったのかと言ってしまえば簡単だけどそこは上手い演出で
悲劇の事件で生み出された幻想の世界をうまく描ききったという印象。


ラストまでに重複して出てくるキーワード的なセリフやシーンのちりばめられ方も秀逸で
『マルホランド・ドライブ』や『ユージュアル・サスペクツ』『アイディン・ティティー』のような、
過去に観たものが記憶としてインプットされていて、、、、という
伏線的なものがびっちり張り巡らされてる。

過去と未来、現実と幻想なのかわからない世界をひとつにまとめて作り上げられた不思議な世界。

最初トロントで観たとき、yueと
「結局はあの親友が、ダイアナに成り変わって将来を夢見てた」っていう風に解釈してた。
生き残ったという罪の意識から思い描いた架空のダイアナの未来だったんじゃないかと思ってたけどちょっと違った。

今回はちゃんと字幕ありで2度目なのでじっくり確認しながら観れた。
メモリアルデイにユマ(30代ダイアナ)が花束を持って出かけ、
受付の所で「サバイバー(生存者)ですか?」と聞かれて「いいえ」と答えるダイアナ。
それは、もうこの世にいないダイアナの答えだったんだなぁと気付く。

でもこれは ラストのシーンから逆に戻っていって見せた
もういないダイアナが描いた理想の未来への投影だったんだろう。
真実は最後で明かされる。
家族との一見幸せそうな光景は、叶わなかったダイアナの願望だったという最後が、確かに衝撃な作品でした




観た直後は、 ?が頭に浮かぶ人もいると思う。
オバケオチかと誤解する人もいるだろう、、、。

何か、精神的に重いものを感じられる秀作です~
時間も長過ぎず、ちょうどいいし、邦題も珍しくいい


郊外ののどかな町に暮らす高校生のダイアナ。
退屈な毎日に不満を募らせ、反抗的な態度なちょいビッチ。
そんなダイアナとは対照的な、内気でまじめなモーリーンと仲良くなりいつしか親友に。
ある日、学校の女子トイレにいた2人は銃乱射事件に巻き込まれる。
2人の前に現われた犯人は銃口を向けながら「どちらかひとりを殺す、選べ」と残酷な選択を迫る──。
それから15年。ダイアナは優しい夫とかわいい娘に囲まれ、幸せな家庭を築いていた。
しかし、事件のトラウマは今もなおダイアナの心に深く暗い影を落としていた...




海外版ポスター2種、正反対なビジュアルです
←ちょっと『ミラーズ』っぽい?
The Life before Her Eyes  2008年  アメリカ 90min   公式サイト
3月14日より順次、全国ロードショー

1度目のmigレビュー


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08' 4/15 N.Yプレミアにて

ユマ、プレミアだというのに地味すぎ~


エヴァン・レイチェルウッドは当時まだマリリン・マンソンとつき合ってたせいで
ゴスメイクでキメすぎ~



同一人物演じたとは思えません

母子愛もちょこっとだけ描かれてたってこともあり、
モーリーン役のエヴァ・アムリは母親のスーザン・サランドンと登場
並ぶと似てなくもない。父親はティム・ロビンスではなくフランコ・アムリ。



パートナーのティム・ロビンス&息子も来てました~




ところで、毎回言ってるんだけどユマ・サーマンとメリル・ストリープが共演した『PRIME』(プライム)
『プライム』migレビュー
4年も前にあっちで観て来た映画でyueとわたしのお気に入り
なんでいつまでたっても日本で公開はおろか、DVDスルーにさえもならないんだ?!
我慢出来ずにyueに海外版DVD買ってきてもらっちゃった。
早く公開して~!!