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ミルク / MILK

2009-03-25 00:38:05 | 劇場&試写★6以上
「私の名前はハーヴィー・ミルク。
皆さんを、民主主義を守る戦いに勧誘したい。」

今年のアカデミー賞で、作品/監督/主演男優/助演男優/脚本/編集/衣装デザイン/作曲と8部門でノミネート
(うち、脚本と主演男優賞で受賞!)

1977年11月8日、カリフォルニア州サンフランシスコでハーヴィー・ミルク市政執行委員が誕生。
ゲイであることを公言して主要都市の公職についたアメリカ史上初の人物。
その彼が、1978年に凶弾に倒れる、、、、、。

これは、ミルクという一人の男の人生最後の8年間を描いた伝記映画。

正直わたしはハーヴェイ・ミルクのことは全く知らなかった。
アカデミー賞のノミニーにもあがる以前、ショーン・ペン、「ミルク」と聞いて
ショーン・ペンが牛乳の映画にでも出るのかなって思ってたくらい(←単純すぎ)
でも実はこの人
タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄の一人に選ばれているほどの人物らしい。

アカデミー賞受賞の脚本はダスティン・ランス・ブラック。
監督したのは、自らアメリカでゲイであることをカミングアウトしてるガス・ヴァン・サント。

だからこそ、余計に思い入れもあったんでしょう。

これまでにも、ロブ・エプスタインによって1984年に実写を含めた伝記映画が制作されてるらしい。

←この方、本物のミルク氏。
口あたりが似てる?


この映画、感想から言ってしまえば
お堅くなりすぎず、わかりやすい映画でした。
これでアカデミー賞主演男優賞を受賞したショーン・ペンが素晴らしいのは言うまでもなく、
ここ数年注目人気上昇中?の、若手男優たちがこぞって出てるのも興味深い部分だった。
さすが、若い可愛い男の子好きのガス・ヴァンサント!(笑)
以前も『パリ、ジュテーム』の短編やその後の作品でもそうだけど
毎度、青田買い(いや今回は皆もう熟れてるかな?)

左から、ポスト、ヒース?ジェームズ・フランコ、
ハイスクール・ミュージカル』でシャーペイの弟ライアンとして人気のルーカス・グラビール、

ショーン・ペンが監督した『イントゥ・ザ・ワイルド』でも主演、注目されたエミール・ハーシュ

ガエル・ガルシア・ベルナルの親友でもあるディエゴ・ルナ
らが、ミルクの恋人だったり仲間として出演。




プラネットテラー』での恐怖の医者、『ノーカントリー』、『アメリカンギャングスター』など
話題作に続々出演、40でブレイクと言われてるジョシュ・ブローリンもかなり重要な役どころ
助演男優賞受賞!



1970年代のサンフランシスコ。
生来の人柄でゲイやヒッピーたちに慕われる同性愛者のミルクは、マイノリティに対する権利と機会の平等を求め、
世間の差別や偏見と戦いながら市制執行委員会の選挙に立候補する。



7/10


最近、なかなか高得点続いております
ガス・ヴァンサントの映画って社会的、その時代の出来事を捉えたシリアスな内容が多いけど
ユマとキアヌ出演の『カウガールブルース』なんていうのもあれば
ニコール・キッドマンの『誘う女』(これ邦題最悪!)なんてのも撮ってたり
個性ある多様な映画を作る印象。
なんだかんだ言って?も個人的には好みの作品が多い。
今作は、ちょっとお堅い話なのかなって思ってたけどなんのなんの。
風邪薬飲んでて眠くなるの覚悟で観たけど、飽きずに惹き込まれてしまった♪

ゲイのお話としてみるのとはまた違うんだけど、冒頭すぐ
ジェームズ・フランコとショーン・ペンのキスシーン!
オジサンと青年とのキスシーンって観ていてなんだか妙な気分(笑)


というか、ゲイであるハーヴィ-ミルクが、なんだけど
やっぱりどうしてもショーン・ペンとジェームズ・フランコが。 と観ちゃう
そういうのもみどころの一つでもあるかな。
が、この作品の主題はもちろんそこではなくー

最期はどうなるというのを分かってて観てるけど、あの一人の男の行動はやはり許せるものではない。

わたしは同性愛者ではないけど、批難はしない。人は皆、平等です! 
同性愛者、有色人種、etc...どんな人だって、同じ権利があるべきだと思う。

それを公の場で宣言した男が最初に残した功績は大きく、
今、わたしがそんな人物の存在を映画を通して知ったということも
なかなか価値のあることだと思えた






最後に、アカデミー賞授賞式の場でショーン・ペンが述べたスピーチを

I think that it is a good time for those
who voted for the ban against gay marriage to sit and reflect and anticipate
their great shame. We've got to have equal rights for everyone.

 同性愛者の結婚に反対の票を投じた人たちがじっくりと考えるのにいい機会だと思います。
彼らはきっと大変な恥を感じることでしょう。
誰にとっても権利は等しくあるべきなのです!




公式サイト
MILK    2008年    アメリカ  128min
4月18日より、順次 全国ロードショー



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08'10/28 サンフランシスコでのプレミア

妻のロビン・ライト・ペンとは色々あった末続いてるよう


妻のダイアン・レインとはおしどり夫婦。




ディエゴは去年、カミラ・ソディと結婚、一児のパパ。




ショーン・ペン、待機中の作品。
テレンス・マリック監督(『天国の日々』『シン・レッド・ライン』)の
『ニューワールド』から4年ぶりの新作『The Tree of Life』が来年全米で公開予定。
これは、当初予定だったヒース・レジャーの代打でブラッド・ピットが兄弟として共演。
他に、ナオミ・ワッツと再び共演する『Fair Game 』、

それと今年11月に全米公開、ファレリー兄弟の新作『The Three Stooges 』にはジョニー・デップとW主演予定
これ、去年来日した時にちょっと言ってた『3ばか大将』のことらしい。
「スリー・ストゥージス」は、モッズ頭で過激なツッコミをする“モー・ハワード”、坊主頭で大ボケをかます石頭の“カーリー・ハワード”、
少々ハゲ上がったもじゃもじゃ頭でボケては髪の毛をかきむしる“ラリー・ファイン”の3人組が織りなすドタバタのコメディ集団。
日本のTV草創期の63年に、彼らが60年代に出演した短編映画が「三ばか大将」として日本テレビ系列で放送され、絶大な人気を博した。

ほんとにジョニーとショーン・ペンで決まったのかな?もう一人は誰かなー?
日本での公開が待ちどおしい


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