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ウディ・アレンの夢と犯罪 / CASSANDRA'S DREAM

2010-05-03 21:36:35 | 劇場&試写★6以上
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アレン映画好き~
アレンの映画は日本公開までこぎつくのが遅いので有名だけど
こちらの作品はほんとに時間かかった
3年前にトロント映画祭で上映された「カサンドラドリーム/CASSANDRA'S DREAM」。
小型クルーザーに付けた船名がタイトルだけど、
分かりにくいタイトルだからって<ウディ・アレン>のってあたまにつけて夢と犯罪、なんてセンスない邦題。
つまらなそうで観る気もうせちゃうよね、ポスターもシンプルすぎだし。

もともと観たかったんだけど、公開一か月過ぎてやっと見ることが出来た♪
思ってた以上に楽しめて劇場で観て良かった☆

濃い顔代表、コリン・ファレルと、醤油顔(古)代表、ユアン・マクレガーが兄弟?!
似ても似つかないよ!というつっこみは置いといて。


「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続くウディ・アレン監督のロンドン3部作の最終章!
なんて言ってるけどロンドンで撮ったってだけで関連性まったくありません

最終章なんて続きものみたいで紛らわしい。


アレンじいさんにしては珍しく、有名女優起用のいわゆるミューズがいない本作。
(綺麗な女性はひとり出てくるけど)
今度のアレンはラブコメじゃない
女に溺れる兄とギャンブルに溺れる弟。
うだつのあがらない兄弟がどんどんドツボにハマり、堕ちて行く悲劇を
絶妙さじ加減のユーモアを混ぜ込んで描いたアレン流サスペンス!




この間、ジム・キャリーと「フィリップ、きみを愛してる!」でゲイ関係になり、その姿が
女性たちから圧倒的にカワイイ!という声が起こったユアン。
本作でのユアンはスーツでビシッとキメ、久しぶりにカッコいい~と思わせるお姿。

偶然出会った女性に一目ぼれでメロメロに。


「ある侯爵夫人の生涯」のヘイリー・アトウェル。



コリンは酒に溺れる自動車修理工ってことで、服装はラフ、爪もまっくろ。
道に迷った子犬のような、お得意の困り顔が大いにいかされた役どころ。

まさか今度はコリンとと!?という心配?は兄弟なので無用。


あることをきっかけに不眠症になり精神を病んでいく。



ふたりとも巧い!と改めて実感。


金持ちで頼れる叔父にはトム・ウィルキンソン!貫禄あり



ホテルへの投資で華やかなビジネスの世界での成功を夢見るイアンと、
酒とギャンブルと恋人との生活にそれなりに満足しているテリー。
そんな兄弟が“カサンドラズ・ドリーム号”と名付けた小型クルーザーを購入したことから、彼らの人生がドラマチックにうねり出す。
イアンは若く美しい舞台女優アンジェラに心奪われ、一方、テリーは出来心でのめり込んだポーカー勝負で惨敗し、巨額の借金を背負う。やがて兄弟は、とてつもない代償を伴う人生の賭けに身を投じていく…。





8/10(75点)





相変わらずのセリフの面白さと、笑っちゃうくらいのおバカ的発想の展開でひっぱる。
この作品 舞台の芝居のようなこぢんまりとしてるんだけど
役者のうまさとストーリーでひっぱっていく力がある。
もちろんいつものアレンの会話劇が効いてるのもいいんだけど、
今回は前作同様、アレンじいさんが登場しないので無駄がないというか(笑)
へんな笑いに転ばないんだけどシリアスすぎないところが絶妙のうまさ。


ただウディ・アレンの映画のまったりしてるテンポと会話劇が好きじゃない人には
オススメできないかも。
お色気担当?のヘイリー・アトウェルも良かったけど
舞台で脱いでるっていってるわりにはセクシーシーンがないのはもの足りないひともいるかな?
ここ最近はぺネとかすかちゃんとか大物どころがサービスしてたからな~。
でもこのくらいメジャーじゃない女優さんの方が、ユアンとコリンが際立って正解でした

途中で叔父が現れてからの無理難題言ってきてぐっと面白くなったんだけど、
そこからが結構長かった
面白いと感じながら観てたわたしすら、2時間あるような錯覚だった。
ダラダラしてる感じでは決してなく、逆にどんどん話は進むしテンポもいいんだけど。


でもわたし、この脚本、展開。理屈じゃなく楽しめちゃった!


公式サイト
CASSANDRA'S DREAM     2007年   108min
3月20日から公開中~



そうそう、次回作のミューズには「スラムドッグ・ミリオネア」のフリーダ・ピントを起用と話題に。
それは「You Will Meet a Tall Dark Stranger」で
アンソニー・ホプキンス、アントニオ・バンデラス、ナオミ・ワッツ、ジョシュ・ブローリン豪華競演の、アレン流ラブコメ。
今月12日から開催されるカンヌ映画祭のアウトオブコンペ部門で上映予定。
秋に一般公開の予定(ヨーロッパほか)



海外で既に公開済みの日本未公開では、再びニューヨークに戻って撮影した「WHATEVER WORKS」。
脚本自体は70年代初期に書かれたもの。
それはゼロ・モステルを主人公と考え書かれていたため、77年のモステルの死により映画制作は闇に葬られたが、
アレンが30年の後にその脚本を政治や社会情勢の変化に伴い現代風にアレンジし映画として再び制作されるに至った作品で気になるミューズはエヴァン・レイチェルウッド。


次回のアレン作品いつ日本にくるかな?楽しみ





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