我想一個人映画美的blog

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恐怖

2010-07-15 09:51:32 | 劇場&試写★4 以下
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そのチラシ、やや偽り有り

怖さ煽り過ぎでしょう!
おかげで期待値高くなっちゃった


あの、ジャパニーズホラーの金字塔とも言える「リング」(監督中田秀夫)の脚本家、
高橋洋が監督/脚本の新作ということで、かなり楽しみにしてた。
公開前からそのポスター&チラシが強烈すぎると話題になり、
予告篇も、観てしまうと面白さ半減だからと最初の方だけ観たけどかなり怖そうな雰囲気。
しかし、実際観てみると 少女が目に色素薄いコンタクト入れてるだけで
ここまで怖い顔じゃない!
お母さん、私の脳味噌どうするの?っていうキャッチコピーも何か違う。


イギリスのホラースポットを色々紹介してくれてるお友達の、ノルウェーまだ~むが
一時帰国したので無理矢理?お誘いして観て来ました♪


全然知らなかったんだけど、本作は2004年に立ち上げたプロジェクト
「Jホラーシアター」の6本目だったらしい。
全て監督の違う「感染」「予言」「輪廻」「叫」「怪談」に続き、最終章。


ジャパニーズホラー最近あんまり観てなくて、感染も観たいと思いつつまだ、
観たの中田秀夫監督の「怪談」だけだったなー。

中田秀夫×高橋洋コンビでは「女優霊」もある。内容はもう忘れたけど、
女性の死体のカタチがすごく怖かったのだけは記憶してる。

ところで、こんなに大抵のホラーを怖がらず、怖いの大好きの私が怖かったホラーのジャパ-ニーズ部門で1位はそのコンビの「リング」

普通は貞子の目や、TVから出て来るのを挙げるんだろうけど、私が怖かったのは実はそこじゃないの。
あの映画が持つ、独特の雰囲気、日本映画ならではの不気味な世界観。
主人公がビデオを入れると、そこに映っていたのは 暗くて荒い映像に
井戸と、楕円の鏡。そこに映った髪の毛を櫛で梳く女。
その呪いのビデオの中身そのものがめちゃくちゃ怖くって、
当時それをビデオで再生してた私はあまりの怖さに、隣の部屋にいたyueを呼んで一人で観られなかったのでした。



本作、「脳」をいじってあるものを全く別の世界を見せてみようというストーリー。
観ていて真っ先に思い浮かんだのが、楳図かずおの「洗礼」と映画「ソウ」。
どちらも、脳をドリルで開ける。
「洗礼」の方は、母親が子に脳を、というところまで似てる。
まあ似てる似てないは問題じゃないからいいけどね。



ネタバレちょこっとあり

「恐怖」とは何だろう?
単にびっくりするものや、気持ちの悪いものを見せられての嫌悪感、
恐れ怯える対象となるものに対する気持ち、精神的、心理的怖さもある。

人が怖がるレベルはそれぞれだけど、これはかなり怖さのレベルは低い。
実際観ている時にドキドキするシーンや、怖くて惹き付けられるというシーンがない。
(※もちろん人によります)
あまりに淡々としすぎていて、本当に怖がらせる気あるの!?ってくらい。
冒頭からモノクロの脳手術の記録フィルムには気持ち悪さが出ててぐっと惹き付けられたものの、その後はぜんぜん怖くなかった。
霊とかではなく、その正体がわかってるからかな。
とにかく怖さで惹き付けるってところがなく全編淡々としてるので、
あろう事かせっかくのホラーなのに前半眠気との戦いになるとは(笑)
西洋のホラーにありがちなドーン!と音で脅かしたりは一切ない。
そこは好感持てるんだけど、恐怖で興味を引かせるという感じじゃないんだよね~。

たとえば、同じ怖がらせるにしても ある不気味な家に入り込む時の、なにが出てくるか何が潜んでるのか分からない恐怖。
もちろん、不気味な音やビジュアル的な怖さとか(「呪恩」での伽倻子のポーズと音。)
そういう怖さが感じられなかったのが残念。

ただ、別の意味で一番怖いのが、脳科学者役であり母親を演じた片平なぎさ。


もうまるで「スチュワーデス物語」の片手失ってしつこく手袋外してみせるあのキャラの感じだなと思ったら
やっぱり監督にはそのイメージでオファーされたとのこと。

主演の子が、表情と演技が素人臭い感じがしちゃって、どうもダメだった。
ベッド入っててもお化粧したまんまな顔とかどうにかならなかったんだろうか?

普通ならもっと驚くはずの現象とか体験してるのに、本当に怖いと思って演じてない感じ。

←コレは怖い



ラスト近くで、最初に心中した4人だというのは分かり最初に繋がる。
幼い頃に観た光の影響で、トラウマになった少女が死の世界に惹かれ、、、という
一風変わり種すぎたストーリーでした


4/10(42点)


本作、「ソウ」シリーズのライオンズゲートの配給で海外で上映されるんだとか。
海外の方が映像的にも不可解さが日本人よりまだウケるかもしれないけどどうでしょう。



あとで監督のインタビューなどを読ませてもらうと、どうやら「霊」などの直接的な怖さはもうやめて、
理解しがたい世界の恐怖をと作ったようだけどどうにもこうにも話が解りづらすぎる。
ストーリーの流れは理解出来ても、不思議な光、とか
行方不明になった女の子の処女での妊娠、とか 突然吐いたら人間消えてたりとか
不可解通り越して、わけわかんない!になっちゃう。
同じ不可解でもデビッド・リンチのだとそのわけわからなさが魅力的なもので
不思議な世界に吸い込まれて行っちゃうけどそれはない。
どうなる?っていう面白さもないし、惰性で観てる感じになっちゃった。

以前監督は、脳のシルビウス裂(側頭葉と前頭葉の境界をなす深い切れ目)を刺激すると幽体離脱の感覚を引き起こすという実験を見て、
本作のアイデアを思いついたという。
「うつの人が見る世界を視覚化した」
なるほど、、、鬱になったことがない私にはちょっと理解不能だわ、、、
うーむ。

陰湿で難解すぎる恐怖


ホラー苦手な人もそんなに怖くないのできっと大丈夫。(笑)
ただ、脳を開ける「ソウ」みたいなシーンに要注意



森の一軒家で育てられた純粋無垢な幼い姉妹、みゆきとかおりの穏やかな人生は突然崩壊した。
ある真夜中、ただならぬ悪夢にうなされてベッドを這い出したふたりは、
両親が上映していた16ミリ・フィルムの中に出現した不思議な白い光を目撃してしまう。
その17年後、白い光を浴びた影響で死への誘惑に取り憑かれてしまった姉、みゆきは、ついに自らの命を絶つことを決意する。
そんな姉の行方を追って上京してきたかおりは、神をも恐れぬ脳の人体実験を繰り返す母親、悦子と再会する。
そんな美しき姉妹と狂気の母親を待ち受けていたのは、彼女たちが生きる現実そのものを揺るがす異常な惨劇だった……。




公式サイト
恐怖   2009年  日本    94min
7月10日より、公開中~



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