我想一個人映画美的blog

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モールス / Let Me In

2011-05-26 14:20:17 | 劇場&試写★6以上

 


この20年のアメリカでNO.1のスリラー。とにかく劇場に駆けこめ。

観終わった後にお礼を言ってもらえればいい。
とまで言わしめた、ホラー小説の巨匠 スティーブン・キングが選ぶ2010年のベスト1

これはあのスウェーデン映画「ぼくのエリ  200歳の少女」のハリウッドリメイク版

 

 ぼくのエリ  200歳の少女

「ぼくエリ」は、去年日本でもヒットして話題になったホラー。わたしも去年のMy ベスト7位にした位お気に入りで、

日本で公開された時点でもう既にこのリメイクは撮影に入ろうとする頃で、キャストも決まってたのでずっと楽しみに待ってた。

それに未だに「ぼくエリ ぼかし」というキーワード検索でわたしのblogに来てくれる方もけっこういるくらい、

"あのシーン"はどうなってるのか、も気になってたしー。

8月についに日本上陸が決定。マスコミ試写にて鑑賞。

監督を努めたのは、「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス。

 

 

リメイクという事で、どうしてもオリジナルと比較してみちゃうからちょっとソンかもしれない。

だけど、オリジナルより好きという声も挙ってるという本作、

「ぼくエリ」は2回観たし、原作「モールス」上下巻もぎりぎり読み終えてたので更に比べちゃうわけだけど

結果から言うとこちらも面白く観れた

 

 

何と言っても今回のリメイクで話題&見どころのひとつなのは主演のふたり。

原作ではオスカル、本作ではオーウェン(同じでいいのに)

いじめられっ子の主人公は、ヴィゴの息子役を演じた「ザ・ロード」でも演技力が評価された美少年

コディ・スミット・マクフィー。

 

謎の少女?エリ、が名前はアビーとなってた。

 「キック・アス」のヒットガール役で話題をさらって今大人気のクロエ・グレース・モレッツ。

 

そして、一応 父親となってるアビーと住む年配男に リチャード・ジェンキンス。

 

警官。イライアス・コーディーズ。

 

いじめっ子たちの主犯格、誰だっけこの子ってずーっと思ってたら

「LOST」でジャックの息子役だったディラン・ミネットくん。(中央)

なるほど、あまりイジワル風に感じないわけだ~

 

 

雪に閉ざされた町。母と暮らす孤独な12歳の少年、オーウェンは学校でのイジメに悩んでいた。

ある日、謎多き少女アビーが隣に越してくる。彼女はどんなに雪が降り積もる日でも裸足だった。
何度も会ううちに、孤独を抱える二人は徐々に惹かれあい、お互いにしか分からない壁越しのモールス信号が絆を日に日に強くさせていく。
やがて、オーウェンはアビーに隠された哀しい秘密を知ることになる。
時を同じくして、町では残酷な連続猟奇殺人が頻発するようになる。
刑事は事件の真相を追い続け、二人の住む団地へ捜査の手が及んでいく—。
果たして、アビーの秘密と事件が繋がった時、オーウェンはどのような衝撃の決断を下すのか—。
 


 

7/10(73点)

 

 

ネタバレあり感想

上にも書いたけど、どうしてもオリジナルと比べて観ちゃう。

これはどちらが出来不出来とかじゃなく、両方観た人にはどちらが好みか、ってことだと思う。

そういう意味で言うと、いろいろとわたしはオリジナルの方が好き。

話のベースはもちろん同じ。海外評なんかではオリジナルに忠実!!などと書かれてるけど

どちらも原作に忠実ってほどではないと思う。 「ぼくのエリ~」の方は邦題は最悪だけど(サブタイトルが)

原作のごちゃごちゃした部分をすっきりと見せた、映像化の成功例だと思ってて

本作でもそのベースは似てるんだけど、根本的な違いがいくつか。

オープニングから中盤への繋ぎ方の違いは別として、

個人的に気になった点。

  1. クロエちゃんは人間らしく見え、(普通の少女らしく)時に変貌する姿はアレというよりモンスター風。
  2. 猫おばさん(猫いっぱい飼ってるあの人)が出て来ない。
  3. いじめっ子の憎らしさが足りない
  4. やっぱりあの、しんしんと雪降る中での殺人や狂気のシーン、少年の孤独さが映えるのはスウェーデン映画の雰囲気ならでは。
  5. お父さん(少年愛の中年)との関係はあっさり。
  6. お父さんの硫酸かぶるシーンが学校ではなく、車での事故の中。
  7. 例の、アビーの性器が映し出される「ぼかし」部分。一瞬、見てしまって「あっ」って表情を見せるだけでそのシーンは一切映らず。もともとオリジナ ル版であそこにぼかしをいれる意味がわからない(規則だからだけど)んだけど、性器は縫ってあって、、、というのは全く出て来ない。だけど自分で「女 の子じゃない」と言ってて、オーウェンもそれをあまり気に留めてない。

 

他にも、80年代のアメリカという象徴的な部分が出てて、音楽を担当するのは、『スタートレック』などのマイケル・ジアッキノ。

メジャーな80年代Rock、POPsが流れたり、パックマンのゲームが出て来たり。

 

細かい部分挙げたらちょこちょこ変わってたけど。

何しろ、制作者側はあくまで北欧版オリジナルのリメイクではなかったよう。

「創ろうとしているのは原作を基にした新たな映画であり、スウェーデン語映画のリメイクではない」と脚本家。

 

結論。このリメイクでは 内容はほぼ同じでも「ぼくエリ」とは違う映画として観ることをオススメ

まず、そこが観る人によっては難点でもあり、楽しめる点となったりもするんだけど

クロエちゃん。わたしはただの病的?な少女に見える感じでヴァ◯◯◯アっぽさがなく雰囲気にしてもちょっと違うなぁと思っちゃったけど、

ある意味不思議少女ってことで「キック・アス」に通じるキャラのようにも見えて、好む人も多いだろうし

コディくんに関しては、大人しい美少年でいじめられっ子キャラも十分ハマってた。

 

ハリウッド版は、オリジナルより更にホラーという声を観る前から聞いてたんだけど

そんなことなかった。アビーの顔が変貌する時は、こんな顔みたら愛する気持ちもふっとんじゃうくらい怖いよ!

ってくらい凄いモンスター系の顔なんだけどそれもほんの一瞬。

それ以外はオリジナルとそんなにホラー的な部分は変わらないんじゃないかな。

原作でもオリジナルでもあった、猫がフーフー言って飛びつくシーンあれは欲しかったなぁ。

上の項目の7番にも書いた、アビーが着替えて一瞬、性器の部分が映る、はずのシーンは何も映らず。

そもそもあそこは原作でもオリジナル版でも、エリが「少女ではない」というのがわかる決定的なシーン。

本作では完全に少女ではないけど、男の子であるというようには全く描かれず あくまでも女の子との恋愛というのを押し出してた。

どちらが好きか、両方観て感想言い合うのも面白いと思うな。

 

この映画の見所は、単なるホラーではなく実は 少年と少女?の純粋で切ないラブストーリー

怖いのがニガテな人も、是非チャレンジを

あっ「キック・アス」でクロエちゃんのファンになった人ももちろん必須☆

 

 

 変貌したジェンキンスさんにも注目

 

 公式サイト

Let Me In   2010年  アメリカ  116min   R15+

8月5(金)より、ロードショー

 

海外版ポスター、どれもホラー色強め。

 

 

 

この監督の次回作、古典的名作「フランケンシュタイン」を基にしたストーリーで、

今秋刊行予定のカナダ人作家ケネス・オッペルの長編小説「This Dark Endeavor:The Apprenticeship of Victor Frankenstein」の映画化。

脚本を、「さよなら、僕らの夏」のジェイコブ・アーロン・エステスが手がける予定。

 

 

NYプレミアにて。

クロエちゃんの待機中の次回作は、マーティン・スコセッシの「Hugo Cabret」と

ティム・バートンの新作「Dark Shadows」も決定!

共演はいつものバートンファミリーのジョニーやヘレナ。

メイン州コリンウッド村の荘園に暮らすヴァンパイア、バーナバス・コリンズ役にジョニー・デップ、

夫が蒸発して以来10年間も家から出ていないエリザベ ス・コリンズ・ストッダード役にミシェル・ファイファー、

その娘キャロライン役にエヴァ・グリーン、バーナバスの協力者となる心理学者ホフマン役にヘレ ナ・ボナム=カーター。

日本公開は2012年夏。まだ先だけど、そちらも楽しみ♪