初監督&主演でナタリー・ポートマンと共演した「終わりで始まりの4日間」が
インディペンデント・スピリット賞新人作品賞など各賞を受賞し話題を呼んだ、ザック・ブラフの
約10年ぶりとなる2本目にして最新作
昨年のサンダンス映画祭で上映され、絶賛された。
お兄さんのアダム・ブラフと共同監督。
似てる。
日本でもちゃんと公開されて嬉しい限り。配給さん、ありがとう
わたしがザックを認識したのはトロントで観た主演映画「ラスト・キス」(ポール・ハギス脚本)
ザック・ブラフは妻子持ちの売れない役者エイダン。
40代になって増々いい男になってる
SFチックなシーンは妄想世界。
父親と確執で死ぬ間際にも会う気を見せない弟に
先日観た「インターン・シップ」でもかなりいい存在感だったジョシュ・ギャッド。
エイダンを支える妻には、ケイト・ハドソン。
ちょっと太ったよね。実生活でも2児の母。
(二人目の子のパパ、ミューズのマシュー・ベラミーとは去年婚約破棄。現在、ダンサーのデレク・ハフと熱愛中)
今回、すごくいい。強い母を演じた。
二人の子供役で、ポスト クロエとの呼び声もある、ジョーイ・キング。
今回はそんな可愛く感じないけど。
子役時代、天使
この子「死霊館」「ホワイトハウス・ダウン」などでも活躍
子役からいたらしいけど、個人的にはクロエより可愛いんじゃ?
本作では、ベリーショートになって「髪がなくても可愛い」と言われてた 笑
クロエ同様、むちっとしたお口が可愛い♡
ガンを宣告されたおじいちゃんにはマンディ・パティキン。
うーん、病床につき寝ててもとてもガンによって死んじゃうようには見えなかったのが唯一ひっかかったが。
役者の端役オーディションで言葉を交わす同じく売れない役者で、
ドラマ「ファミリーガイ」「ビッグバンセオリー」のジム・パーソンズ。(ザック・ブラフの前作にも出てた。)
7/10(70点)
ザック・ブラフらしい、家族の愛情、暖かさを感る秀作ユーモア込めて描きつつも、ちょいホロリとさせられる。
昔はヒーローになりたかった、弟と俺。
オトナになっても夢を捨てきれず、妻に頼りっぱなし。
父親は頑固な気難し屋。
ケイト演じる妻は、ひねくれていて、息子の妻である自分のことも悪く言うような義理の父親だけど
自分が姉を亡くして泣いてた時に一言、言ってくれたのが励みになったという
名言を義理のお父さんに返す。
このシーン、じんとくる。
セクハラに耐えながらも、収入がない夫にかわり家族を養おうとする
強く逞しい母親、そして妻像。
背中から手をまわし、「何してるの?」という夫に、「癒してあげるのよ」って
すごく可愛いなって思った。
男の人から見たら、こんな妻は理想だろうな~って。
そして、エイダンとそのオタクで独り身の弟との関係、弟とお父さんの関係。
取り返しのつかない関係なんてない。
生きてるうちに伝えなくちゃいけないことは伝えておこう。
あとで後悔しないように。
もうすぐ死ぬ父親との対面が「とても怖いんだ」と泣きながら電話で姪に告げる。
単に怒っていてとか、仲直り出来るか認めてもらえるのか怖い、じゃなく
親の死にまた直面したくない。という思い。
それでも人は乗り越えなくちゃいけない。
一見、ダメ人間にみえてもいつからでも何とかなる。
家族の愛情もたっぷりに描いてる。
音楽も魅力的で、コールド・プレイ×Cat powerのコラボ曲でタイトル曲でもある「Wish I was Here」(爽やか♡)
やボブ・ディラン、ザ・シンズや、ボン・イヴェールなど
「(500)日のサマー」「マネーボール」などほか、iPhoneのCM「Photos Every Day」
の音楽なども手がける天才作曲家ロブ・シモンセンが担当。
サントラも良さそう
新宿シネマカリテの「シネカリ」で上映中。興味のある方はぜひ
家庭を持ち35歳になった今でも夢見がちな売れない俳優エイダン。献身的な妻が家族の生活費を稼ぎ、父親が子供たちの私立学校の授業料を払っていたが、その父親がガンになったことから事態は一変する。
父親が私立学校の授業料を払えなくなり、子供たちを公立学校に転校させたくないエイダンは、妻の勧めもありホームスクールで自ら子供たちを教育しようと試みることに。彼なりの方法で子供たちに人生について教えようとするが、それはエイダン自身の自分探しの旅でもあった…。
『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』予告編
WISH I WAS HERE 2014年 アメリカ 106min
6月12日より公開中~
サンダンス映画祭にて
ザックの次回監督作は、ダスティン・ホフマン×マイケル・ケイン×モーガン・フリーマンと大物共演の
「お達者コメディ シルバーギャング」のリメイクを担当することに
こりゃ大役。ザックさんも監督しながらまた出て欲しい~。