我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から18年!ありがとうございます✨

グローリー 明日への行進/SELMA

2015-06-24 23:30:42 | 劇場&試写★6以上

 

 

本年度アカデミー賞作品賞ノミネート8本のうち、日本公開最後の作品。

アメリカの公民権運動の重要な節目となった“セルマの大行進”を題材に、

非暴力を貫いた黒人指導者、マーティン・ルーサー・キング・Jr.(キング牧師)の闘争までの軌跡

苦悩と葛藤、偉大な功績。

公民権運動の指導者としてノーベル平和賞を受賞するも、39歳の若さで暗殺されたキング牧師。

政府やFBIによる妨害、白人至上主義者による家族の殺害予告にさらされ、苦悩しながらも自由と平等を願い続けた彼の物語を、映画史上初めて長編映画として描いた。


メガホンをとったのは、映画は二本目となる女性監督エヴァ・デュヴァネイ。

製作には、オプラ・ウィンフリー。出演もしている。


製作総指揮には、ブラッド・ピット。ブラピの会社「プランB」の製作だったのでオープニングロゴでへぇと思っちゃった。

ブラピは去年のアカデミー賞作品賞の「それでも夜は明ける」でもプロデュースしてたしね。

今回は出演はなし。


キング牧師を演じたのは、デヴィッド・オイェロウォ

この方、「猿の惑星ジェネシス」「大統領執事の涙」「ヘルプ 心がつなぐストーリー

ペーパーボーイ」「インターステラー」などなど話題作に続々出演してる。

初めて脚本を読んだのは2007年。そこから、エヴァ・デュヴァネイ監督が撮る事になり3年。

計7年もの歳月があったからこそ、キング牧師についてやアメリカの歴史についての勉強、研究も出来たという。



キング牧師の行動を阻もうとするジョージ・ウォレス州知事には、ティム・ロスが。




大統領には、トム・ウィルキンソン。 こないだ機内で観たのがおもいきりコメディで出てたから

ギャップが 笑。


キング牧師は、黒人の選挙権を求めて直接交渉を何度も掛け合ったのね、、、

サイン一つなのに、改革をしようとしない どんどん後回しにしていく様は

時代背景はあれどもアメリカのリーダーとしてこんなんでいいの?とも言いたくなる。


ジョヴァンニ・リビシ。リー・ホワイト役。 いつのまにかこんなハゲちゃったの??びっくり。


妻には、カーメン・イジョゴ。


キューバ・グッディングJr.久々みた



7/10(74点)



見応えあり!素晴らしい。今回のオスカーノミニー作品賞の中では個人的に上位の方だな~。

不平等な差別時代のアメリカの話はこれまで何度も観てきて、

顔の色が違って生まれただけで当たり前のように受ける差別、暴力にうんざりとなりながらも

目をそむける事は出来ない過去に起きた事実。

選挙権を得たい、人間としての尊厳をひたすら訴えるも簡単に受け入れられない。

そんなシーンを顔を歪ませながら、観た。


キング牧師というと、有名なスピーチ「I Have a Dream 私には夢がある」や

ケネディ大統領暗殺、キング牧師の死、60年代のこの衝撃的な出来事のあと

たった50年ほどしか経っていないけど、今、アメリカは黒人のオバマ大統領を選んだ。

逆に言うと、キング牧師がいなければ今のオバマ大統領はないとも言える。

これって本当にすごい事だと思う。

様々な嫌がらせにも負けず、立ち向かう妻の支えや、信念を貫き通す力強さ。

史実として、アメリカの歴史の勉強になる映画。

 

なにより驚いたのは、キング牧師は39歳の若さでこの世を去った事。

 

しかし、キング牧師の暗殺までは描かず、功績までとその背景をじっくりと描いた。

 

歴史は変わる。変えられる。

力強い信念と、行動力とで。



日本人ではぜんぜん人が入らないジャンルだろうけど、実際にあったアメリカの歴史の勉強だと思って観ておくのも良し。

きっと自分の中に、強さ、パワーをもらえるはず。


コモンとジョン・レジェンドが歌う主題歌「Glory」は、みごとアカデミー賞歌曲賞を受賞。

これまた、賞も納得の素晴らしい曲。

映画『グローリー/明日への行進』主題歌「Glory」英語字幕付映像



1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師は、差別撤廃に理解を示すジョンソン大統領への働きかけとともに、黒人の選挙人登録を妨 害し続ける南部アラバマ州での抗議運動に力を入れていた。そんな中、セルマから州都モンゴメリーへと向かう黒人のデモ行進が白人の州警察らによって襲撃さ れる事件が起きる。その様子はテレビでも報じられ、アメリカ中に衝撃をもたらした。やがてキング牧師の呼びかけに応じ、人種の壁を越えて全国から多数の 人々がデモ参加のために集まってくるが…。

映画『グローリー/明日(あす)への行進』予告編


 公式サイト 

 

SELMA         2014年      アメリカ     128min

6月19日より、公開中~



NYプレミアにて

左、オプラ・ウィンフリー。中央、デヴィッド・オイェロウォ。(劇中より若く見える)右、監督。