「それ」は。
人からうつされる。それもsexすることによってうつすことが可能。うつした相手は一時的に無事になるようで
それをうつされた者は他の人には見えないものが見え、自分をめがけて歩いてくる
それに捕まると必ず死ぬそして、うつした相手が死ぬと、それは自分に戻ってくる。
という何とも不思議な恐怖
「Rotten Tomatoes」で96%の高評価をキープし、口コミで話題を集め、
全米4館のスタートから1600館にまで上映劇場を増やしたホラー。
2010年「アメリカン・スリープオーバー」でカンヌ映画祭ほかで評価を得た、
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督第2作目。
タランティーノに「とにかく恐い! こんな設定のホラーは見たことがない!」と言わしめた。
ということは知らずに、 春に行ったノルウェーで単館上映してる中で見つけて行きたかったんだけど
時間がなかったので残念な思いをしていたら、なんと日本でも来年年明け早々の公開が決定
最近、ちょっと面白そうなホラーも大抵DVDスルーになっちゃったりして、劇場公開がなかったりするので嬉しい限り。
それも、今回は試写室での試写にて一足早く鑑賞
長年のホラー好きとしては、少しでも面白いホラーはどんどん皆に観てもらって
どんどんホラー好きが増えて日本でも沢山公開されることを願いつつ 早めにレビューしておかなくては
セックスで感染。しかも、人にうつせばそれを逃れられる
ただし、そのうつした相手が死んでしまえばまた自分に逆戻り
さぁ、どうにか逃げまくれ
ま、呪いのビデオを観たら死。そのビデオをダビングして誰かに見せれば死は免れる。 という「リング」にそこは似てるね 笑
主演のJには、アダム・ウィンガード監督の「ザ・ゲスト」に出演したマイカ・モンロー。
この子、ザック・エフロンとも一時付き合ってたっけ。
クロエ・セヴィニー×故ブリタニー・マーフィーという感じ。
友人は近所の幼なじみが多く、皆友達思いで怖いもの知らず。笑
ジェイは、ある男から「それ」をうつされ、その日以降、他の人には見えないはずのものが見えはじめる。動きはゆっくりとしているが、確実に自分をめがけて歩いてくる。「それ」に捕まると、確実に死が待っている。
さらに「それ」は、時と場所を選ばずに襲ってくるうえ、姿を様々に変化させてくる。いつ襲ってくるか分からない恐怖と常に戦い続けながら、ジェイは果たして「それ」から逃げ切ることができるのか?
8/10(80点)
このホラー、とにかく音楽が良い
ちょこっとネタバレあり
昔のホラー知らない若い世代には確かに「新感覚」かもね。
古いホラーたくさん観てるわたしなどにはこの懐かしさがたまらない雰囲気。
なかなか面白かった!
監督はジョン・カーペンターの大ファンらしく まずこれ古臭いテイストと、音楽が最高です
1978年の「ハロウィン」さながら、シンセ音で盛り上げたり無駄に?曲が良い。恐怖の煽り方、演出が巧い。
主人公のJって女の子は、絶叫クイーンの名を持つ、ジェイミー・リー・カーティスのJからとってるようだし
細かいところでリスペクトが窺える。
肝心の、うつされるとずっとつけられる「それ」の正体が具体的に分からないまま進むのと、
姿を自在に変貌、知り合いになったり必ず人間なんだけど、ハダカのおっぱいむき出しだったり
全裸のオジさんだったりで定まらないのも面白い。
背後にホラ
それと、「それ」が見えるのもうつされた人だけ、なので 友人たちがいくら守ってくれても
肝心のその正体が見えないから自分にしか存在が分からない。
何しろ、「それ」が何なのか、何が理由でなのか それすら最後までちゃんとは明かされないのがいい。
追いかけてくるんじゃなくても、ゆっくりただ歩いてついてくる
だけでもこんなに不気味なんだなって。
真っ正面見据えて、ひたすらこっちに向かって歩いてくると、たとえ普通の人だったとしても「それ」に思えるから怖い。
じゃあ知らない人とセックスしてさっさとうつしちまえ!と思うけど、そう簡単にもいかなくて
うつした相手がそのまま「それ」に捕まっちゃうと殺されてまた自分の所に戻ってきちゃうから
予め、うつす相手には話しておかなきゃいけないし うつした後は必ず生き延びてもらうようにしなくては!!
って超めんどくさー 笑
一度寝た男によってうつされたJは、元々自分に気がある幼なじみでもある友人の男二人と
女友達たちによって守られながらも、もちろん
誰かにうつして自分は助かるという選択肢にも賭けてみる。
この作品、昔のB級ホラーをリスペクトしてオマージュ的なところも多々見受けられるけど
年代自体、あえてしっかり設定してないようで、
こんな風に携帯じゃなく電話で話してたり、
でも女友達はなぜか貝殻の形のコンパクト型携帯を常に持ってる。のが不思議。
あんまり怖さを期待するとそうでもないよ。 帰り夜道一人でも怖くなかったし 笑
クライマックスのプールでの対決がわたしには今ひとつだったのと、
ラストが結構フツウというか、最後に うわこれは みたいなのがないのが私的には惜しい。
ラストは観客に委ねる、系ではあるけど こりゃ明らかについてきてるでしょう
冒頭からすぐ10分以内にもうショッキングな形(姿)の死体が映されるも
実はそれ以降はそんなに怖い映像はない。
怖がりな人はビビりながら観ちゃうかもだけど、グロいとか、イタいとか目を背けるような恐怖系ではないから
DVDだったら部屋暗くして観るの必須、お独り様でもカップルでも、公開したら劇場でぜひ
It Follows 2014 アメリカ 100min
マイカ・モンロー、キア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、オリヴィア・ルッカルディ、リリー・セーペほか
2016年1月8日より、TOHOシネマズ六本木ほかにて全国ロードショー
“それ”がついてくる恐怖――映画『イット・フォローズ』衝撃の予告編
来年年明けは面白そうなホラーがいくつか。何故か1月に。今後も良質なホラーを日本でもガンガン上映希望