うしくの辺り:魅力度最下位? 茨城県の南部

茨城県の牛久市を中心に、散歩やドライブで見つけた素敵な場所や不思議に思ったことをつづった。魅力度最下位茨城の地味な魅力。

土とともに:茨城県近代美術館

2023-08-20 10:00:00 | アート

今週も続けて美術館めぐり。

水戸の茨城県近代美術館。

夏休みの企画は

「土とともに、美術にみる〈農〉の世界、ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで」

農業県の茨城らしい企画。

地味なテーマなので、日曜日のはずが鑑賞客は多くない。

 

基本的に写真はNG。

ミレーの落穂ひろいなどフランスのバルビゾン派でスタート

ゴッホもオランダ時代の初期の作品が少しばかり

(基本的には国内美術館所有のもの)

すぐに浅井忠など明治初期の農村風景の油彩画がつづく

牛久に住んでいた小川芋銭の掛け軸墨画も並んでとりとめなく

飯野農夫也の力強い版画がならぶ

新居広治などを見ると、戦前から戦後にかけて、貧しい農民と労働者を描く美術界はソビエト連邦を向いていて、作品は東欧諸国を巡回している。

最後のコーナーに入ると、

とつぜん草間彌生の赤や黄色のかぼちゃの世界。草間も農業とは初めて気づく。

最後はスプニツ子!の光る絹のドレス

現代アートの主張は環境問題でもある

 

これは雨宮庸介のApple (現代アートの一部だけ写真可となっている)

 

農業も馬や牛を使っていた明治の風景から

今はトラクターは当たり前で、最近はドローンも飛び回る。

美術界だって、農村のわらぶき屋根を描く明治の画家に対し

現代美術家はドローンで見た空からの水田を描いてもよいはずだ。

その辺の想像力を鑑賞者も磨いてほしいのだろう。

 

で、最後にロダンの写真を撮って、

ああ、これが美術館だなんてなっとくしたりして。

 

ではまた、ぶらり。

 

 

コメント
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