IDDM21年目

~病気のこと・日々のこと~

手術終わって病室へ

2009年12月20日 | その他通院治療のこと
誰かが呼ぶ声がする。なんかいい夢みてた気がしたのにー。あ!終わったんだ。おわった!おわった!おわったー!胸におかれた自分の左手に大事そうに痛み止めスイッチがしっかりと握らされている。誰が持たせてくれたのかな。ありがたい。今の私に一番大事なものなんだよね。目は開かないけど。頭ははっきりしてるように思う。どこも、痛くない…。でも、おしっこしたいー。いつもの目覚めと同じ、膀胱パンパン。トイレ行きたいー。
母ちゃんが、「終わったよー」って言う声がした。「…今何時?」「4時半」「…何時間かかったの?」「2時間」「…計算合わないよ。あ、麻酔から覚める時間があるのか」それから「トイレートイレーおしっこしたいーつまったー。」口から出るのは放尿を求める言葉ばかり。
ベットが手術室から部屋に到着。トイレー。
痛み止めの使い方を教わって。父親も安心して帰り、付き添う母親と2人きりになった。あー終わったねー。かなり安心してた。輸血はしませんでしたからってさ、いがったねー。全部、とれたってから、とったもの見せられなかったけど、悪いものではないようだってから。あーよかったよかった。心配かけました。そうでなくても1型糖尿病って病気もあって、病気ばかり、ごめんなさい。この際ついでに、いつまでも独身で、ごめんなさい。親不孝、ごめんなさい。
口に酸素、指と胸に心電図、腕に血圧のバンド、点滴そして尿管…足にはマッサージのベルトみたいのが巻かれていて、これが…とても気持ちいいー。拘束感でつらくないかなと思っていたら、まじこれ気持ちいいよー。足首からもものあたりまでまんべんなくマッサージしてくれてる。足の部分に電気毛布もついてるらしいけどそれは弱めてもらいました。いやーなんか、楽勝ー?とにかく足が気持ちよくて。でも、トイレー!尿意がいつまでたっても続きました。体動かしていいよって言われたけど動くと尿管で刺激されて痛いから動きたくない。とにかく術後つらかったのは尿意くらいで痛みもそれほどではありません。終わったし、もう終わってしまえばどんなこともたえられる!
とこの時は思っていました
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手術開始

2009年12月20日 | その他通院治療のこと
手術室の赤い看護師さんにシャワーキャップみたいのを被せられ「やっぱり怖くなってきました…」と言うと、「そうですよねー私も手術したことありますけど怖いですよね」って共感してくれるのがありがたい。手術室のそのまた手術室入り口は6部屋くらいに区切られていて地下室みたいな暗さです。まさにまさにディズニーランドのアトラクションにこんなとこなかったっけ…?あの、入ると酔うやつ。なんっつたっけースペースワールドとかってなかったっけ?それの入り口みたいな感じでした(調べたら、スター・ツアーズだった)シルバーの自動ドアの入り口に緑色の数字がドア一面に大きく書いてあります。「2」の部屋にするすると運ばれて行きました。うわぁー。もうちょい心の準備したかったよーーー。ド近眼、視力0.03の目に手術室内部の映像が映し出されました。今から私を照らすライト。まだ点いてはいない電球がきれいなピンク色してるんだけど私の目、おかしいかな。みんな知らない人ばかり4、5人のスタッフがいて、でかい男性がにこにこ明るく、麻酔科です!昨日説明に伺った先生が体調崩したので急遽担当させてもらいます!ってハイなテンション。そのテンションにあわせて私も「どうぞよろしくおねがいします!昨日の先生風邪ですか?昨日鼻でてひどそうでした」と言ってから、麻酔科の先生がいろいろおもしろいことを話し始め、緊張が少しほどけた気がしました。
じゃあ上から脱いでください。大きな銀紙で私を被ってくれてます。あれ?全裸で台に乗るけどすぐ麻酔効くから恥ずかしいのは少しだよって聞いたけど、ちゃんと隠してくれてんじゃん、嬉しいよ~。じゃあ、横になってください。うあーーーとうとうきたよ。隠されたまま横になる。ううー、やっぱ怖い。手術台、乗りました。あったかくて、ふわっとしています。なんかもっと冷たく硬く、無機質なものを想像していたから心地よくてまた少し安心。救命士です!どうぞよろしく!あ!昨日の人!知っている顔にまた安心。頭を少し左にずらして…もう少し下に…。その間もだれかがずっと私を気遣う言葉をかけ続けているのが聞こえます。何人もの専門家がついさっきあった私のために。3ヶ月間、毎日毎日この日を思って心配で不安だった。でもこんなに優しく迎えられるなら何にも心配いらなかったと思ったら、涙がだらだら出てしまった。「違います!怖いんじゃなくて優しくされると弱いんです…」看護師さんが「じゃあ、優しくしませんから自分で涙ふいて!」と優しく脱脂綿を私の手に渡してくれました。それでもまだ涙が止まらない。これで不安から解き放たれるんだ…
はい酸素充てますね~…これ、歯医者でやったやつかなぁ~はいじゃあ点滴から麻酔入りますね~入るとき痛みがあるかもしれません~体がぽかぽかしてきましたか~?…しません…あ、してきました…きましたきましたしびれてきましたスーーープツリ。
そこから何も記憶がない
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手術室へ

2009年12月20日 | その他通院治療のこと
手術開始の10分前。出発の時間がやってきました。車椅子がお出迎え。点滴は一本してるけどまだこんなに元気なのに歩いて行かないんだ…VIP待遇に気をよくし…初めての車椅子の乗り心地を楽しむ余裕もありました。おしてくれる看護師さんはかわいくて癒し系。付き添う家族にも気遣う言葉をかけてくれて、そしてなんだかディズニーランドのアトラクションのはじまりみたいな気分になって。それを看護師さんに話したら「じゃあ笑顔で行ってらっしゃーいって言いますね」って、その時の緊張感はたいしたことはなく。裏口を通りエレベーターにのり2階へ。エレベーター降りるとすぐに手術室の入り口。両親とはここでお別れです。メガネと羽織っていたものを渡し、いつも会社に行くみたいに「じゃーねーいってきまーす!」車椅子で真後ろを振り返れず姿の見えない母親からの「がんばってね」って声がした。メガネないからよくはみえなかったけど父親は黙って複雑な顔してた気がする。手術室のごく普通のガラスの自動ドアがあき、中に入ると受付けに受付嬢みたいな人がいた。へー手術室ってこんななってんだ…手術室の看護師さんが赤い服を着て私を迎えに来ました。名前、生年月日、手術の部位、内容を自分で話し確認完了。運んできてくれた病棟の看護師さんから赤い看護師さんにバトンタッチです。病棟の看護師さんが約束通り明るく「行ってらっしゃーい!」と言ってくれました。なんだかちょっとわくわくさえしてきたけど、怖くなったのはその看護師さんから離れたとたんでした…
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入院四日目夜ご飯

2009年12月20日 | その他通院治療のこと
昨日手術して今日、早速起き上がり貧血起こし、食べなければ元気になれないのに食欲ないよ。このくらい残した…。ずっと食べてないからなんでもおいしいのかと思ったけど、食欲ないなんて。でも、ほうれん草のお浸し。ほうれん草だけはちゃんと食べました。だってポパイがあんなに元気になる食べ物だもの。貧血、食べたら良くなっていくのかな、熱も下がるといいな
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