イメージカラーは 再びブルー。
またまた「振り出し」です。
コンピューターシーケンスを放棄してから、かれこれ3年。
一期一会の一発録りへの移行を決心するも、それがどこまで通用する自信もないまま試行錯誤を繰り返すうちに、
本来・練習する事の苦手な私にとって、
演奏ミスなく、簡単に録音が滞りなく終える事など神業に近く・
今までは、ごみだの・ミスなどを、
コンピューターでちょちょいのちょいの修正を13年あまり続けてきた私でしたが、
一番避けたかった事はこの一発録りで、
でも・何事も逃げれば逃げるほど追っかけられるのが、
この世の法則。
例にもれず私も自らその術中に。
「赤いルン」もそうでした。
でも、アコースティックグランドピアノだけなのを前にすると、
それは・それなりにあきらめもつくのですが、
これは、音源は電気楽器・シンセサイザー。
しかもMIDIの付いたハードディスクレコーダーでの録音の状況設定に、
「なんで・こんなめんどくさい事しているのかなぁ~」と何度も思う。
10分クラスのテイクでも、
途中で止まった時にはまた一からのやり直しを星の数ほど繰り返す。
すると・
人間の学習と習慣の積み重ねは恐ろしいもので、
徐々に時間が短縮されて来る。
そして、今ではノンシークエンスの多重録音が出来るまでに。
ようやく人間コンピューターと化す。
(もともと人間は、何よりも遥かに無限の可能性を持っている事に気付かされているだけなのですが・)
聴き返すと、これがまた良い。
有機的なトラックの集合体は、
純粋周波数を発する生きた電子音の響きを放つ。
でもそれは・実は何を驚くこともなく、
30年以上前に私が「TEAC244」で最初に多重録音を始めた頃と同じもので、
逆行。
コンピューターミュージックに費やした時間は何だったのでしょうか?
でも音源はシンセ、録音はハードディスクだったりもするので、
言葉は古いですが、たぶんハイブリッドな制作手法と言うことで。
とにかくこのニューアルバムは、
一切のコンピューターシーケンスの使用なしの、
一期一会の多重録音のみによる制作。
そして、録音時の私の気持ちは、
音楽をさせて戴いている事への最高の楽しい幸せな気持ちでの演奏。
【只今の完成曲】
たまご/egg
輝き/shine
ROOTS
8月発表実現に向けて、
力を抜いてがんばっています。