沖縄の地震の前の日、太陽が異様な輝きを放っていました。
太平洋を挟んでの対極線上のチリですが、
沖縄と南米の地は、海底に沈んだ遺跡ではツナガッています。
50年前のその時、私はたぶん2歳程でしたが、
家のすぐ前の川の状況を今も何故か覚えています。
和歌山の私の家は海のすぐそばにあり、当時は埋め立てもされていなくて、前の川は直ぐ海につながっていました。
津波の前は一気に潮が引き、水面が下がり川底が見事に姿を現します。
そしてしばらくすると、川の河口から川幅いっぱいに同じ高さの波が押し寄せて来て、それは何波も続き、みるみる水面が上っていきました。
最後には、川底からは4・5メートルあると思われる堤防を超えて、水が堤防から溢れ出して来ました。もちろん道路は堤防より1メートル程下にありますから、一気に冠水が始まります。
そこらじゅうを水浸しにするだけの無限の海水が、そこにはありました。
あわてて近くの小学校に避難したと思います。
波が引いた家に戻ると、床上浸水した跡が残っていました。
畳も、何もかもはびちょびちょになっていました。
今日は、今までに観た中でも、
一番の明るい満月が輝いていました。