10年程前、仮住まいのオカルトハウスで次々とパソコンがことごとく遣られ、
それまで7年程していた、中には50Tr.もの巨大作品もある膨大なデータの制作活動の中、
「打ち込みは止めろ!」って事かなと・・・
あっさりとコンピュータミュージックに終止符を打ち始まったのが、
高校時代にTEACカセットテープレコーダーでしていた時と同じ多重録音の世界。
いわゆるアナログのMTRの世界です。
流石に録音媒体はカセットテープじゃなくデジタルHDRですが、
それも今や過去の遺物になりつつあります。
10分の曲には、1Tr.ごとそれが取り込めるまで何回も続く一期一会の連続。
たとえば50Tr収録には、
気が遠くなるほどの天文学的な時間が必要とされます。
(少々大袈裟ですが・・・)
でも基本、生演奏なのでイイものが出来るんです!!
仮に、同じ曲を打ち込みで修正しながら制作したものとは明らかに何かが違うのが判ります。
音が生きてるんですよね!
やっていると慣れて来るもので、
(人間の能力の可能性は凄いです。
その道具しかないと想えば、それなりに・)
時間も短縮されて来ます。
これまでの【02MA RECORDS】3枚のシンセサイザーアルバム、
そして多くのポニーキャニオン環境DVD「virtual trip」シリーズはそうして誕生して来ました。
そして今回、CS番組の初のフルオケの制作オファー。
自分でも納得のいくクオリティーと制作時間に、
届いたお知らせ。
「テンポUPしてもらえませんか・・・」
「あッチャー!」
いちから演り直し。
また再び同じ時間と労力が・・・
ふっと頭の中に顕れ助け船を出してくれたのが、
今、東京で制作活動をしているで弟子の姿。
早速電話をかけると、たまたまパソコンの前に座っていて、
デジタル修正ならそれ位のテンポチェンジは問題ないという事で、
メールでのデータのやり取りでほんの10分程で問題解決!ほんとうに持つべきものは弟子でした。
ハギちゃんありがとう!
デジタルならではの便利さですが、
もちろんその作業によりデータの欠落劣化も否めません。
それなら自分とこにもそのシステム置いとけよって話ですが、
だめだめ・
そんな環境があったら絶対修正してしまう・・・
たぶん・以前の制作活動に戻ってしまう。
音楽の流れはさらに変遷して来ていると想いますが、
やっぱり生に勝るものはなし!
って事でした。
シンセサイザーの進化も終わってしまったし、
この現在、ネット社会やまだまだ未熟なコンピュータ時代、
昨今では一番幼稚な文明の時代なのかもしれませんね。
なんとなく・・・
赤青黄緑五紫 まだ未体験の皆様にはコチからどうぞ。↓