今回の東京行は、私がまともに音楽活動を始めてから何十年来のお世話になったキーマンの方達との、不思議なくらいタイミングの合った再会の旅となりました。
最初の今回のきっかけは、ポニーキャニオン環境DVD「virtual trip Japan シリーズ」監督からの食事へのお誘いでした。
そしてそのシリーズでお世話になり、私の1st.soloアルバムをポニーキャニオンよりリリースしてくださったプロデューサーの黒澤さんとも久々の再会が出来ました!
今は映画の部署にいらっしゃる様で、昨年関わられた「アントキノイノチ」のDVDを戴きました。
丁度今公開中の「海猿/ブレイブハーツ」も担当されています。
今回の再開があった事で、いつかきっと1st.「for TERRA」に続く、TERRAシリーズ第二弾!
ソロアルバム2nd.「MOTHER TTERRA」は実現する事でしょう。
その夜、監督にお寿司を御馳走になっている時、
明日「白龍館」に行こうと思っている事を話したところ、
「僕も行こうかな。ほら・次の『美瑛・富良野』もそこで録っちゃえばいいんだよ!また明日電話するよ。」
何か急に話は一気に現実味を帯びて来ていました。
東京での演奏はもちろん望んでいたのですが、煮え切らない私の想いを一瞬にして後押し、これで確実に私も下見に行かないといけない羽目になります。
そして翌日、弟子のハギちゃんと明治神宮を歩きまくった後、開店の6時に合わせてお店に。
近くには熊野神社がありました。
アポなしの飛び込み。
「白龍館」は、外装から始まり内装も全て龍づくしで、
ここまで徹底されると次元が違う世界に迷い込んだ感じになります。
ベーゼンドルファーが置いてあるというハギちゃんのお付き合いのある作曲家の先生からの情報でした。
確かにそれは在りました!
50年物の古い奴で、
しかもそれを想いを持って購入されたマスターが最近亡くなられたといいます。
少し時間差で監督も確かに現れました。
「弾かせてもらったら!」
監督の一声で、お店の方も今なら大丈夫という事で、「3・11」と「アクアリウス」を弾かせてもらいました。
東京で音を出すのは5年振りです。
古い独特の乾いた箱なりの音がします。
弦も、黒くなった古いものの中にピカピカのものが混ざっています。
今は娘さんが後を継がれていますが、
このレストラン自体非常に古い歴史を持ち、
かつては藤子不二雄氏達も訪れた文化発祥の地点だったみたいです。
見せてもらいましたが、氏の漫画にも登場していました。
ピアノのリペアは、私が「紫のルン」でお世話になった「ビーテック」さんの東京店がされているという事で、流れ的には話は楽になりそうです。
土日は詰まって来ている様ですが少し先ならと・
そんなやり取りをしていると横から監督が素早く、
「11月24(土)が演奏会で25(日)が録音!
それでいいんじゃない。」
監督の一声で日にちが決まってしまいました。
しかも録音まで。
秋田の桜の名所・角館のサクラ満開の撮影の時、
警察の手も借りずに自力で道を塞いで普段ならごった返すさくらの名所の町並みを人っ子一人いなくしてカメラに収めたり・
高野山で蛇腹道の一万人の観光客を一声で一掃して誰もいなくし、僧侶の行列のみを撮ったり・
高野山の奥ノ院や熊野本宮大社にレールを敷いてクレーンを仕込むなど、誰も撮れない映像をおさえて来た伝説話は山とある方ですが、
流石!畏ろしい決断力です!
たぶん私一人の事だと持ち帰っていたと思います。
「美瑛・富良野」NEW!の録音の日程まであっさりと決まってしまいました。
今度は私も以前よりはレベルアップしているので、
少しはクオリティーの高い魂の一期一会が出来ると思います。
そして驚く事に何とそこに、
最近[face book]で再会した元ma-paのマネージャーまでが顔を揃えたのです!
前々日までのやりとりはあったのですが、
まさか本当に登場してくれるとは思いませんでした。
何か・・・
一からやりなおせ・・・・・?
監督と元マネージャーは、mar-paが宮崎のジャズフェスに出た時から面識がありました。その時が元マネージャーの初仕事で、監督は宮崎TVの仕事の関係で来られて事前に私達の事を知っていました。
でももちろん、私は周辺で何が起きているかも知らずの必死のパッチ、駆け出しの頃は皆そんなものでもちろん監督の事も知らないまま時は過ぎます。
その5年後くらいでしょうか・。
私が人生で2度目の葬式の手配一歩手前、そんな病で手術後入院していた所に監督からのお誘いが届きました。
流石にその時点での制作は見送られましたが、
それに懲りずに退院後再び連絡を戴き、初めて監督の映像に音楽を付けさせてもらう事になります。
この時東京のスタジオに行くと、事前に伝えておいた私の部屋の機材が全て目の前に揃っていて、まるで私のスタジオでした。
その機材で映像を観ながら一期一会で曲を演奏してくださいという事でしたが、
その頃私の一番嫌な事が二つあり、
その一つは修正の効かない一期一会の演奏の録音、
そしてもう一つは生ピアノを弾く事。
この二つは死んでも避けて通りたい路でした。
事前に大阪で仕込んだデータをやり繰りし、その場を繕い作品は完成しました。
これをきっかけに15年、20作以上の監督の映像作品とのお付き合いが始まる事になります。
そして、今までのシリーズ後半期の作品、
「癒しの桜」で監督は再び一期一会の録音を仕掛けて来ました。
忘れてはいなかったのです!!
しかも・私の一番嫌なグランドピアノでの録音!!!
私に最大のピンチが訪れていました。
2日間で20曲以上、
ピアノの録音は毎回過酷ですが、
これがその始まりでした。
丁度その頃の私は、
多くの日本の世界遺産となった映像への音楽をヴァーチャルで捧げさせてもらっていたのが、本当の大自然の前で音を捧げさせてもらう事に移行し、
熊野にどっぷり浸かり始めたのもこの頃でした。
この時もスタジヲの中で映像を観ながらの演奏で、
もちろん鍵盤と同時に観る事は出来ないので、
ある程度観たら後はシーン変わりの気配を感じて演奏をしていました。
コンピュータミュージックも打ち込みも全て放棄し、
ピアノとシンセによる一期一会の演奏のみでアプローチしている今から考えると、
これは最低必要事項の当たり前の事なのですが、
この時期の体験が私のその後の大きなターニングポイントとなります。
まさに監督は私にとって預言者です!
まさに今私は、一番嫌だったその二本柱で演奏・表現しています。
そしてまた再び、
もう一度やり直しの時期が来るとは・・・
元マネージャーとも前回いつ逢ったかも解らないくらい久々の再会に、新幹線の時刻もあり短い時間でしたが話は盛り上がりました。
盛り上がりすぎて1本遅らせて乗車する事になってしまいましたが、たぶんこれも途中まで一緒に来てもらっていなかったら泊まる羽目になっていた事でしょう。ありがとうございました!
とにかく・新宿も東京も巨大すぎます、
あまり大きくなりすぎたら後戻りできませんよォ~!
2004年に熊野本宮大社で「世界遺産登録奉告祭」の奉納演奏をさせて戴いてから8年。
(この時は本宮大社2000年の歴史上初めて境内でシンセサイザーの音が響き渡りました。)
そして今年また再び、
今回期せずして今までの私を造り上げて来て戴いた重要な方に東京で集結いただき、
今一度再び!
つい最近、宏林さんという方に出会いました。
「やり直しさせられていませんか・」
「なんで解るんですか・・」
「8年前も金星の太陽面通過があり、8年後にもう一度それが起こる事も宇宙のサイクルではそれがある時はいつも決まっている事で、それに象徴される様に同じ様な事が起きるのです。」
直観力の鋭い、結構共通のお話が出来る楽しい方で、見事にいい当てられてしまいました。
私の漠然としたイメージです。
やり直しといってももう一度新しい事が始まる感じがしています。
物事が現象世界でフィックスされるには時間と労力がかかります。
この8年間で起きた色々な事象、
これから必要なものは確実に焼きこまれ、
そしてその上にまた新しいものが構築されて行くのでしょう。
そんな感じを受け取っています。
色のシリーズはもう終わるみたいです。
じゃぁ、次は・・・・・・・・・・・・
赤青黄緑五全国ネット通販決定!まだ未体験の皆様にはコチからどうぞ。
演奏についてのご相談ご依頼はこちらまで。
ヒーリング ピアノ スクール
ヒーリングミュージック 癒しの音楽
究極のリラクゼーションサウンドスパ