帰り際、宮司さんから神社の所以を聞いている時に社務所のパンフレットを観てふと・気になった場所が、この「母の白滝」でした!
多くの末社のひとつとされていますが、
かつて・まだまだ女人禁制の頃、選ばれた男のみが白装束で富士登山をする前に、河口湖村の宿坊を宿としてこの瀧で身祓・禊(みそぎ)を行い安全祈願を願ったといわれている場所で、
本社殿のある里宮の北の裏山の中腹にある事などから、かつての「河口浅間神社」の奥宮ではなかったかとの感じを受けました。
急に音を出さないといけない衝動に駆られ、
細い山道をくねくねと・・、
藤の花が満開の、結構標高の高い所にありました。
車に乗せていた、ネイティヴアメリカン(ファースト ネイション)の聖地での奉納演奏の時にカナダで買った携帯用シンセを担いで瀧に向かいます。
新緑の中に滝音が聞こえ、
観えて来ました!
その傍らにある「母の白滝神社」、
コノハナサクヤ姫の姑さんを祀る・
っていう事はニニギのお母さん。
凄く気持ちの良い場所でした!
でも・何か神秘すぎて怖い感じもします。
それでは。
演奏を始めると、気のせいかシンセは瀧の音に負けない程、結構胴鳴りして響いていました!
原因は判りませんが条件が揃うとたまにあります。
瀧の雫が風の変化に舞い寄せられたり、
急に水量が増えて、
滝音が大きくなったり、
今回も、大自然の中ならではの貴重な体験をさせてもらいました!
そして何より!!!
曲が降りました。
私が初めて降曲(曲が降りる)体験をしたのも、
瀧前での奉納演奏でした。
その場所は、
源日本民族、ニギハヤヒの流れを汲むその末裔、物部氏が創建した「石上神宮」の奥宮といわれている奈良・天理の「桃尾の滝」。
紀伊半島を貫く大峰奥掛けの最北、大龍神の尻尾と言われています。
そしてここの黒光りした瀧の岩盤も、「桃尾の滝」にそっくりでした。
龍か馬か・・・
こんな流木も聴いてくれていました。
8年前の「桃尾の滝」で初めて降りた曲は、五つのシンプルな音の組み合わせで、それでかどうかはもう忘れてしまいましたが、「五色の虹」というタイトルがつき、
それから8年間、その曲には幾つものアレンジが生まれまるで生き物の様に変化し続け、私のこれまでの3タイトルのアルバムに収録されています。
そして今回も瀧前奉納演奏でしたが、
降りてきた音のシステムは、
なんと・四音の組み合わせ・・・。
聴いていただければ、なんてことはないと思われる音の配置ですが、
何か・新しい始まりの予感を感じさせられています。
8年を経て、一音減りました。
どういう事なんでしょうね。
だんだん少なくなっていく・・・
より、シンプルに・・
シンプルに・シンプルに。
行き着く先は、
一音・
そして消えてなくなります。
って・な事になってしまうのでしょうかね。
究極の音の配列。
ここからも富士山が望めました!
この日は霞んでいましたが、天気が良ければなかなかの絶景ポイントです。
最後には、
お決まりの様に神の使いは顕れます。
全く微動だしないので帰れません。(笑)