♪2016 3/11 「天と地のレクイエム」 わすれないで・・・
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東日本大震災が起こった2011年より少し前、
何十年振りに再会した大阪芸大時代の盟友、デザイナーの大海淳宏氏がこの『紫のルン』のジャケットデザインを担当してくれる事になりました。
表面の水平線の写真は、彼が写した冨士を望む相模湾からのパノラマ写真です。
裏面では、大海氏の意向により天地がひっくり返っています。
天の上に地がある事になります。
そしてさらに・これは意図的な工作ではないのですが、
これまでに何枚もアルバムを制作して来て、
この様な事故は初めてでしたが、
それはあり得ない事でした。
楽曲タイトルのインデックスが、
3.TAKAHARA(高原 熊野 中辺路)
4.FUJI(富士山)
から、
4.TAKAHARA(高原 熊野 中辺路)
3.FUJI(富士山)
に、
ひっくりかえっていたのです!
私が確認した最終稿チェック時には、確かにこの様に正確にクレジットされていたのですが、発注後納品されるとそれは見事に変更されていました。
どの段階でこの様な事が起きたかは今も謎ですが、
これも・何か意味のある事かと・・・
初版はそのままリリースされる事になります。
確かに・
裏の『熊野』が表の『富士山』世界遺産登録をさて置いて9年前に登録された事も妙な話で、
このジャケットの天地がひっくり返った様に、
時代の表と裏が入れ替わり始めていたのかもしれません。
そして私はこの2つの世界遺産登録に演奏で関わらせてもらう事になります。
デザイナーの大海氏は栃木の宇都宮に居住し、
この大震災を経験していました。
(日光奥ノ院「滝尾神社」に連れてもらった時の写真左)
その直後大変な中、家族連れで大阪の私に会いに来てくれました。
震災時の停電で信号が止まって交通網がマヒし、子供が熱を出し普段なら20分で行ける病院に2時間かかったとか、ガソリンスタンドに長い行列が出来ていたとか、今も余震は頻繁に起こり家の一部が傾いたとか、大阪で住んでいては想像もできない事が続いている事をリアルタイムで知らせに来てくれました。
既にその頃には曲の断片が顕れ始め、
「海へ」と言うタイトルでのスケッチが今も残っています。
彼はその年の長野『白馬美術館』でのピアノソロコンサートにも参加してくれました。
翌年、私はレコーディングが無事終了した時点で思い切って、3.「TAKAHARA」 4.「FUJI」に続き、5.「3・11」と言うタイトルで収録される事になったこの曲のアルバム、『紫のルン』のジャケットデザインを依頼する事を決心します。
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