♪2016 3/11 「天と地のレクイエム」 わすれないで・・・
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自分が決めて来たわけでも何でもありませんが・
私のこれまでの「色のシリーズ」アルバム集の最後として『紫』が出て、
お決まりのように録音場所が顕れる事になります。
今回もキーマンは、ピアノソロアルバム全タイトルのレコーディングエンジニア:澤田眞一氏でした。
これまでのアルバム録音で弾かせてもらった「ベーゼンドルファー社」は、今や日本の「YAMAHA」に買収され、以前新大阪にもショールームの在った「ピアノソロ1st.『赤いルン』」を収録した「ベーゼンドルファーJAPAN社」のスタッフ達がその後立ち上げた「ビーテックジャパン」のショールームに連れて行ってもらう事になります。
スタジオには「Model 225」と、ピアノに於いては世界最大機種といわれる「Model 290 Imperial」がありました。(数字はピアノの全長を表します)
ベーゼンドルファー社のピアノは、他社のピアノとは一線を画する、弦が張られた基盤と側の共鳴板が分離した巨大なオルゴールの様なもので、「Model 290 Imperial」に於いては、クラシック音楽のピアノ演奏家の巨匠ですら一生をかけて弾きこなさないといけないというくらいの手強い相手です。
演奏者とピアノの心が通じ合った瞬間、スイッチが入った様に音が鳴り響き始める生き物の様なピアノで、
「225」の方がはるかに弾きやすいにも拘らず、何故か「インペリアル」を選んでしまう事に・・・
候補曲の選曲が始まり、
今回の「紫のルン」のテーマは、
『冨士(表)』 『熊野(裏)』 『新しい時代』。
『冨士』も『熊野』も世界遺産に登録される7年前より演奏で呼ばれる事が多くなり、大自然の中での様々な演奏の機会を戴いて来ました。
そして、それは決まったかの様に7年目に世界遺産登録が決定し、
この時、「富士山」とは6年目のお付き合いでしたが、
やはり7年目の翌年に世界遺産に認定される事になります。
そして・もう一つのテーマ、
「新しい時代」の1曲として「3.11」が浮上します。
2011 3/11。
リアルタイムで伝えられるテレビに映し出される信じられない光景を目の当たりにし、
数日後から少しずつ降りる曲を弾く自分が居ました。
最初は何を弾いているのかは判りませんでしたが、
パーツが揃い始めた頃、
それが、私達・・・・
【残された者達】へのメッセージである事に気付きます。
熊野の入口「きびドーム」のチャリティーの初演で中間部分が加わった事で楽曲は完成に至る事になりますが、
「もう・この曲は弾けない・・・」
と想う自分が居て、
あまりに想いが大きすぎて、
その重圧に押しつぶされ・それに耐えきれなくなってしまって居ました。
それから・暫くは演奏会でも弾く事は控えていましたが、
それに反して、
「『3・11』は引かないのか・」
という廻りの声が増え始め、
これまでに1度たりとも演奏会でちゃんと弾けた事はなく、『紫のルン』には入れる事は出来ないと決めていたのですが、
廻りのスタッフ方や多くの皆様のお声を受け、
遂に、候補曲として覚悟を決める事となります。
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