くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

離脱症状

2017-01-26 19:05:24 | 日記

約1年前………

昨年の入院前…1月3日に釣り友と冬期釣り場へ出掛けたことがあった。

全国的に冬場は渓流魚の産卵の時期になるため禁漁になるけれど、最近では地域の活性化などと銘打って、河川一部を解禁にしている漁協も増えてきた。

私も昨年はそこへ行ったことがあった。

川幅は約30m~40mほどあり、普段私が通っていた小規模な支流と違い、雄大に見える本流。

タックルは中流~本流のための8ftロッドと2500番のリール。そしてメインで使っていたルアーは18gのスプーン。




早朝から意気揚々と準備をしてから水温5℃前後の川へ入る。
対岸の斜め前方へ向かってルアーをアップクロスでキャスト。

対岸近くに着水したスプーン。流れに逆らわずに底までテンションフリーで沈める。水深は3mぐらいだろうか。



微かにロッドティップに伝わってくるコツコツ感。ロスト覚悟でボトムすれすれを転がしながら、ゆっくりとリトリーブする。


対岸上流からゆっくりと流れてきたスプーンが自分の体より下流へ流れていきターンを開始する。

その時、








『ゴン!!』


8ftのロッドが弓形に曲がる。

かなりキツめに設定しておいたドラグ。しかしスプールからはジィジぃ~と音をたてながらPEラインが出されていく。



シングルフックが外れやしないかとヒヤヒヤ💦しながらも、なんとか寄せてランディング( ̄▽ ̄;)💨



ネットに収まったのは体調45㎝程のレインボー。


…………………
…………………
…………………

って、


こんな釣り自慢のような記事を書くつもりなどなかったけれど、去年の出来事を振り返りながら書いていたらついつい…………


………この当時私は釣りに夢中になっていて気がつくことなどできなかったけれど、すでにこの頃から私にはアルコールに対する離脱症状が出ていた。

この日は釣り友が誘ってくれたので釣行に出掛けたけれど、この頃の私は酒浸りな毎日を送っていた。
一日中飲んでいたわけではないけれど、仕事をしていた頃よりはかなり飲酒量も増え、ビールだけだったものを焼酎にしていたり…と。


そんな中この1月3日
ルアーを投げては巻いてくる …………という動作を繰り返しているだけなのに、この日の私は

「なんでこんなに手がつるんだろう?」

…………と不思議に思いながらも、釣りに没頭していた。。。




この頃すでに自分の身体に異変が起きていたことなど全く気づかずに。







…………1年後の現在………


先日のAAメッセージの帰り道、仲間と話をしながら「離脱症状」についての話題になった。

「離脱症状」とは……
あまり日常的には耳にすることのない言葉だけれど、分かりやすく言うならばアルコールに対する「禁断症状」のこと。

あまりに酒浸りな毎日、または普段の晩酌にしても量を適正にしておかないと、脳は自分の意思とは関係なく、アルコールが身体に入っている状態が普通(正常)であると認識してしまいます。

すると、どうなるか。

身体からアルコールが抜けた状態になると脳は異常な状態であると判断し、体に指令を出します。

『酒が切れていますよ〜、早くいれてくださ〜い。』……………と。


この脳からの指令が震え、または幻覚などの形となって身体に現れます。

離脱症状(禁断症状)とは脳から身体への指令なのです。




私は今回入院を経験するまではアル中の禁断症状なんて手がブルブルと震える((✋))………とか体がガタガタと震える((😖))ぐらいにしか思ってはいなかった。
オレは禁断症状などが出るほどの重症ではない………と。





しかし
この日 仲間と話をしていると、


仲間:「ちぃ~暴さん、入院前に幻覚とか見たりしました?」

私:「いや、なかったよ、そうゆうの。」

仲間:「そうですか。 僕も震えとかはなかったのですが、僕の場合は手がつってつって仕方ありませんでしたよ〜」


……………
『え!?、それオレもあったよ。』




私も今まではまったく気づかなかったけれど、離脱症状(禁断症状)は当時、1年前の私にも明らかに出ていたようです。

何らかの形で脳は私に指令を出していたようですが、当時(1年前)の私はまったくそんなことには気づかず当たり前にビールや焼酎をがぶ飲みしていました。







………まぁ、仮に この釣りをしていた頃(約1年前)、この不気味な事実に気づいたとしても、当時の私は酒をやめることなどできなかったでしょうけど。