墓参り

昨日、弟(次男)とオヤジの墓へいってきた。



お盆の今の時期、現在では年に１度しか行ってはいないが、伸びている草を刈り、花と線香を供え、手を合わせてきた。

オヤジはイロイロと破天荒な生き方をしてきた人だった。
私が高校生になった頃には酒を呑んで暴れていたオヤジと殴り合いの喧嘩をしたこともあった。



そんな昔を思い出した。



もう亡くなってから13年が経ったが、オヤジが生きていた当時には"アルコール依存症"などという言葉はあまり聞き慣れない時代だった。





その当時は『あの人はアル中……』



……などと言うほうが一般的だったような気がする。




本人に「酒を止めたい」……という意思があったかどうかは今となっては定かではないが、オヤジも酒によって自分の人生を左右されていたことは間違いないだろう。




だが、墓の中へ入ってしまえば、もう浴びるほど呑んでも誰に迷惑をかけることもあるまい。




「ま、一杯やれよ、オヤジ」

と、墓石にワンカップを注ぐ。






その後……
普段から墓地の管理をしてくれている親戚の姐さんに挨拶をし、その姐さんから庭で栽培されていた🍅トマト、🍆ナス、オクラなどの夏野菜をたくさん頂いた。

互いの近況報告と、少しの昔話をしたあと、お礼を言ってからその場を後にした。





オヤジ……
アンタの長男も「アルコール依存症」と言われるようにまでなってしまったよ。



"血は争えない"……って言うが、どうやらホントだな。






あの頃のアンタの気持ちが少しだけ分かったような気がするよ。