「自分なりに理解した神」
アルコール依存症者自助グループのAA(アルコホーリクス・アノニマス)、そしてギャンブル依存症者自助グループであるGA(ギャンブラーズ・アノニマス)ではよく目にするこの言葉。
どうしてもこの「神」という言葉、概念に拒絶反応を起こす人は多い。
度々ミーティングでもテーマとなるこの「自分なりに理解した神」
ぶっちゃけ言えば、AA、GAに繋がってから1年以上が経過したけれど、自分なりに理解した神を未だに私は理解していない。
(ややこしいっちゅーねん)
先日出席したAAミーティング。
最近ニューカマーが二人ほど入ってきたが、雑談ではやはり
「自分なりに理解した神ってなんですか?」
と二人に意見を求められた。
なので私は、
「オレは神様なんて今でもあまり信じてはいませんよ。
…でも、自分を超えた大きな力ってのはあると思いますけどね。」
………と答えた。
神様をあまり信じてはいないけれど、「居たらいいなぁ。」……という漠然とした思いは誰しも少しは持っているのではないでしょうか?
堅苦しい話を書くつもりはないけれど、この「神」という概念がAA、GA、またはその他の12ステップグループのキモでもあるけれど、その概念が将来のメンバー候補となりうる人たちにとっての障害になっているように思えてならない。
ここからは何回かに分けて、12ステップの中では避けては通ることのできない「神」という概念を私的考察しながら綴ってみたいと思います。
不可知論者
神様は居るかもしれないし、居ないのかもしれないと思っている人。(現在の私の心境はコレ)
無神論者
神? ハァ? アホか。そんなもん居るわけなかろうが、大丈夫かオマエ?
ざっくり言えばこの二通りの人たちが自助グループには集まってきます。
そういった方々に突然、
「アナタは~、神を信じますか~?」
……と12ステップは問うわけですよ。
そりゃ退きますよね( ̄▽ ̄;)
回復書籍であるアルコホーリクス・アノニマスには、神、神、神、神、神、神、神、……………
と、とにかくエンドレスに神様が登場します。
なのでこのブログも含めて、AA、GA、その他の12ステップグループが宗教チックと思われても仕方がないかもしれません。
ですが、よくよく考えてみれば、仏教徒の人、又は何も信仰などない人であっても教会で結婚式を行ったり、逆にキリスト教徒であったとしても、和葬での坊さんのお経に涙を流して聞いている方も中にはおられるのではないでしょうか。
結婚式、教会、又は神前で結婚指輪をはめて、キスしようとするとき
「アナタは神に永遠の愛を誓いますか?」
………と聞かれて、
「いや、オレは神を信じてねーからな。悪いが誓うことはできねーな。(-.-)」
と言っていた人を今までに私は見たことがありません。
(逆にちょっとシブイかも…)
ま、これは大袈裟な例ですが、あまり堅苦しく"神"と考えることなどを12ステップグループであるAA、またはGAでは強要はしません。
誰しも少なからず持っている「神頼み」的なものからでも全然構わないと思います。
ミーティングに行き始めてまだ間もない方。これからAA、GAなどに行ってみようかなと考えている方の参考になればと思い書いてみました。
続きはまた後日にでも。
※あくまでもこれは私個人の意見であり、AA、GAを代表するような考えではありません。