今日は久しぶりにハローワークへ行ってきました。
普段はものすごく混雑しているハロワだけど、本日私が行った時間が午後ということもあり、中に入ってみると人はまばらだった。
しばらく待ったあと、呼び出しがあったので窓口へ。
今回私の就労支援の担当として窓口にいた方は年齢が60歳前後だろうか。白髪混じりの口調の穏やかな初老の男性だった。
挨拶をしてから、昨年から現在までの私の状況を一通りその担当者へ伝えた。
そして、目星をつけていた企業へ面接へ行くかどうするか、その担当者(Aさん)と話し合った。
「体調は今はいいのですか?お酒は止められていますか?」
……と訪ねられたので、
「はい、現在のところは止めております。断酒会、AAに行ったりもしております。」
というような会話をしていた。
すると、
Aさんから思いがけない一言が。
『いやー、そうですか。それは良かったです。
………実は私もかつては大酒飲みでしてね。過去には3回も吐血したことがありましたよ。
そうしたら身体がアルコールを一切受け付けなくなってしまいましてね。それでその時に酒とタバコを一気に止めましたよ。
当時は1日にウイスキー1本ぐらい飲んでましたからね~。タバコも1日に二箱ぐらい吸ってましたよ。子供が小さい頃にはタバコを食べてしまい慌てて病院へ連れて行ったこともありましたね。
当時は嫁や子供たちにも結構迷惑かけましたよ。( ̄▽ ̄;)ハハ』
というではないか。
………そんな過去をサラッと話してくれたAさんに私は驚いた。
Aさんからは酒とタバコを止めてからかなりの年月が経過していると感じた私は、仕事(面接)のことよりもAさんの現在までの断酒の経緯が気になりこんな質問をしてみた。
『止めてからもうどのくらい経つのですか?』
Aさんは少し考えたあと、
『………えーと、今年で17年目かなぁ……』
と答えてくれた。
『スゲー( ̄▽ ̄;)💧』
私的には過去のAさんは紛れもなくアル中………アルコール依存症だと思うけれど、自助グループ(断酒会、AA)などを使わずにもこうして普通に仕事もこなし、「私は断酒している(断酒してきている)んだぞ!」……などというような不自然な気は本人からは一切感じられなかった。
失礼を承知でこんな質問もしてみた。
私:
「お酒を止めると性格まで変わってきませんか?」
Aさん:
「うん、変わったと思いますね。自分ではあまりよく分からないけど、人からは言われましたね。」
と、嫌がることなく答えてくれた。
『世の中にはこういう人もいるんだな』……と思わずにはいられなかった。
切々と断酒への想いを綴ってきている私としては少しショックな出来事でもあった。
うまく言えないけれど、なんというか、なんとか断酒しようと思ってミーティングへ来ているAAの仲間たちとは違った雰囲気をAさんからは感じた。
回復書籍であるビックブック(書籍アルコホーリクス・アノニマス)にはこんな一節が書かれている。その一節では酒呑みを三種類に分類している。
【①モデレートドリンカー】
ほどほどの酒飲みなら、酒をやめる理由があれば、問題なくやめるだろう。飲むことも、飲まないこともできるのだ。
【②ハードドリンカー】
それからいわゆる大酒飲みタイプがいる。このタイプは徐々に身体もむしばまれていくような、たちの悪い飲み方をする。そのせいで本来の寿命より二、三年早く逝くこともある。しかし健康状態がかんばしくない、恋をしている、環境が変わった、医者から警告されているなど、大きな理由があれば、このタイプは飲むのをやめるか、控えるかすることがまだできる。もちろんそれは困難で厄介なことなので、医者の世話になることが必要な場合もあるが。
【③リアルアルコホーリク】
では本物のアルコホーリクはどうか。このタイプも最初は適度に飲めているかもしれない。そのうち立て続けに酒を浴びる大酒飲みになるかもしれないし、ならないかもしれない。だが飲み続けているうちに、ある段階で、飲酒の量に対するコントロールを失い始める。
※書籍アルコホーリクス・アノニマスp31~p32引用
Aさんが②のハードドリンカーだったのか、③のリアルアルコホーリクだったのかは分からないけど、きっと②のハードドリンカーだったのではないかと私は思っています。
因みに私自身はと言いますと、アルコール、ギャンブル共に残念ながら③のリアルアルコホーリクであると自覚しております。
うーん、残念(>_<)
…………その後
今日はAAミーティングの日でもあったので、ミーティングにも顔を出してきました。
酒を止める為に日々自分自身と見つめ合いながらミーティングに通ってきているAAの仲間たち。
そして、Aさんのように自力で17年間断酒の道を歩いてきている人もいる。
止め方は人それぞれ。
ハロワから出る時、帰り際にAさんが言った一言が印象的だった。
『やっぱり身体の調子が良くないと何をやっていても楽しくないですからね。健康が最優先ですよ
(^ω^)』
…………この先、Aさんが死ぬまで断酒を継続するのかは分からない。
もしかしたら17年前にはAさんにも、とても人には言えないような壮絶な日々があったのかもしれない……
けれど今日、私から見たAさんの姿は完全断酒者と言えるようなオーラが感じられた。
普段はものすごく混雑しているハロワだけど、本日私が行った時間が午後ということもあり、中に入ってみると人はまばらだった。
しばらく待ったあと、呼び出しがあったので窓口へ。
今回私の就労支援の担当として窓口にいた方は年齢が60歳前後だろうか。白髪混じりの口調の穏やかな初老の男性だった。
挨拶をしてから、昨年から現在までの私の状況を一通りその担当者へ伝えた。
そして、目星をつけていた企業へ面接へ行くかどうするか、その担当者(Aさん)と話し合った。
「体調は今はいいのですか?お酒は止められていますか?」
……と訪ねられたので、
「はい、現在のところは止めております。断酒会、AAに行ったりもしております。」
というような会話をしていた。
すると、
Aさんから思いがけない一言が。
『いやー、そうですか。それは良かったです。
………実は私もかつては大酒飲みでしてね。過去には3回も吐血したことがありましたよ。
そうしたら身体がアルコールを一切受け付けなくなってしまいましてね。それでその時に酒とタバコを一気に止めましたよ。
当時は1日にウイスキー1本ぐらい飲んでましたからね~。タバコも1日に二箱ぐらい吸ってましたよ。子供が小さい頃にはタバコを食べてしまい慌てて病院へ連れて行ったこともありましたね。
当時は嫁や子供たちにも結構迷惑かけましたよ。( ̄▽ ̄;)ハハ』
というではないか。
………そんな過去をサラッと話してくれたAさんに私は驚いた。
Aさんからは酒とタバコを止めてからかなりの年月が経過していると感じた私は、仕事(面接)のことよりもAさんの現在までの断酒の経緯が気になりこんな質問をしてみた。
『止めてからもうどのくらい経つのですか?』
Aさんは少し考えたあと、
『………えーと、今年で17年目かなぁ……』
と答えてくれた。
『スゲー( ̄▽ ̄;)💧』
私的には過去のAさんは紛れもなくアル中………アルコール依存症だと思うけれど、自助グループ(断酒会、AA)などを使わずにもこうして普通に仕事もこなし、「私は断酒している(断酒してきている)んだぞ!」……などというような不自然な気は本人からは一切感じられなかった。
失礼を承知でこんな質問もしてみた。
私:
「お酒を止めると性格まで変わってきませんか?」
Aさん:
「うん、変わったと思いますね。自分ではあまりよく分からないけど、人からは言われましたね。」
と、嫌がることなく答えてくれた。
『世の中にはこういう人もいるんだな』……と思わずにはいられなかった。
切々と断酒への想いを綴ってきている私としては少しショックな出来事でもあった。
うまく言えないけれど、なんというか、なんとか断酒しようと思ってミーティングへ来ているAAの仲間たちとは違った雰囲気をAさんからは感じた。
回復書籍であるビックブック(書籍アルコホーリクス・アノニマス)にはこんな一節が書かれている。その一節では酒呑みを三種類に分類している。
【①モデレートドリンカー】
ほどほどの酒飲みなら、酒をやめる理由があれば、問題なくやめるだろう。飲むことも、飲まないこともできるのだ。
【②ハードドリンカー】
それからいわゆる大酒飲みタイプがいる。このタイプは徐々に身体もむしばまれていくような、たちの悪い飲み方をする。そのせいで本来の寿命より二、三年早く逝くこともある。しかし健康状態がかんばしくない、恋をしている、環境が変わった、医者から警告されているなど、大きな理由があれば、このタイプは飲むのをやめるか、控えるかすることがまだできる。もちろんそれは困難で厄介なことなので、医者の世話になることが必要な場合もあるが。
【③リアルアルコホーリク】
では本物のアルコホーリクはどうか。このタイプも最初は適度に飲めているかもしれない。そのうち立て続けに酒を浴びる大酒飲みになるかもしれないし、ならないかもしれない。だが飲み続けているうちに、ある段階で、飲酒の量に対するコントロールを失い始める。
※書籍アルコホーリクス・アノニマスp31~p32引用
Aさんが②のハードドリンカーだったのか、③のリアルアルコホーリクだったのかは分からないけど、きっと②のハードドリンカーだったのではないかと私は思っています。
因みに私自身はと言いますと、アルコール、ギャンブル共に残念ながら③のリアルアルコホーリクであると自覚しております。
うーん、残念(>_<)
…………その後
今日はAAミーティングの日でもあったので、ミーティングにも顔を出してきました。
酒を止める為に日々自分自身と見つめ合いながらミーティングに通ってきているAAの仲間たち。
そして、Aさんのように自力で17年間断酒の道を歩いてきている人もいる。
止め方は人それぞれ。
ハロワから出る時、帰り際にAさんが言った一言が印象的だった。
『やっぱり身体の調子が良くないと何をやっていても楽しくないですからね。健康が最優先ですよ
(^ω^)』
…………この先、Aさんが死ぬまで断酒を継続するのかは分からない。
もしかしたら17年前にはAさんにも、とても人には言えないような壮絶な日々があったのかもしれない……
けれど今日、私から見たAさんの姿は完全断酒者と言えるようなオーラが感じられた。