今回の大爆発によって、すでに新型コロナウイルスの流行と深刻な経済危機の中で悪戦苦闘していたレバノンの医療機関に、さらに大きな負荷がかかっている。

 4日午後6時(日本時間5日午前0時)ごろ、職場近くのコーヒーショップにいたカーバン医師は、爆風で20メートルほど吹き飛ばされた。自分の病院は数分で負傷者があふれかえり、見知らぬ人がバイクで他の病院へ急送してくれた。1時間ほど待たされた後、路上で頭の傷を縫ってもらった。