裏金疑惑「安倍派一掃」に森喜朗氏が大慌て…派閥崩壊阻止へ電話“指令”で悪あがきの醜悪
自民党大会に出席する安倍派OBの森元首相=2023年2月(C)JMPA
派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、安倍派(清和政策研究会=清和会)は幹部を含め数十人がキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載していない疑いが浮上。岸田首相は安倍派に所属している政務三役(大臣、副大臣、政務官)計15人全員を交代させる方向で検討に入った。“安倍派崩壊”を予兆させるような前代未聞の異常事態だが、これに大慌てなのが、過去に同派会長も務めたOBの森喜朗元首相(86)だという。
森喜朗元首相がインタビューで岸田首相をブッタ斬り! 蜜月関係の2人に何があったのか?
■「萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!」 「裏金問題で連日、松野官房長官ら幹部の名前が報じられ、清和会はガタガタですが、森さんは所属議員らに『今こそ、萩生田会長で苦境を乗り切るんだ!』と電話をかけまくっているそうです。岸田首相にも電話をして、『萩生田は切るな(交代させるな)』と“指令”まで出しているらしい。党幹部では、現職の清和会事務総長である高木国対委員長の交代が早々に既定路線になりましたが、萩生田政調会長についてはすぐには名前が出なかった。岸田首相が、自らを応援してくれている森元首相に配慮したのではないか、という見方が出ていました」(安倍派関係者) 安倍元首相の死去後、安倍派は「事実上の森派」みたいなものだ。塩谷座長の下での「5人衆(松野、萩生田、高木、西村経産相、世耕参院幹事長)」による集団指導体制も、下村元文科相の派閥運営からの排除も、森元首相がレールを敷いた。御年86歳、政界引退して10年以上経っている森元首相が、キングメーカー気取りでいられるのも、安倍派があってこそなのである。
妻と共に都内の高級介護施設に入所
同大会で、あいさつに駆け寄る議員たちに声を掛ける森元首相(中央左)と寄り添う萩生田光一政調会長(隣り)/(C)JMPA
驚くのは、派閥のために電話をかけまくる、そのエネルギー。森元首相は今年9月ごろから、背骨の圧迫骨折のために1カ月ほど入院し、退院後は政治家のパーティーなどで、車椅子姿が目撃されている。今は妻とともに都内の高級介護施設で暮らしているという。 「施設に入居したのは1カ月ほど前のようです。親しい周辺には、『今後は連絡が取りにくくなるから』と通知があった。安倍派の裏金問題が表面化するかしないかの頃で、検察の事情聴取を意識したのか。清和会のキックバックによる裏金づくりのスキームは25年前くらいからあり、1998年から2006年まで清和会会長だった森さんは(※途中1年間は小泉純一郎会長)事情をよく知っているはずです」(自民党関係者) どこまでも悪あがきだ。
(朱字は管理人)
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