石破総理大臣は、修繕作業が終わった総理大臣公邸に12日から入居し、今後は必要に応じて公邸と議員宿舎を使い分けながら執務にあたることにしています。
石破総理大臣は東南アジア訪問から帰国した12日から総理大臣公邸に入居し、一夜明けた13日朝はアメリカ、フィリピンの首脳とテレビ会議方式で会談したほか、夜は日向灘を震源とする地震の被害状況などについて報告を受けました。
今後は必要に応じて、公邸と赤坂の議員宿舎を使い分けながら執務にあたることにしています。
林官房長官は記者会見で「総理大臣が公邸に入居や宿泊するか否かにかかわらず、さまざまな緊急事態に対し政府一体となった初動対処体制を常に整えており、引き続き、危機管理に遺漏のないよう万全を期していく」と述べました。
石破茂首相は12日、東京・赤坂の衆院議員宿舎から引っ越し、首相官邸に隣接する首相公邸に入居した。公邸の点検・修繕作業のため、就任から3カ月あまりを経ての入居となった。議員宿舎は引き払わずに引き続き利用する方針。
首相官邸に入る石破茂首相=2025年1月14日午前9時47分、岩下毅撮影
公邸は官邸と同じ敷地内の徒歩1分ほどの場所にある。首相は連休明けの14日朝、歩いて官邸に出勤した。周囲には公邸の住み心地について、「至れり尽くせりだが、広すぎて扱いにくい」と漏らしているという。
公邸に住まいを移したことで災害などの緊急時に初動対応がしやすくなった。ただ、議員宿舎には林芳正官房長官や岩屋毅外相、自民党の森山裕幹事長ら複数の閣僚、党役員が入居し、首相は政局の節目ごとに宿舎内で意見交換をしてきた。今後は従来ほど気軽に会って話すことが難しくなる可能性もある。(南有紀)