①接種をするとむしろ感染しやすくなると言うのは、抗体依存性感染増強(ADE)で医師なら基礎知識として知っていること。 ワクチン開発を難しくしているものの一つで、COVID-19ワクチンは開発期間が短かったために運用してみないと分からなかった。 ADEは、抗体価が下がる接種後時間経過してから発現する
②実際、第1世代ワクチン接種後4ヶ月程度で抗体価が下がり半年後にはADEらしきものが出現、8ヶ月以降だとむしろ感染しやすくなっている。 まだ学術的検証中だが、日本でも統計の操作が指摘されそれを復元するとバッチリADEらしきものが現れている。 教科書的現象。
③インフルエンザワクチン接種などの年定期接種は、これを避けるためにもあり、シーズンが年一回なら年1シーズンの定期接種でADEを回避できる。 ところがCOVID-19ワクチンは、6~8ヶ月でADEが出現している可能性があり、SARS-CoV-2は年2回以上のSurgeを起こす。 このため頻回接種がとられた。
④しかし、SRAR-CoV-2は、ワクチン、とりわけmRNAワクチンを狙い撃ちしたような変異を起こしており、3rd Shotは1カ月程度しか有効でなく、4th Shotでは抗体価は頭打ち、有効期間も2~6週の4週間しかない。 結果、ワクチンによる感染回避は破綻している
⑤むしろmRNAワクチンを代表に副反応が極めて強く、致命的な心筋炎や血栓が多発しているために世代・集団によっては、接種の利益を副反応による不利益が上回りかねない状況にある。
⑥一方で、接種者は、少なくとも接種後1年以上は感染しても重症化・死亡しないという細胞記憶による免疫が見られ、こちらは著効している。 このことは統計にも明らかで、これを持ってコロナは弱毒化と勘違いした言説が横行している。(実際にはο株でやや弱毒化しているのと病態の変化が大きい。)
⑦ワクチンについて、当初の開発目的通りに重症化しない、死なない為のワクチンとして運用していれば、高齢者を除き毎年の定期接種のみで十分。 高齢者は、3rd Shotまでは有益。
⑧ワクチンは、開発目標を達成しており、この範囲での運用なら有益。 感染回避は目的外で、たまたまδ株まではβ株を除き著効しただけ。
⑨僕が恐れているのは、ウイルスの変異によってや、ワクチンの濫用によって細胞記憶が無効になったり減弱すること。 それが起きると、感染力が激増したウイルスに人類は、鎧袖一触されてしまう。
⑩話を最初に戻すけれども、「反ワクチン」の人たちが出している事例の殆どは、ADEですらなく、データの使い方がおかしいものが殆ど。 しかし、さすがに1年半のデータの蓄積で、世代別、接種時期別の感染率が出てきた結果、これはADEだろうなと考えざるを得なくなっている。
⑪ADEが生じているからワクチンは駄目というのではなく、細胞記憶による重症化・死亡回避を維持すれば良いだけ。 定期ワクチン接種は、細胞記憶の維持のために実施すれば良い。だから接種・感染後1年から1年半間隔で定期接種が好ましいだろう。
⑫高齢者は細胞記憶の減耗を防ぐように接種頻度を上げることと、Surgeが始まったら迅速接種することになろう。感染と医療負荷の中心を守らないといけない。