とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

Baghdad Burning (日本語サイト)

2008年02月14日 00時33分20秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)
最新のリバーベンドのブログの日本語訳は、このサイトで読めます。

Baghdad Burning (日本語訳)
http://www.geocities.jp/riverbendblog/


刊行されている『バグダッド・バーニング』2 いま、イラクを生きる

 これは、2006年6月6日「ひどい一日」(訂正:2006年6月10日「ザルカウィー」)で終わっていますが、要は、大きな問題は占領軍のアメリカに全く統治能力がなく、治安はどんどん悪化していること、傀儡政権がイランのイスラーム革命団に握られ、イランがイラク国境に待機し(どうもイラク北部クルド人自治区方面?)で、今にもすぐにイラクへ襲撃・侵入しそうであること。つまりリバーベンドの言葉を借りると「イラクに暮らしていればすぐ分かることは、アメリカが両手を縛られていることが分かる。ワシントンがテヘランに対して行動を起こすや否や、イラク国内の米軍は襲撃されるだろう。とても単純な話よ――ワシントンは立派な武器や戦闘機を持っている.......。けれども、イランは15万人ほどのアメリカ人人質を手中にしているのだ」。つまり、リバーベンドが最も恐れ、絶望するのはイラクがイラン化することなようです。リバーベンドからすれば、イランのイスラーム革命は過激なイスラームで、イラクにおけるもともとのイスラームは宗派の違いにこだわらず、また異宗教にも敬意を払う穏健なイスラームであること、それが本当のイスラームであり、イランのイスラームは権力を誇示するイスラームであるという主張が、本には何回も述べられています。人々は恐怖にかられると宗教は心の支えになるけれども、信仰は各人の自由であり、自由は尊重されるべきであり、他から強制されたり、過激に狂信的になると恐ろしいものになるということなようです。宗教政権の危険性を怖れています。
(イランの宗教革命に関しては『現代イラン』――神の国の変貌 桜井啓子著 岩波新書を買ってありますが、手がまわりません。『砂の界へ』岸恵子著の最初の部分は革命後少し経ってからのイランへ訪問した際のルポルタージュですが、ジハードのすさまじさが活写されていました。日本における学徒出陣の規模の大きいものと感じました。現代イランに関しては、まだよく分かりません。)
 

 イラクにおける戦後の混乱はひどく、メディア(ことにアメリカ発表)とは、全く異なる惨状であること。殺人・殺戮は日常的で気が狂いそうな緊張を強いられ、精神は限界まで達し疲れ果て、戦後のインフラ復興は混乱のため手がつかず戦前の形までの復元はほど遠いどころか悪化の一途をたどり、日常生活に必要な水、電気等の状態もどんどん悪化していくという、読んでいても悲惨さを通り越した悲痛な状態のようです。

 ただ、このサイトでの最後の日付けが2007年10月22日 「国境なきブロガー団」でとぎれているのが気になります。リバーベンドはどうなったのでしょうか?


 では、私は後追いになりますが、『バグダッド・バーニング』1・2をできるだけ要点を拾っていきたいと思っています。

 他にイラク情報は、Google日本語版で「酒井啓子」をキーワードにし検索するとヒットすると思います。酒井啓子氏は中東研究家でイラクに詳しく、現在東京外大の教授をされているようです。時間のある方は検索してみてください。
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