ゼレンスキー氏、トランプ氏と会談 「公正な」平和を強調
【12月8日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日、訪問先のフランスでドナルド・トランプ次期米大統領と会談し、ロシアとのいかなる和解も「公正」でなければならないと訴えた。ウクライナでは紛争の早期終結を目指す米次期政権への懸念が高まっている。
ゼレンスキー氏とトランプ氏は、2019年に火災に見舞われたノートルダム大聖堂の再開を祝う式典に出席するため、パリを訪れた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が式典前にエリゼ宮で3者会談を主催した。11月の米大統領選後、ゼレンスキー氏とトランプ氏が対面したのは初めて。
トランプ氏はかつて「24時間でロシアのウクライナ戦争を終わらせることができる」と豪語しており、ウクライナにロシアへの譲歩を促す可能性がある。こうした懸念から、3者会談はゼレンスキー氏にとって極めて重要な意味を持った。
マクロン氏にとっても、会談はトランプ第2次政権がどのようなものになるかを知るための貴重な機会となった。トランプ氏が外国を訪問するのは、11月の大統領選挙後、初めて。
ウクライナ大統領府のウェブサイトによると、ゼレンスキー氏は「われわれは皆、平和を望んでいる。しかし、非常に重要なことはその平和がわれわれ全員にとって公正であり、ロシアや(大統領のウラジーミル・)プーチン、他の侵略者が二度と戻ってくる可能性がないことだ」と述べた。
トランプ氏は米国の数十億ドル規模に上る対ウクライナ軍事支援を嘲笑し、早急な解決を迫る考えを表明してきた。
それでもゼレンスキー氏はトランプ氏の「揺るぎない決意」に感謝し、会談を「良好で生産的」と表現した。(c)AFP
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