自民党の麻生副総裁は、7日の同党の役員会で、韓国の尹錫悦大統領と会談したことについて、岸田首相と尹大統領の首脳会談に向けて「“前さばき”の一環を担った」と説明した。
役員会後に茂木幹事長が会見で明らかにした。
麻生氏は2日、韓国のソウルで尹大統領と会談している。
この会談について、自民党の役員会で麻生氏は、「大統領とは1時間半、会談したが、やはり直接会って話し合うことは大変、有意義だと思った」と語った。
また、会談で尹大統領に対し、「日韓関係を正常化することは、日韓関係だけではなく、今、不安定化し、安全保障環境が厳しさを増している地域の安定にとっても極めて重要だ」と伝えたことを明らかにした。
その上で、「岸田・尹会談が適切なタイミングで実現できるよう、前さばきの一環を担わせてもらった」と述べた。
麻生氏と尹大統領の会談をめぐっては、松野官房長官が2日の会見で、「日韓協力委員会会長として訪韓する。首相の特使として訪問する事実はない」として、あくまで民間外交としての訪問するとの認識を示していた。
キリスト教系新宗教「エホバの証人」の3世として育った夏野ななさん(仮名)が7日、国会内で開かれた野党のヒアリングに出席し、熱心な信者だった親から体罰を受けるなどした生い立ちを明かした。「子どもが親に信仰を強制されず、学ぶ機会を奪われないようにしてほしい」と悲痛な思いを訴えた。
夏野さんは30代で東京都在住。3歳の頃から週3回、エホバの証人の集会に参加した。居眠りなどをすると家族にトイレに連れて行かれ、平手やベルトでたたかれたこともあった。「悪い影響を受けるから」と言われ、保育園や幼稚園には通わなかった。教義のため、クリスマスや七夕、誕生日会などのイベントも禁止された。校歌の斉唱や運動会の騎馬戦にも参加できず、小学校ではクラスメートから奇異の目で見られた。親から「宗教活動に割く時間が減る」と言われ、希望していた中学受験もさせてもらえなかった。
中学時代、先輩との交際を「不道徳だ」と親に言われ、家出を繰り返すようになった。警察に親の体罰などを相談したこともあったが、児童相談所に保護されることはなかったという。夏野さんは「宗教2世や3世の子どもたちは被害を発信する手段がない。国会は超党派でこの問題に対応してほしい」と対策を求めた。
「教え強制していない」
エホバの証人の広報担当者は毎日新聞の取材に「聖書の教えに基づき、子どもは愛情をもって育てるように伝えている。方法は各家庭で決めることだが、体罰をしていた親がいたとすれば残念なことだ。教えを強制することもしていない」と話した。また、行事への参加の禁止については「異教徒の習慣に基づく祝日は参加しないように聖書が教えている。ただ、決めるのは個人で、特定の祝日に左右されない形で楽しい時間を過ごすようにしている」としている。【高良駿輔】
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