とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「児童文学」とは、なにか?

2006年04月16日 09時02分41秒 | 児童文学(絵本もふくむ)
文学、文学といってもひろーござんす。ひょんなことから「児童文学」にかかわることになった。
きっかけは……まあ、言い訳がましくなるので、あまり言いたくはないのですが、あえて言うと(ほら!言い訳をしたいのだ!)、山崎庸一郎氏の『星の王子さまの秘密』を読んだことが、一番大きなきっかけかもしれません。この本のなかで、大人と子供のちがいというのが出てきます。乱暴にくくると、子供とは事物に直接ふれることの出来る人。大人とは、解釈をしたり、お金に換算しないと事物を判断できない人という。
例)赤い屋根のうえに、ハトがとまっている。バラの花も咲いている。
  こども:そのまま、とってもすてきな家と感じる。
  おとな:以上の理由だけでは、すてきな家とは感じない。一億円の家というと、おお、すごい家という反応をする。

以上の例で、すこし、伝わることがありましたでしょうか?

あとは、大きな字で書いてあって、うすっぺらで、言葉がやさしい。
まあ、こんなところが本音なのでしょうが、これだけだと淋しい理由ですので、もっと言い訳をしますと(ほらほら)、絵本などの優れたものは、絵が美術の域に達していて、文章も詩の域に達しているので、とても贅沢な楽しみになる。

児童文学にいたっては、『ロビンソン・クルーソー』から『宝島』など傑作がたくさんあります。([『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記』は、もともと大人むけの本だったのが、子供たちが奪って児童文学にしてしまった、らしい)

私ごとで恐縮ですが、小学校高学年から中学1年生ぐらいまでに、講談社の少年少女世界文学全集(全150巻)のうち、100巻ぐらいは読みましたかな。『アルプスの少女ハイジ』『秘密の花園』『アンクルトムの小屋』『岩窟王』等、なんでもござれのシリーズでした。
物語の楽しさに、心うばわれ、夜更かしして、目を真っ赤にしながら夢中になって読んだものです。

さて、言い訳らしきものが、言えたでしょうか?

しかしです。なんでも奥がふかいものですね!
私は、いざ、「児童文学とは、なにか?」と問われて、あわてふためいて、『児童文学』『絵本とはなにか』などを、泥縄式に読んで、傑作といわれる絵本をかきあつめて、勉強中です。泣いています。
ただいま、ファンタジーとユーモアに魅かれています。が、ぜんぜん、「児童文学とはなにか?」の答えになっていませんね.......

ただ一つ言えることは、昔、少年少女世界文学全集の物語の世界で、本のなかですが、たくさんの旅をしたこと、たくさんの人の心に触れたことで、私は楽観的な人間になれた。幸福を信じられる人間になれた(?)ような気がする、ということです。
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