我が家と自動販売機を置いている酒屋さんとの距離は、ほんの1分。その途中で、見てしまったのだ。首輪をつけて、独りで遊んでいるイヌを。
柴犬だった。どうも近所で、いつも中年の奥さんが散歩させているイヌに似ている。イヌは、人なつこく、体も少し小太りで、長く放浪している感じがなかった。
それで、首輪をつかみ、すぐ近くの公園まで連れて行き、イヌの散歩をしている人に、このイヌを見たことはありませんか?飼い主さんは、知りませんか?とたづねた。しかし、誰もわからない。4月14日の土曜日のことだった。
リードがないと、イヌを連れていくことはむずかしい。公園に散歩にきていた人が自宅にケータイをかけて、家人にリードを持ってきてくれるように頼みリードをくださった。それで、ようやくイヌを自宅まで連れていけた。
まず、警察に届けだけ出し、イヌは自宅で保護することにした。土曜日だったので、その他の役所への届けは月曜日にするつもりだった。
その日は暑かったので、夕方になってから、三男も手伝って、イヌが自分の家までいけるか、長いこと散歩をした。けれども探せなかった。そんなことをしていたら夜中の11時半になってしまった。我が家に帰ったら、イヌは水をがぶがぶ飲み、玄関先の雨の当たらない場所に厚地のタオルを敷いてやったところにおとなしく寝てしまった。
三男は、翌朝はやく、イヌがおおぜい集まってくる公園があるので、そこへ散歩に連れて行って、イヌ仲間同士の情報を集めてくる、という。私がポスター作りをして、あちこちに貼るというと、それも手伝うと言ってくれた。
今晩は、もう寝ようということで、タオルの上におとなしく寝ているイヌを見ながら、私たちは家のなかに入った。
しかし、このところ物騒なので、外に出しておいて危険ではないかと迷った。玄関のなかにいれておくべくではないかと。
しかし、その晩はあたたかく、家のなかには、2代目猫家族がいるので、かえってケンカにでもなったら、かわいそうなので、独りで外に寝ているほうがグッスリ寝れるだろうとも思えた。
それで、布団のなかに入ったのだが、寝るまで、物騒なので玄関のなかにいれるべきかどうか迷った。だが、一日ぐらいなら、大丈夫だろうと、思い寝た。
私は、本当に甘かった。
翌朝、5時半に起きたら、リードがはずされ、そのさきに、首輪がはずされ、イヌの姿は消えていた。
朝刊は、朝4時半に配られる。新聞販売所にたづねて調べてもらった結果、朝刊配達の人が来たときには、もうイヌはいなかったそうだ。
現場では、血痕はがおちているとか、争ったあとはまるでなく、リードもスムーズにはずしたまま残っており、その先に離れて首輪がおちていたのだ。
わずか5時間のあいだに、イヌが姿を消したことになる。
もしも、誰かが連れ去ったなら、リードをつけたままのほうが運びやすいので、連れ去ったのではない。放したのだろうと思う。
とすると.....目的はなんなのだ?面白半分か、あるいは悪意のうえか?
獣医さんに相談したら、首輪はイヌがはずせても、リードの金具はまずはずせないでしょうとのこと。イヌが首輪をはずしたのなら、リードと首輪がくっついて残っているのが普通でしょう、とおっしゃる。
私は、自分の甘さにうちのめされている。どなたか、リードの金具も外せる器用なイヌをご存知な方はいらっしゃいませんか?イヌが自分で逃げたのだと考えられると、気が楽になるのですが.....
今回は、まったく間抜けでした。悔しさと悲しみにうちのめされていますが、せめて、役所関係の必要手続きを書いておきます。
迷い犬を保護したら
1)警察に届ける。しかし、絶対に警察に預かってもらわないこと。自分で預かる。交番から、すぐに本署に移動させられ、3~5日ほどで保健所にわたされてしまう。そして、曜日にもよるが、3日でガス室(二酸化炭素だそうです)にいれられ殺されてしまう。なお、役所は管轄があるので、横に情報が流されないので、しばらくたって、飼い主さんからの連絡が何もなかったら、情報を、近隣の警察に流してもらうように、頼むこと。
2)保健所
3)動物愛護センター(これは、民間ですが、保健所からの依頼で、実際の野良犬、野良猫の捕獲と、殺すのをひきうけているので、届けること)届けると、番号をもらいます。この辺では、捕獲は週2回なので、曜日をきいて夕方捕獲されているかどうか、確かめると、なお、安心。でないと手違いで、3日で殺されてしまう。
4)市役所の清掃課のペット係 (ペット係は、道路や公園で死んでいる動物、あるいは一般家庭で死んだペットをひきうける所。前は生ゴミと一緒に焼いていたそうですが、現在は、動物の魂を供養するということで、別にして、火葬しているということです)もし、死んでいたら、ここに通報しておけば、連絡がくる。
生きている動物を捕獲した時には、役所に公示が2日でて、そのあいだに飼い主さんが取りにいかないと3日目には殺される。
5)獣医さんに届ける
6)あちこちに張り紙をして、情報を待つ。
以上、うまく飼い主さんとコンタクトがとれるまでの期間は3週間を覚悟。運悪く、飼い主さんが見つけられなかったら、自分で飼うか、いい里親を探してやる覚悟が必要。
私たちは肉食になってしまったので、動物を殺して食べている。医学、薬学、生物などの実験動物として、動物を殺している。
だが、せめて自分の出来る範囲で、動物を救いたい。それが平和ということで、戦争になったら、食糧不足でまず殺されるのが動物たちです。そして、前線に駆り出されるのは、若者たちです。
日曜日は選挙ですね。うーむ。憲法9条の改正のゆくえは、どうなることか。
柴犬だった。どうも近所で、いつも中年の奥さんが散歩させているイヌに似ている。イヌは、人なつこく、体も少し小太りで、長く放浪している感じがなかった。
それで、首輪をつかみ、すぐ近くの公園まで連れて行き、イヌの散歩をしている人に、このイヌを見たことはありませんか?飼い主さんは、知りませんか?とたづねた。しかし、誰もわからない。4月14日の土曜日のことだった。
リードがないと、イヌを連れていくことはむずかしい。公園に散歩にきていた人が自宅にケータイをかけて、家人にリードを持ってきてくれるように頼みリードをくださった。それで、ようやくイヌを自宅まで連れていけた。
まず、警察に届けだけ出し、イヌは自宅で保護することにした。土曜日だったので、その他の役所への届けは月曜日にするつもりだった。
その日は暑かったので、夕方になってから、三男も手伝って、イヌが自分の家までいけるか、長いこと散歩をした。けれども探せなかった。そんなことをしていたら夜中の11時半になってしまった。我が家に帰ったら、イヌは水をがぶがぶ飲み、玄関先の雨の当たらない場所に厚地のタオルを敷いてやったところにおとなしく寝てしまった。
三男は、翌朝はやく、イヌがおおぜい集まってくる公園があるので、そこへ散歩に連れて行って、イヌ仲間同士の情報を集めてくる、という。私がポスター作りをして、あちこちに貼るというと、それも手伝うと言ってくれた。
今晩は、もう寝ようということで、タオルの上におとなしく寝ているイヌを見ながら、私たちは家のなかに入った。
しかし、このところ物騒なので、外に出しておいて危険ではないかと迷った。玄関のなかにいれておくべくではないかと。
しかし、その晩はあたたかく、家のなかには、2代目猫家族がいるので、かえってケンカにでもなったら、かわいそうなので、独りで外に寝ているほうがグッスリ寝れるだろうとも思えた。
それで、布団のなかに入ったのだが、寝るまで、物騒なので玄関のなかにいれるべきかどうか迷った。だが、一日ぐらいなら、大丈夫だろうと、思い寝た。
私は、本当に甘かった。
翌朝、5時半に起きたら、リードがはずされ、そのさきに、首輪がはずされ、イヌの姿は消えていた。
朝刊は、朝4時半に配られる。新聞販売所にたづねて調べてもらった結果、朝刊配達の人が来たときには、もうイヌはいなかったそうだ。
現場では、血痕はがおちているとか、争ったあとはまるでなく、リードもスムーズにはずしたまま残っており、その先に離れて首輪がおちていたのだ。
わずか5時間のあいだに、イヌが姿を消したことになる。
もしも、誰かが連れ去ったなら、リードをつけたままのほうが運びやすいので、連れ去ったのではない。放したのだろうと思う。
とすると.....目的はなんなのだ?面白半分か、あるいは悪意のうえか?
獣医さんに相談したら、首輪はイヌがはずせても、リードの金具はまずはずせないでしょうとのこと。イヌが首輪をはずしたのなら、リードと首輪がくっついて残っているのが普通でしょう、とおっしゃる。
私は、自分の甘さにうちのめされている。どなたか、リードの金具も外せる器用なイヌをご存知な方はいらっしゃいませんか?イヌが自分で逃げたのだと考えられると、気が楽になるのですが.....
今回は、まったく間抜けでした。悔しさと悲しみにうちのめされていますが、せめて、役所関係の必要手続きを書いておきます。
迷い犬を保護したら
1)警察に届ける。しかし、絶対に警察に預かってもらわないこと。自分で預かる。交番から、すぐに本署に移動させられ、3~5日ほどで保健所にわたされてしまう。そして、曜日にもよるが、3日でガス室(二酸化炭素だそうです)にいれられ殺されてしまう。なお、役所は管轄があるので、横に情報が流されないので、しばらくたって、飼い主さんからの連絡が何もなかったら、情報を、近隣の警察に流してもらうように、頼むこと。
2)保健所
3)動物愛護センター(これは、民間ですが、保健所からの依頼で、実際の野良犬、野良猫の捕獲と、殺すのをひきうけているので、届けること)届けると、番号をもらいます。この辺では、捕獲は週2回なので、曜日をきいて夕方捕獲されているかどうか、確かめると、なお、安心。でないと手違いで、3日で殺されてしまう。
4)市役所の清掃課のペット係 (ペット係は、道路や公園で死んでいる動物、あるいは一般家庭で死んだペットをひきうける所。前は生ゴミと一緒に焼いていたそうですが、現在は、動物の魂を供養するということで、別にして、火葬しているということです)もし、死んでいたら、ここに通報しておけば、連絡がくる。
生きている動物を捕獲した時には、役所に公示が2日でて、そのあいだに飼い主さんが取りにいかないと3日目には殺される。
5)獣医さんに届ける
6)あちこちに張り紙をして、情報を待つ。
以上、うまく飼い主さんとコンタクトがとれるまでの期間は3週間を覚悟。運悪く、飼い主さんが見つけられなかったら、自分で飼うか、いい里親を探してやる覚悟が必要。
私たちは肉食になってしまったので、動物を殺して食べている。医学、薬学、生物などの実験動物として、動物を殺している。
だが、せめて自分の出来る範囲で、動物を救いたい。それが平和ということで、戦争になったら、食糧不足でまず殺されるのが動物たちです。そして、前線に駆り出されるのは、若者たちです。
日曜日は選挙ですね。うーむ。憲法9条の改正のゆくえは、どうなることか。
このところ忙しくしていたので、このコメントが入っているのに、今、気づきました。しまったことをしました。警察に届けたというのは、預けてしまったということですね?日数から逆算すると、すでに遅い...次の記事で書いたと思うのですが、迷い犬を保護するというのは、実に大変な覚悟が必要なのです。中学生であれば、親御さんの了解も必要でしょうし、生き物ですから、毎日散歩に連れていってやったり、食事を与えてあげねばなりません。
犬にとって、最高の幸福は、飼い主さんが捨てたのでなければ、飼い主さんを見つけてあげることだと思います。そのためには、できるだけ警察・役所関係に管轄を超えて、幅広く情報を流してもらうことです。
犬の行動半径は思ったよりも広いからです。きちんと、犬の特徴(たとえば、首輪をしていたら、色とか素材とか、毛並みの特長とか、推定年齢とか)。
でも、がっかりしないでくださいね。その優しい心を失わず、いつの日か、あなたに力がつき、チャンスがまわってきたら、迷い犬を保護することに挑戦してみてください。
人間にも運・不運はつきものですが、長い目で見れば、敗者復活というか、不運な犬を悲しむ気持ちのおかげで、別の犬に幸運を与えることができるかもしれませんから。
次の記事というのは、「続 迷い犬を保護したら」です。